18話 4年後
読んでくれてありがとうございます!
この作品は明日から2日に1回投稿になります!
ご理解の方をよろしくお願いします!
________________________________________
それから僕は朝のランニング、昼に師匠と特訓、夜に魔法制御の特訓をすることを繰り返すこと4年...
「やったぁぁー!」
「お前さんもクリアするとはの。よくやったのじゃ。」
「はい!ありがとうございます、師匠。」
僕には今までにないくらいの達成感があった。
なぜなら、朝のランニングで無事に30分を切ることが出来たからだ。
それが出来たのも無属性魔法のおかげだ。
この4年の間に僕はプロテクト以外に、ノンバレット、ゲート、カッター、バレットレイン、グルーの5個の魔法が使えるようになった。(5つの魔法の説明は下に書いてあります。)
僕がそうして達成感に浸っていると、師匠が衝撃的なことを口にした。
「そろそろお前さんも卒業のころかのう。」
「何言っているんですか、師匠。僕はまだ教わりたいことがたくさんあるんです。まだ卒業は早くないですか?」
僕はまだ純粋に魔法を極めたいと思っており、また、師匠の弟子でいたいとも思っていた。
「そうは言われても、お前さんはもうすぐ15歳じゃろう。15歳の貴族の子はもう社交の場に出ているものじゃぞ。それにもう私がお前さんに教えるものなんてもうないのじゃ。あとはお前さんがどこまで自分を高められるかじゃな。」
師匠にそう言われて、僕は言葉を返すことができなかった。
僕は師匠の「あとはお前さんがどこまで自分を高められるかじゃな。」という言葉を聞いて、師匠にずっと教えてもらってきて自分で1から魔法を高めようと考えたことがないことに気付いた。
でも、最後に目指すべき師匠の魔法を見たいと思い、師匠にお願いしたら、師匠はそれくらいお安い御用だと言ってくれた。
「今日の夜にとっておきの魔法を見せるからそれまでここでやり残したことでも片付けておくんじゃな。」
師匠はそう言ってどこかへ行ってしまった。
僕は明日帰らないといけないことを寂しく思いつつ、やり残したことがまだあることを思い出し、それをやることにした。
しばらくして僕は湖の近くまで来ていた。僕のやり残したことは湖の近くに空間の歪みがあり、それを放置していたことだ。
今まではタイムを競っていたためのんびりできなかったが、今ならゆっくりとこれについて何か考えることができると思った。
(ノン、これについて何か分かる?)
ノンに聞いてみると、ノンは慌てた様子で答えた。
(これはスタンピードの原因なの。今すぐ壊すの。)
(空間の歪みをどうやって元に戻すんだ?)
(カッターで切れるの。)
(え、カッターって空間も切れるのか?)
(こういうのは切れるの。)
僕はカッターで空間が切れるという恐ろしいことを聞いてしまったが、実際に切ってみることにした。
僕は「カッター」と唱え、空間を切り裂いた。
空間を切ると一瞬吸い込まれそうな感覚があったが、そこで踏みとどまった。どうやら無事に空間を戻すことができたみたいだ。
(ノン、これでもういいの?)
(もう大丈夫なの。よくやったの。)
何気にノンに褒められたのは初めてな気がしたが、スタンピードを防げたことで緊張が解けて疲れがどっと来た。
そして師匠の家に戻り、夜まで寝ることにした。
______________________________________________
使えるようになった魔法の紹介
ノンバレット:無属性の弾丸を発射する魔法。魔法制御の良し悪しで威力が変わってくる。複数展開が可能。
ゲート:行ったことがあるところを思い浮かべると門が出てくる。その門をくぐると転移することができる。自分以外が転移することも可能。
カッター:硬いものでも切れるナイフ状のもの。プロテクトのように消そうと思えば消える。サイズは意識すれば変更することができる。
バレットレイン:ノンバレット程の威力はないが、広範囲に攻撃することが出来る。魔力制御の良し悪しで威力が変わってくる。
グルー:基本なんでもくっつけることができる。くっつけたいものを手で触ることが条件。
_________________________________________
後書き
読んでくれた方ありがとうございます!
この作品がいいと思ったら作品のフォローや応援、星3つ、レビューをよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます