5.おわりに

 毎回、最後にやや話を外すのはお決まりですね。楽なんでしょうかね、このパターン。少しだけお付き合いください。


 皆さんはボードゲームが好きでしょうか。くしくも今期は『放課後さいころ倶楽部』というボードゲームを題材としたアニメがやっているクールなので少しその話題に触れておきます。


 今、ボードゲームは”日本でも”少しづつ注目されてきています。日本という地名をあえて特筆したのは簡単で、日本は世界に比べて「ボードゲームがびっくりするくらい流行っていない国」だからです。細かいデータは割愛しますが、海外では数万本売れていたタイトルが日本だと数百本ということがザラ、という感じだったそうです。


 そのボードゲームが今、注目されています。そして、友人から聞いたところによると海外のボードゲームフリークたちによるまとめサイトのようなものがあって大変重宝しているのだそうです。そこにはプレイ人数、適正人数、感想などが様々なボードゲーム(囲碁、将棋なども含まれています)が並んでいます。時にはそのサイト(ウィキだったかな?)の運営がイベントを行い、ボードゲーム体験会みたいなこともするというのです。


 これを聞いた時につくづく思いました。何故、それが存続しているのか。自分はそこにDIYの精神があるからではないかと思っています。


 ボードゲームをプロ/アマチュアが売ったりする「ゲームマーケット」という催し物が存在します(今年は自分も行ってみる予定です)。その催し物について、違う友人はこう語ります。「良かったころのコミケみたい」。


 全てを自分で、などということは勿論出来るはずがありません。だから出版社が存在し、編集者が存在してきたのです。しかし、いつしかそこにはDIYの精神が無くなっていたのかなぁと思ってしまったのです。出版はとにかく人気のあるアマチュアをひっぱってきて売る。作家になりたい書き手はそれに見出されやすい流行のジャンルで書く。レーベルは分離し、今や新しく入ってきて何かを探せる状態にあるとは思えない。そんな現状をまずは変えるべきなのではないか。そんな気がしたのです。


 そんな訳もあって、今回のアニメ感想は「容赦なく」「つまらないものはつまらないと、面白いものは面白いとハッキリ言う」をテーマにかかげて書いたつもりです。そして、これは自分にとって永遠のテーマです。


 これから先、創作界隈がどうなっていくのはかは分かりません。しかし、このままではまずそうだ。それだけは何となく分かります。そんな危機感から、取り敢えず「良いものをみんなに知らせよう」という思いで何かやろうかなぁと思っていますが、今のところ未定、という感じです。取り敢えず今は、創作業界という「水」が澄んだものに鳴っていく事を願っています。

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