第2話 親愛なる神奈子へ

このメールが届いてるなら、ひょっとしたら僕はこの世にはいないのかもしれない。そうなると、僕は君に何も言わずにいなくなってしまったと思う。

本当にごめん。

だから、もし僕が死んでしまった時のためにこのメールを残しておこうと思う。遺書みたいなものになってしまうけどね。

僕は君を愛している。

君を幸せにしてあげたいって心から思ってる。

叶うなら、こんなメールなんて届かずに、君のもとへ帰れたらいいのだけどね。

でも、もう君とは会えないかもしれない。

だけどね。

僕は君に生きていてほしい。

一緒にいるのが僕じゃなくたっていい。別の誰かでもいい。僕は君の幸せを願ってるよ。

さようなら。


               西條正紀

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