17話 ヘンリー
この作品は10月31日まで毎日投稿します。
それ以降は基本2日に1回投稿になります。
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師匠が部屋に戻った後、僕はやることを全て済ませて布団へと向かった。
布団に入ったはいいが、なかなか寝付けずノンに魔法について少し聞くことにした。
(ノンって解読後の魔法について知ってることってないの?)
(残念だけど言えないの。ノンは魔法を補助することは許されてるけど、教えるのは許されてないの。)
(それを守らないと?)
(魔法にとって契約は絶対。破ったら、存在を消されてしまうの。)
その後、僕はとんでもないことを聞いてしまったと思いながら、眠りについた。
次の日の朝、師匠にまた朝5時に起こされた。
「師匠...もう朝ですか...」
僕が寝ぼけながら言うと師匠は当たり前といった様子で言った。
「ほれ、とっとと湖まで走って行ってくるのじゃ。」
「今日もやるんですか、それ。」
「当たり前じゃ。これから毎日やるぞい。」
師匠に毎日やるという衝撃の事実を明かされ、僕はぽかんとしていた。
湖までのランは基礎的な能力を測るためにやったものだと思っていたからだ。
衝撃の事実に僕は家に帰りたいと思ったが師匠の一言でそれは覆った。
「まぁ毎日と言っても、私の決めた時間内に戻ってくれば終わりじゃがな。」
なんだ時間内に戻って来ればいいんだと僕は思ったが、師匠の一言でそれもまた覆る。
「30分以内に帰ってきたら終わりじゃ。弟子の中でここを出ていくまでに成功したのは1人だけじゃがな。」
僕は昨日、2時間半もかかっていたことを思い出し、30分って無理があると思った。
そして、それをクリアした1人が気になって師匠に聞いてみた。
「師匠、そのクリアした人って誰なんですか?」
「騎士団にいたヘンリーというやつじゃ。あやつは努力家で魔法もできたのに、少し前に行方不明になってしまったそうじゃ。」
「そんなすごい人がどうして...」
「普通の人なら魔物に喰われたとかそういった感じなのじゃろうが、彼の場合は不明だ。」
「不明とはいったいどういうことですか?」
「はっきり言って、彼の実力があればそこら辺の魔物が100匹挑んでも傷一つ付かないじゃろう。そんな彼が行方不明なんてどうやったらなるのか私には分からんのじゃ。」
師匠はそう言って、ほれとっとと行ってこいと言って朝ご飯の準備をしに行った。
僕は師匠が絶賛していた彼がどんな人なんだろうと考えていたが、そんな彼を倒せる魔物がいるかもしれないということに気づき、恐怖とともにどんな魔物なんだろうという好奇心が湧いた。
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後書き
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