23話 王城
第2章完結しました!
この作品は2日に1回投稿です。
是非、読んでいってください!
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ゲートを抜けるとまた魔法師団の玄関に出た。
今回は魔法を使ってからすぐに転移したため、まだ誰も気付いていないようだった。
僕は取り敢えずオルグレンさんと合流すべきだと思い、オルグレンさんの部屋に行くことにした。
「オルグレンさん、ルートです。時間になったので来ました。」
僕は部屋の扉の前でオルグレンさんに話しかけた。
一呼吸おいて、扉の向こうから返事が返ってきた。
「あれ、ルートくん?あぁ、もうこんな時間か。早く王城まで向かわないと。」
そうして、オルグレンさんが「危なかった、危なかった。」と言いながら出てきた。
「本当に危なかったですね。」
「すまない。呼びに来てくれてありがとう。危うく遅れるところだったよ。」
そして、僕とオルグレンさんは王城へ向かって歩き出した。
「あれ、師匠がいないんですけど、いいんですか?」
「サリアさんは国王に会うのは初めてじゃないからね。早く行く理由は礼儀作法を軽く習うからだからね。」
僕は「そうなんですか。」と相槌を挟みつつ、しばらく歩くと王城の門のところで止められた。
「お前たち、何の用だ?」
「国王に謁見しに来た、オルグレン・ローズとルート・ラームだ。」
「確認するからちょっと待ってろ。」
そう言って、門番が確認を取り始めた。
30秒程で確認が取れたようで「確認が取れた、通っていいぞ。」と言われ、王城に入ることができた。
城に入ると案内人がいて、それぞれ別の部屋に案内された。
「ルート・ラーム様の礼儀作法のレクチャーを担当します、ラズと申します。」
それからラズと言った女性は謁見の際のルールや細かい言葉遣いについてのレクチャーを始めたのだった。
「これで礼儀作法のレクチャーは終了です。謁見の際は気をつけてくださいね。」
ラズさんの1時間程のレクチャーが終わり、服を着るまでの時間に余裕があるので「軽食とかって何かないんですか?」と聞いたところ、お持ちしますと言って、ラズさんが部屋を出て行った。
10分程して、パンが入ったバスケットを持ったラズさんが部屋に戻ってきた。
「こちらでよろしいでしょうか?」
「わざわざ、悪かったね。ありがとう。」
僕はお礼をして、パンを食べ始めた。
パンは焼いたばかりなのかまだほんのり温かく、ふわふわしていてとても美味しかった。
軽食を食べた僕はその後、服を着たのち、謁見の間と呼ばれるところへと向かうのだった。
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後書き
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【休載中】僕は無属性魔法でこの世界を生きていく 桐たんす @kiritan24
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