第39話


 こうして情勢と対立と悪意に満ち溢れた『不思議の春の神隠し』は幕を閉じた。

 イベント終了後日、緊急生放送と題した運営からの発表が行われた。


 まず、ボスキャラである妖怪のAIが僕とレオナルドに有利な行動を取ってしまった事……記憶管理を怠った件の謝罪、イベント参加プレイヤーにはクリア報酬を配布する旨について。

 あくまで運営側は、僕とレオナルドという特定ユーザー名を口には出さなかったが、実況視聴者や参加プレイヤーには周知の事実だろう。


 それと、今後の協力型イベントで悪意ある妨害行為をしたプレイヤーは強制退場とペナルティを設けると宣言する。

 ……まぁ。今回のように貢献度を設けなければ、利敵は俄然減少する。

 『クインテット・ローズ』と同じ宣伝活動する有名人が、二番煎じで現れないとは限らない。


 次に今後のイベント情報も明らかになった。

 これから世間は夏休み期間に入る。オンラインゲーム全体が稼ぎ時だ。


 『マギア・シーズン・オンライン』では、七月から八月にかけて三つのイベントが行われる。


 一つ目は『真夏の料理店コンテスト』。

 注目するべきは料理コンテスト、じゃなく料理コンテストである事。

 詳細は明らかになっていないが……

 料理を薬剤師系が、

 店で使用する家具・装飾を鍛冶師系が、

 店員が着用する衣装やカーテンなどを刺繡師系が担う。


 といった具合。

 生産職中心のイベントだが、料理店の審査に当たり全プレイヤーが会場に出入り可能。

 戦闘やダンジョンはない、別の形での全プレイヤー協力型イベント。

 早ければ、七月中旬に予選が行われる。

 それに向けて生産職が忙しなく。

 素材集め、メニュー開発、タッグを組む別生産職を探したりしている。

 

 二つ目はイベント名が伏せられているが、夏エリアでのサバイバルバトル。

 VRMMO特有の通常世界よりも時間を加速させる『加速世界』を使った長時間イベント。

 現実では一時間。加速世界では一週間を体感するとのこと。

 ネットでは、今回の『神隠し』同様、シナリオイベントではないかと噂されている。

 開催予定時期は八月中旬。


 三つ目は『夏季バトルロイヤル』。

 これに関して詳細な説明は必要ないだろう。

 貢献度やプレイヤーの獲得ポイント制は前回の反省から大きく変更した。


 ギルドから代表一名しか参加できない。

 これは大幅に参加プレイヤー数を減らす事になるが、貢献度を狙った連携などを防げる。

 プレイヤーの獲得ポイントは、倒したプレイヤー数以外にも。

 生存時間、戦闘回数、戦闘時間、武器とスキルの使用数なども加味されるようだ。


 開催予定時期は八月下旬。



 最後に、大規模なアップデートがされた。

 各ジョブのスキル調整。新たな素材の追加。新マルチエリアの追加。

 近々、生産職イベントが行われる為、NPCによる食材販売店も追加された。

 夏エリアでは漁師のNPCに依頼する事で、海の幸を取ってきてくれる『漁港』も解禁。

 また、船を所有することでプレイヤー自身も海に出航できるようになった。


 更に――薬剤師系の『新薬』取得条件の緩和。

 これが最も注目されただろう。

 ジョブ3に到達していないプレイヤーが多い為、緩和したにしても……いっそジョブ3の昇格条件を発表すればいいんじゃないかとすら思ってしまう。

 運営も、頑なに明らかにはしなかった。


 そうだ。

 ジョブ3に関して、一つ運営が明らかにした事がある。

 昇格条件を達成すると、プレイヤー自身に特有の現象が発生するという……





 大規模アップデートが行われてから、数日後のことだった。


 僕達は自分たちの店にいない。ここはミナトの店内。

 彼に青薔薇の染料作製を依頼した。

 だが、作製したところ、詳細情報が不明になっていて、盗賊系の鑑定スキルが必要だった。

 信頼できるプレイヤーに鑑定を頼むと、一時店を離れたミナトを待っている状況。


 青薔薇の入手条件は特殊。

 故に何等かの特別スキル付与効果があるかもしれない。


 僕の隣で椅子に腰かけているレオナルドの太ももには、クリア報酬で獲得した白兎・キャロルが鼻をヒクヒク小刻みに動かし、レオナルドの両手に収まる形で撫でられていた。

 心地よく撫でられているキャロルを見つめていると、レオナルドは気まずそうに聞いてくる。


「やっぱり、ルイスも特別報酬欲しかったか?」


「うん? いいや。イベントに関しては気にしてないし、アレで良かったと思うよ。結果的にあのアイドルが生き残っていたら、クリア後の空気が不味かっただろうね」


 僕がキャロルを撫でようとすると、敏感に顔を上げて、僕の掌を嗅いでくる。

 警戒するキャロルに微笑み、僕は言った。


「それよりも、君がこの子を『キャロル』と名付けたのに苦笑してしまったよ」


「わ、悪い……ペットの名前、変えられねぇんだ」


「ふふふ。悪い意味で受け止めてないさ。いい名前だよ」


 僕は指でキャロルの小さな頭を撫でる。

 暇を持て余すように、僕はレオナルドの頼みに関する話題を出す。


「夏エリアのメインクエストに関してだけど、アップデートで追加された『蒸留水』の合成薬品をある程度、完成したら挑もうか」


「そういやさ。薬品が追加された以外に、下方修正?されたって聞いたけど」


「ああ……前回のイベントを通して、僕の『火炎瓶』が問題視されたんだろうね。守護騎士クラスの防御スキルを一撃で破壊する威力まで合成できる仕様は、運営もバランス崩壊だと気づいたのさ」


 僕も念の為、アップデート概要の画面を宙に出現させ、レオナルドと一緒に内容確認する。


 まず、追加された新薬品『蒸留水』は『火炎瓶』の水系バージョンと考えて欲しい。

 夏エリアには人魂のような、炎系の妖怪が多く生息する。

 とくに……夏エリア・メインクエストボスの一人『ガウェイン』では必須になる。

 水系統に弱い為、そこを攻めれば苦戦しない相手だ。


 次に薬剤師系が下方修正を受けたのは、合成。

 以前は、合成した薬品を更に合成することで強力な薬品を作製。

 DEX極振りすれば、僕が作製した規格外な高威力の『火炎瓶』も容易だ。


 だからこそ、問題視されたようで。

 下方修正の結果、合成する薬品は三つまで。合成薬品は合成不可、となってしまった。

 代わりに、新薬取得条件が緩和したのでプラマイ0、だろうか。


 レオナルドの墓守系もスキル調整が入っている。

 内容に関して、キャロルを撫でながらレオナルドは複雑な表情をしていた。


「運営も隠す気ない感じだよなぁ。逆刃鎌やっていいぞな内容じゃん」


 『ソウルターゲット』の強化は、先導する魂がプレイヤーの肉体に触れると強制終了する仕様がなくなった事。

 それと魔力消費量で『ソウルターゲット』の速度を上昇するというもの。


 次に『ソウルオペレーション』の調整。

 浮遊する鎌のバランスを調整したと説明には書かれているが、他プレイヤーが検証したところ、以前より逆刃鎌のバランスが良くなったようだ。


 そんな具合に、全てのジョブに追加や強化、調整が入った。

 ここで「お待たせしました」と整いながらも痩せこけた顔立ちに、金のショートヘアの男性・ミナトが戻って来たので、僕達は自然と背筋を伸ばす。

 キャロルもテーブルの縁に前足を乗っけて、ミナトがテーブルに置いた青薔薇の染料が入った瓶を嗅ぐ。

 ミナトは、キャロルにお構いなく話を進める。


「私の信頼するプレイヤーに鑑定して貰いました。ああ、効果が効果なので、欲しがっていましたが丁重に断りましたので、ご安心を」


 などと言うものだから、何事かと僕も眉をひそめたが。

 これは……


[青薔薇の染料]

 効果:使用した衣服にアイテムドロップ率上昇を付与(最大50%)


 概要を確認したレオナルドは目を丸くしながらも、こう指摘した。


「え? でも、普通は衣服にスキル付与はできないんじゃ??」


 ミナトは冷静に分析する。


「通常のスキル付与とは鍛冶師系のように自身の能力で付与する事でしょう。特殊なアイテムで付与が可能となる……こちらの染料は使用する青薔薇の量で効果量が変動します」


 ちなみに最大50%のスキル付与をするには、ミナトが計算したのを表示すると。

 ……5000だ。桁一つ間違っていない。

 だが、破壊不可の衣服に付与可能な有益スキルだ。えげつない素材量を求められるのは当然か。

 一先ず、僕は素材量のえぐさを誤魔化すように笑みを浮かべ「ありがとうございます」と礼を告げた。






 僕らは『ワンダーラビット』に戻ってきた。

 今日の菓子はバイキングでよく見られる『ミニケーキ』だ。

 イチゴからオレンジなどの様々なフルーツケーキから、チョコケーキ、チーズケーキまで。


 届ける先は、勿論。

 白と赤の薔薇の生垣に囲われ、『神隠し』イベントで入手した家具や装飾で飾った『不思議の国のアリス』をモチーフにした庭。


 残念なことに、不釣り合いな青薔薇が育てられている箇所が浮いている。

 レシピイベントのクリア報酬で、レオナルドは青薔薇の種を無限に所有している。

 ただ、一日に植えられる数が限られていて。地道に植え、『青薔薇の株』を増やしているところだ。

 増やした青薔薇は、夏エリアに建てる予定の第二店舗に移す。


 庭では、兎の仮面を頭につけたジャバウォックが、生垣越しから周囲の様子を伺っている。

 僕らと一緒に庭へ入ったキャロルが、ジャバウォックに駆け寄った。

 すっかり、慣れた手つきで兎を抱えながら、どこか虚しそうな表情のジャバウォック。


 レオナルドが「どうした?」と尋ねてみると。

 元気のない声でジャバウォックは「ふぉんふぉんふぉん…」とぼやいた。

 奴が真似しているのは、警備システムのサイレン音。

 つい最近まで、頻繁に現れていた『面白いもの』がなくなって、つまらない。ジャバウォックの無垢な表情が訴えている。

 そんなジャバウォックの傍らにいた半透明のロンロンが、上機嫌かつ皮肉るように喋る。


『近頃、声量と悪意だけが取り柄のお嬢様方はいらっしゃいませんね?』


 僕は笑顔を貼り付けて、嫌味ったらしく答えた。


「彼女たちは悪い夢から醒めたようです。二度と姿を見せる事はないかと」


『おお! 何という……ジャバウォック兄さん、聞きましたか? 一体どうして人間の熱は冷めやすくなってしまったのでしょう!』


 舞台役者のようなオーバーリアクションをかますロンロン。

 ジャバウォックは、キャロルを撫でながら唸る。やや考えて「時代の変化は残酷だ」と姿に似合わない大人びた内容を口にした。

 ロンロンも頭を抱え、悩むような表現をする。


『昔に比べ、頭は柔らかくなったようですが、精神が軟弱にもなってしまった……これはこれで嫌な変化です。甚振いたぶりがいが無いではありませんか』


 全く、くだらない……

 レオナルドはジャバウォックを背を押して「おやつの時間だぞ~」とテーブル席に誘導した。

 肝心のテーブル席では


「あ~~~!」


 そうメリーが絶叫すると、続けてボーデンも続けて


「あーーー!」


 な具合に連続の絶叫に対して、苛立ったリジーが怒声を上げた。


「うっさい!! お陰で落としたじゃないの!」


「俺のせいじゃねー! メリーが叫んだから、俺も落としたんだよ!!」


 ボーデンが難癖つけてくるのに、メリーは頬を膨らませる。


「なによ~! 思わず叫んじゃったのよ!! 仕方ないじゃない!」


 妖怪達が夢中でやっているのは――

 テーブルに置かれてある砂時計の砂が落ちるまでに、多く箸で豆を移動させた順にお菓子を選べる権利を得られる勝負事。

 最初は、メリーたちが箸を使って食せる料理を食べて貰う特訓の一環でやっていたが。

 今となっては、箸の上達は関係なくなっている。


 クックロビン隊たちも、野太い人間の手で箸を使って豆の移動をしている。

 バンダースナッチは、豆を三個移動させ、手を降ろし、彼らを見守っていた。

 レオナルドがジャバウォックを席に座らせながら、バンダースナッチに話しかける。


「バンダー、お前さぁ……」


「俺はまだ、そんなに食えねぇよ。三個だけで腹一杯」


「希望数分だけ移動させる奴じゃないんだってば」


 レオナルドが突っ込みする間、ジャバウォックは隣の席にキャロルを座らせた。

 僕がテーブルに『ミニケーキ』が載せられたトレイを置き、人数分の食器を並べようとすると。

 スティンクが声かけてくる。


「あ、私もお手伝いさせて頂きます。本日はお世話になりますので」


「………………うん、ありがとう」


 バグってるのか、コイツ。

 言っておくが、アップデート後からこんな感じじゃなかった。

 今日に限って突然、こんな調子で僕らの手伝いを積極的にしてくれる。


 

 昨日までは、眼光鋭い、眉間にしわ寄せた顔でクックロビン隊に言語を教えるレオナルドを監視していた。

 あまりの変わりように、僕もレオナルドも反応に困る。

 混乱している僕らにお構いなしに、名残惜しく「ふぉんふぉんふぉん…」とサイレン音の真似を口ずさむジャバウォックを見て、バンダースナッチが言う。


「今日は人間が来ねぇな」


 勝負が終わって、僕が砂時計や箸を片付け始めた。

 リジーも思い出したように、話へ触れる。


「そうね……とっても静かで変な気分」


 サイレン音や警備システムで連行されるプレイヤーを楽しみにしていたボーデンも、聞いてくる。


「んだよぉ~。ふぉんふぉんふぉんってさ、面白かったってのに。来ねぇの?」


 レオナルドは一息ついてキャロルの隣に座り、答えた。


「当分、来ないだろーな。他の奴が来るかも分からないけど」


 何故かメリーも残念そうに「え~」と文句垂れている。

 まあ、妖怪達は妖怪の習性を忠実に再現しているだけで、仕方ない反応と受け止めよう。

 僕は飲み物の紅茶を注いで、全員へ告げた。


「さて、準備は整った。ケーキを取っていいよ」


 各々、騒ぎながら好みの『ミニケーキ』を皿に載せていく。

 楽し気な彼らを眺めつつ、レオナルドは小声で僕に話しかけた。


「ルイスも、のこと。知ってたんだな?」


「まあね」


「……ああいう記事って、信用していいもんなのかな」


「さあ」


「さあ、って……」


「信憑性はないよ。ひょっとしたら真実かもしれないけどね。一つだけ言えるのは、有名になればなるほど、マスコミに狙われるってことさ」


 僕とレオナルドが会話する内容は、今朝、週刊雑誌に掲載されたスクープ記事。


[人気絶頂のアイドルグループ『クインテット・ローズ』のリーダー、いじめの首謀者だった!?]


 大雑把に把握したところ。

 『クインテット・ローズ』のリーダー・心の小学生時代に同級生かつ同じクラスメイトがいじめを受け。その首謀者が彼だという、マスコミの飛びつきそうな話題だ。

 真実なら、最大の汚点。

 偽造なら、最悪な不運。


 有名人になるなれば、ありもしない噂を勝手に持ち上げられる。

 実際に、彼自身が犯したなら自業自得。

 そんな汚点を抱えて、有名人になる方がとんだ慢心。

 知能は優れても、人格に難ありだった訳か。


 ともあれ、あんな報道をされたものだから、アイドルファンは軒並みログインしていない。

 自分達の立場が悪くなった途端、これか。

 最後まで醜態まみれの連中だ。


 ただ……アップデート後も、嫌がらせ行為をし続けた連中だったが、向こうも厭きたようで、人は減り。

 ギャーギャー騒ぐ事なく、遠くからジロジロ眺めたり、僕らの店に通じる道で立ち往生する程度に落ち着いていた。

 ネットでもイベントを通して、ゲーマーに喧嘩を売ったから、こんな結果になったとマナーの悪さを反省しようムードが広がっている。

 無論、全員が全員ではないが。


 妖怪達からレオナルドまで全員がケーキを取ったのを確認。

 僕も席につく。さて、頂こうな雰囲気の中。

 突如、女性の悲鳴が響き渡った。





 ルイスも触れていたが、アイドルファン全員が反省したり、例の報道でリーダーの心に失望した訳ではない。

 心の報道は、マスコミの陰謀だとか考えているなら、ともかく。

 結局、アイドルファンをタコ殴りにしたルイスや逆刃鎌を我がもの顔で使うレオナルドは、反省も糞もない訳だ。


 例の報道に対し、ネチネチ嫌味や陰口叩かれる以上に、二人へ理不尽な恨みをぶつけたい一心でアイドルファンの女性が一人。店に近づこうとしている。

 彼女が、遠くから聞こえる楽しそうな声に苛立ちを覚えると。

 真っ白な髪に真っ白なマントを靡かせている男性の後ろ姿が、彼女より前を進んでいた。


 あの先には『ワンダーラビット』と個人プレイヤーの一軒家(小雪の家)しかない。

 どう考えても、あの店に行こうとしている。

 咄嗟に女性は声をかけた。


「ちょっと! そこの白髪しらが!!」


 振り返った男性は黄金色の瞳をした、若くて二十代後半の男性のようだが。

 口元は金の装飾がある金属製の白マスクで覆っている。

 なりふり構わず、女性は話しかけた。


「あんた、犯罪者の関係者なワケ!? ネットに顔晒すわよ!」


「犯罪者」


 僅かに店の方角に顔を振り向かせ、納得した様子で男は言う。


「私が犯罪者の関係者で晒し者にされようと問題ない」


「はあ? 口に変なの付けているから、聞こえないんだけど~」


 嫌味ったらしい女性に対し、男はマスクを外し、耳元までバックリ裂け、肉が剝き出しの、ボロボロの唇で告げた。


「私は人間ではないからな」


 余裕こいていた女性は大絶叫して、一目散に逃げ出してしまった。

 悲鳴を聞いたレオナルドとルイスが様子を伺いに来る。

 真っ白な男に対し、レオナルドは晴れやかな表情で歓喜した。


「ダウリス!」


 彼の反応を見て、待ってましたと言わんばかりにブライド・スティンクが言う。


「お父様がいらっしゃったわ。全員、ちゃんとするのよ」


 彼女が熱心に店の手伝いをしていたのは、父親が訪ねて来るからだった。

 マザーグースの関係者が戸惑いと緊張感を抱く中、現れたマザーグース――ダウリスは昔のように穏やかだったと云う……


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