第2話恋の奴隷 後編
私は、ある人に拾われました。
いえ、救っていただきました。
その人は、私の一つ上の、先輩です。
とっても、お金持ちの先輩で、愛奈様と言います。
愛奈様との出会いは、はっきしと言って、覚えていません。
気づいたら、助けていただいて、いました。
私は、入学してすぐに、いじめられていました。
ただしくは、入学しても、いじめられていました。
いじめは、もっと前からでした。
そんなある日、いじめられている子から『今日で最後にしてあげる』と、言われました。
私は、心身ともに壊れていて、考えることをやめていました。
だからこそ、簡単にその言葉を信じてしまい、校舎の裏について行きました。
案の定、罠でした。
彼女たちが言っていたのは、『私が今日死ねば』、という条件付きでした。
彼女たちの中の内の一人は、お金持ちらしく、私が死んだところでお金で隠蔽できると言ってました。
しかし、そんなことしなくても、多分私が死んだところで、誰も悲しまない。
だって、お父さんは、常に私に対して厳しく、仕事で嫌なことがあれば私に暴力を振るってくるような人でした。
私が自我を持ち始めたころには、顔を合わせればすぐに怒鳴るような人です。
仕事で嫌味を言われたからと殴るような人。
お母さんはと言うと、私が生まれたことで無駄なお金がかかりとても困っていました。といっても、お母さんはそんな人ではありませんでした。
私が生まれてすぐまでは私に優しい人でした。
でも、お父さんの八つ当たりが、私に来ないようにしていくうちに、壊れてしまったようです。
『何で私が』、『この子のためにどうして』、そんな思いが芽生え始めていました。そして、分かっていましたが、お母さんまでもが、私を憎むように、なっていきました。
だから、あの時の私は生きることに疲れていたから『死のう』と思いました。
投げ渡されたカッターを取って、刃先を自分の方に。
罵倒を投げられている中、震える手を取って、自分は生きていてはいけないと言い聞かせながら思いっきし振り抜きました。
でも、死ぬことはありませんでした。
代わりに誰かが私をっ抱き締めていました。
そこからはあまり記憶がありません。
でも、あの時抱き締めたのが誰だったのかは後で知る事が出来ました。
それは愛奈様でした。
そして、このことがきっかけで愛奈様と出会い、初めに助けられた出来事でした。
それから、愛奈様からは色々なところで助けていただきました。
まずは家庭の事です。
愛奈様の所で私を預からと言う事で多額のお金を両親に渡したそうです。
その代わり、私に会いに来ることを禁止するという条件付きでした。
私は凄く助かりました。
それは両親もでした。
働かずに豪遊できるお金が手に入ると言うだけで目の色が変わっていました。
そんな両親に諦めをかけていた私は2人のもとに帰らずに済むという解放間があり、とても助かりました。
さらに私は、愛奈様の元で住めることにもなりました。
最初は、人見知りしてしまって、中々自分から話したりできていませんでした。
また、話しかけられても固まってしまい、逆に迷惑をかけてしまっていました。
それでも、愛奈様やそのお父様、メイドや執事の方々は私に優しく接してくれました。
そのおかげで、今ではゆっくりであれば喋れるようになりました。
また、愛奈様には学園の方でも助けられました。
学園に行けば、常に周りから見られるようになってしまい、正直に言ってしんどかったです。
しかし、それも数日だけでした。
私は、精神治療と言う名義で、教室にはいかなくてよくなりました。
代わりに保健室で授業を受けることになりました。
保健室の先生は現金な人で、給料とは別に愛奈様からお金を、つまりは買収されているため、私を邪険にはしませんでした。
それもあって、学園に行くことへの抵抗はあまりありません。
そして、保険室には毎日愛奈様が、たまに愛奈様のお友達(あの一件で私を助けるのを手伝ってくれた方らしい)が来てくれるようになりました。
今では、保健室は愛奈様のお家の次に安らげる場所になりました。
そんな毎日が続けば、問題が出てくるようなことはないと思っていました。
学園の保健室に行けば、私にあわして勉強を教えてくれる先生がいる。
おうちに帰れば優しく出迎えてくれる方々がいる。
そして、いつどこでも私に優しく、私の頭を撫でてくれる愛奈様がいる。
こんな状況に満足していて当然。
それ以上を求めてはいけない。
……はずなのに。
私は、不満を持ってしまいました。
それはある日の夜。
偶々、寝つきが悪く目がさえていました。
ベットに包まっていた私はどうにか寝ようとしていると、部屋の外から歩く音が聞こえてきました。
その日は、神経質になり過ぎていたのかもしれません。
その足音が頭から離れず、つい廊下に顔を出してしまいました。
左右を確認すると、廊下を左のほうに歩いていく愛奈様の姿がありました。
「こんな、時間に、どうし、たんだ、ろう。」
私は不思議に思い後を追いました。
本当はすぐに声を掛けようと思ったけれど、中々追いつけず尾行するような形になってしまいました。
追いかけ続けると、自分が何処にいるのか分からなくなりました。
しまいには、愛奈様も見失ってしまい、どうしようかとうろちょろしていました。
すると、ある部屋から光がこぼれていて、私はその部屋をのぞき見しました。
「ごめんなさい許してください。ごめんなさい許してください。ごめんなさい許してください。ごめんなさい許してください。ごめんなさい許してください。ごめんなさい許してください。」
何も着ずに両手両足に枷を付けられ釣りさげられた女性が居ました。
体中には何かでたたきつけられたような痣があり、顔はぐちゃぐちゃでおびえていました。
その女性に愛奈様は鞭を持って近づいていました。
「まだ何もしていないのに弱音なんて、恥ずかしくないのですか?確か稲葉財閥のお嬢様なんですよね?あなたが虐めていた子はそんな弱音を吐かずに堪えていたというのに……。」
そう言うと愛奈様は持っていた鞭を勢いよく振り上げた後、
「うぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁ!!!!!!!」
彼女にたたきつけていました。
「また大きな声を上げて。昨日も、一昨日も。私は一度も声を出していいと言っていませんわよね?今日もまた、お仕置きがいるそうですね?」
「いや、やめて!!あ、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
そう言って、何度も何度も打ち付けていました。
そのたびに彼女は大きな声を出し命乞いをしていました。
多分、鞭でたたかれている女性は私をいじめていた主犯の人です。
愛奈様もそれらしき事を言っていました。
それに、彼女はあの一件以来学園に姿を見せていないと言っていました。
だから、ここに幽閉されていてもおかしくはないと思いました。
彼女は財閥のお嬢様らしいけれど、愛奈様にはさほど及びません。
お金に物を言わせれば、女性一人どうにもできます。
私のように。
でも、そんな姿を見て、とても悲しく思いました。
私のために怒ってくれて、彼女にあんな仕打ちをしているんだと思います。
でも、愛奈様にはそんなことをして欲しくありませんでした。
だって、あんなのは彼女が私にしていた行為に等しかったから。
「もう…ゆるじで……。」
「‥…今日はもう無理みたいね。……でも、あなたたちがあの子にしてきた行為を考えればまだ終わらないわよ?私の気の済むまでやりますから。後、あなたのお父様、あなたの近状を伝えたけれど、あまり心配してなかったわよ?逆に、迷惑な娘がいなくなって、清々していたわね。それに、私が買ったのだから相当のお金が手に入って喜んでいたわ。よかったわね、死ぬまでに親孝行できて。」
そう言って、愛奈様は奥の方に行きました。
次は、残りの2人が一緒に居ました。
1人は、木で作られた木馬のようなものに乗せられていて、もう1人は、回転しそうな台に張りつけにされていた。
「て、てめぇっ!」
「あらまぁ、まだ吠える気力があるようで嬉しいわ!」
すると愛奈様はすかさず鞭でたたきつけた。
「くっ、くそがぁ!!」
「あなたは面白いわ!ここに居る中で一番良い
すると次々に鞭を打ち付けていく。
顔、首、胸、両脇、両腕、腹、腰、股、膝、足と次々に。
そのたびに、大きな悲鳴があげられていく。
最初は馬頭ばかりだったが、身体と精神の両方を痛めつけられだだ泣きわめく事しか出来ていなかった。
それからどれほど続いただろうか。
愛奈様が
「あら?いつの間にか落ちてしまったようね?たたいても起きないという事はこれ以上は無理ですね。」
と言いながらも試しに何度か打ち付けていた。
「愛奈様がこんなことするなんて。」
私は見てはいけないものを見てしまったと思った。
ここに私が居ることがばれたら。
そんなことをついつい考えてしまっていた。
そんな中でも、愛奈様は最後の一人の場所に向かい。
3人目の
腰にもだった。
彼女は喋れない状態だが、無理にしゃべろうとしていた。
その嘆きは
『やめてください。私たちが悪かったです。だからもうやめてください。ゆるしてください。すみませんでした。』
と言っているようだった。
これ以上私は見ることはできなかった。
その日は部屋を出て走り回っているうちに、いつの間にか貸していただいている部屋に戻ってしまっていた。
その日を境に、私はおかしくなってしまった。
夜になるたび、あの光景を思い出してしまい、胸が熱くなってしまっていた。
そして、愛奈様の足跡が聞こえるたび、後を追うようになってしまいました。
例の部屋に着くや否や、扉を軽く開け、愛奈様に気づかれないようにそっと盗み見る。
これが日課のようにに毎日続いていました。
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「?いいわよ。時間はいつ頃がいいかしら?」
「お夕食の後は大丈夫ですか?」
「えぇ、空いているわよ。」
「それならそのぐらいでお願いします。」
私は放課後、愛奈様と約束を取り付けました。
それから放課後まで、いつもと同じように接して、悟られないように頑張りました。
夕食が終わると、私は愛奈様と一緒に借りている部屋に向かいました。
歩いている時点で、今か今かと迫り来るその時が心配で心配でしょうがありませんでした。
部屋に入ると、ベットに向かいました。
椅子はあるけれど、ベットの方がリラックスできると思ったからです。
「………」
座った後、少しの沈黙の時間が流れました。
愛奈様に聞くのが怖くて怖くて、ためらいの気持ちが出てきました。
でも、愛奈様は私が何を話したいのかとても気になっています。
このまま黙ったままではいけないと思い、思い切って話す事にしました。
「そ、その、愛奈様は、私に、隠し事を、していません、か?」
「………」
一瞬愛奈様の顔が固まったのが伝わってきた。
私は目をつぶってしまい直接見たわけではないけれど、沈黙がそれを意味していた。
「そ、その、最近、保健室に来た子が、最近、来ていない、生徒がいるっ、て、言ってました。それも、3人って。それがもしかして、あ、あの、あの人、達、なのかなっ、て。それで、愛奈様が、何か知ってるんじゃないかって、思って。」
「………」
まだ沈黙のまま。
この空間がとても怖い。
それから誰だけ立ったんだろう。
もしかしたらそんなに立ってもいないのかもしれない。
ただ、この緊張感が、1秒を長く感じさせる。
そして、その時が来た。
「えぇ、知っているわよ?」
「や、やっぱり……。」
「でも、知っていると言っても、直接私が何かしたとかでは無いわよ?今回の事で、あそこの財閥に少し圧を掛けたら、娘たちを反省させると言われたわ。どういう事をさせているのかは知らないけど、聞いた話では外に出れない状態で厳しく指導されているとか。でも、あなたはもう彼女たちの心配しなくても大丈夫。ここに居れば怖いものなんてないわ。」
いつもの口調で淡々と話していく。
やっぱり愛奈様は私には話してくれなかった。
私のもやもやは徐々に強くなっていった。
私に教えてくれてもいいと思った。
いや、私だからこそ教えてほしかった。
それなのに教えてはくれなかった。
私の目の前はぐるぐると回り始めてしまった。
――――――――――――――――――
―――――――――
――――
――
―
あの日から数日が、私はある計画を実行しました。
あの部屋にバレない様にこっそり忍び込み、ある程度の道具を調達しました。
それから、愛奈様の部屋にも忍び込み、押し入れから鞭を取り出し、代わりに一つの手紙を添えました。
=============================
私はとても驚いていた。
いつも押し入れに入れているはずの鞭が無くなっていたからだ。
別に、これまでの
でも、友達(いないけれど)やお父様の会社の知人が来客した時、バレないようにしなければならないため隠さなくてはいけなかった。
でも、その隠していたはずの鞭が姿を消してしまった。
代わりに一通の手紙が置いてあった。
私は警戒して慎重にその手紙を開いてくる。
もしかしたら脅迫の手紙かもしれない。
けれど、開いて見れば予想とは大きく違った。
『お一人で美瑠玖の部屋に来てください。』
それは部屋に来いという手紙。
しかも、指定された部屋は美瑠玖の部屋。
よりにもよって、美瑠玖を巻き込んでしまっている。
彼女を助けるために招き入れたのにこの失態。
誰がこんなことをしたのか考えながら美瑠玖の部屋へ向かった。
到着する時まで考えたけれど、結局答えは出なかった。
私はゆっくりと扉を開き、その光景を目にする。
部屋自体は荒れているわけではなかった。
しかし、机の上には、周りとは浮いている鞭。
ベットには、手足を縛られ、目はふさがれ、何も着ていない美瑠玖が座らされていた。
「そ、そんな……!!いや、いやぁぁ!!!美瑠玖!!!」
もう何もかも済んだ後かもしれない。
私の頭の中は真っ白になり、急いで美瑠玖に駆け寄った。
「愛奈、様?」
私の声が聞こえたのか、美瑠玖はきょろきょろとし始めた。
そんな彼女を私は抱きかかえ、
「誰にされたの!?誰!?誰にやられたの!?」
私はとにかく、『誰が』を聞いた。
そいつに復讐しなければ。
出なければ・…。
でも、返事は意外なものだった。
「わ、私、私が自分で、やりました。」
「…え?」
美瑠玖は言わされているのだろうか?
でも、彼女は言わされている気配がない。
それに意識はしっかりしていて、精神的にも安定している状態だった。
なら、どうしてこんなことを?
私にはそれが分からなかった。
「あ、愛奈、様、む、鞭で、どうぞ。」
「へ?」
またしてもおかしなことを言われてしまった。
「ど、どうしたの、美瑠玖!?あなた、今日はおかしいわよ!?」
「で、でも、愛奈様は、好き、何ですよね?」
美瑠玖からそんなことを言われ、いやな予感が私を襲った。
私がそんなことをする姿を美瑠玖に見せた覚えはない。
それなら……。
「わ、私、知ってるんです。」
やめて!
「愛奈様が、私をいじめていた子に、」
やめて、いや!!
「色んなことをしていたことを。」
私は血の気が引いた。
私はこの子のために制裁していたことを見られてしまった。
しかも、よりによってあんなことをしていたところを。
美瑠玖には知られたくなかったのに。
「あ、あ、…‥‥。」
崩れ落ちていく。
「で、でも、私は、気にしていません。だから、私にも、同じようなことをしてください。」
「ど、どうして?」
「あ、愛奈様が、あんなことをしているとき、思ってしまったんです。羨ましいって。愛奈様をあんなに喜ばせる事が出来て。私の時以上の、笑顔を見してもらえて。‥…でも、私は、そんな事できなくて。だから……。」
「いや、いや!」
そんなこと言われたくない。
認めたくない。
美瑠玖といた時間の方がとても楽しい。
なのに、美瑠玖からそんなこと言われたら、私の美瑠玖への愛が少ないと言われているみたいで……。
「そ、それに、あんな愛奈様を見て、私も思ったんです。私もされたいって。あんなに笑顔な愛奈様に、犯されたいって。」
私の美瑠玖はそんなこと言わない。
そんな事願わない。
「それに、見てください。私のあそこ、もう濡れてるんです。触らなくても分かるぐらいなんです。思い出すだけで私は……」
美瑠玖はそんなことにはならない。
純粋で儚い。
それが彼女。
だからそんな姿は悪夢だと信じ込みたい。
「だから、お願いします。あんな人たちで遊ぶより、私を…」
「やめて!それ以上聞きたくないわ!!」
私は拒むように叫ぶ。
じゃないと私は、壊れてしまうから。
「ど、どうしてですか!?愛奈様は、こういうことが…」
「そんな事できるわけないじゃない!!」
「な、なんで‥‥。」
「私は、あなたの事が好きだった。好きだったから、あんなことまでやっていたの。あなたをいじめていたあの子たちが許せなくて、金を払ってまで買い取ったの。なのに、好きなあなたをいため付けるなんて、私にはできない。」
ついに言ってしまった。
好きだという事を。
でも、理想の告白とは全く違う。
それに、彼女から拒むために使ってしまうなんて最悪だ。
「……なん、で。それなら‥‥それなら、私を犯してください!私は、私の好きな人に、犯してほしいんです。だから、お願いします。どうか、私を‥…。」
こんな告白はあんまりだ。
彼女からも好きだと言われたのに胸が締め付けられる。
「私は、愛奈様の、あの姿を見て、嫉妬したんです。私以外で、笑顔になる愛奈様が、いる事が嫌なんです。私の好きな人には、私で笑顔になってほしいんです。それ以外の人は、嫌なんです!」
「そ、それは、今後あんなことをしないと約束するのでは、ダメなの?」
ここは何としても断らないと。
「だって、愛奈様はきっと、我慢できません。あの顔は楽しくて楽しくてしょうがない顔です。きっと、忘れる事が、出来ません。そしていつかまた、やってしまいます。」
それを言われて否定できなかった。
あの時の感覚は、今でも思い出せるし、思い出せば出すほど鼓動が高まってしまう。
「ほら、今もです。思い出して、笑顔になっていますよ。」
言われて確認する。
私は笑っていた。
「だから、その笑顔を向ける相手は、私だけにしてください。」
嫌だ。
そんなことは。
「鞭はテーブルに置いてあります。」
私の腕が、足がゆっくりと動き出す。
「嫌だ。嫌だ!」
拒みたくても、動くては止まらない。
そして、鞭を握りしめた私は、ゆっくりと美瑠玖に近づき、
「……ごめんなさい。」
私は謝る事しか出来なかった。
「お願いします。」
それから私は、鞭をもって構え、気が済むまで叩いた。
部屋に響く鞭の音がやけに痛々しかった。
でも、それは最初の内だけ。
私は完璧に壊れてしまった。
彼女が好きなのかどうかさえ分からなくなった。
でも、ゆっくりと、迫ってきた快感に支配される。
たたけば叩くたび、気持ちが良くなる。
美瑠玖の泣き叫ぶような声を聞けば聞くほど、鼓動が早くなる。
胸が熱くなり、大好きという子持ちが溢れてきた。
興奮して、私まで濡れて来てしまった。
この気持ちは過去一。
こんな快感は初めて。
その言葉に尽きる気持ちばかり。
気の済むまま続け、終わってみると美瑠玖は気絶してしまっていた。
でも、彼女はとても嬉しそうだった。
笑顔のまま涙を流し、横たわっている。
でも、たまに痙攣している所がまた小動物が弱っているみたいで可愛らしい。
彼女が横になっているあたりは、シーツが濡れていて気持ち良くなっていたのが分かる。
私は美瑠玖に近くに座り、彼女の頭を膝に持ってくる。
そっそ頭を撫でてささやいてあげた。
「やっぱりあなたはとても可愛いわ。やっぱり貴方は私の
嬉し涙なのか、悲し涙なのか。
私には分からない。
でも、そんなあいまいな涙と共に、私は落ちて行った。
―――――――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
――
―
あの日から私たちの生活は一方的に変化した。
まず、3人の奴隷たちはそこら辺に捨ててきた。
でないと、美瑠玖が嫉妬してしまうかか。
それと、美瑠玖とは毎晩、
あの部屋に置いてあったものを持ってきたり、新しく購入してきたり。
色々な
そして、その変化は学校でも起きた。
「?美瑠玖さん、調子が悪いですか?大丈夫ですか?」
「…だ、だいじょう…ぶ!?…です。」
「で、でも、なんだか様子が‥…。」
「先生、察してあげてくださいよ。さ、美瑠玖、行きますよ?」
私は美瑠玖に微笑みかける。
「で、でも‥‥。」
「あまり我慢はいけませんよ?それでは先生、お花摘みに行ってきますね。」
「ああ、そう言う事ですか。これは失礼しました。どうぞ。」
私は、美瑠玖の手を引いてトイレまで連れて行く。
そして、同じ個室に入り、
「す、すみません。」
「大丈夫よ。私は、よく我慢できていたと思うわよ?」
「あ、ありがとうございます。」
「でも、」
私はポケットに入れておいたそれを一段あげる。
「ひゃっ!?やっ!?」
美瑠玖は可愛らしく声を上げて、手でアソコを抑える。
「最後のは、少し我慢できていなかったからお仕置き。」
「しゅ、しゅみません。」
「謝れて偉いわ。……そんなあなたに選ばしてあげる。このまま一気に、最高まで上げて絶頂するのと、じわじわとした快感を長時間感じてイクのと。」
私はそのリモコンを見せて告げる。
「わ、わたしぃ、は、」
美瑠玖がどちらを選ぶのかとても楽しみだ。
けれど、中々言葉を出さない彼女を見て気分が変わった。
「ん~~やっぱり、やめた。私が選ぶは。‥‥だって、そっちの方が嬉しいものね?」
私はリモコンで一番上の段まで引き上げる。
「んんんん~~~♡♡♡」
彼女は叫ぶ声を我慢しながら絶頂した。
でも私はそこでやめさせてあげたりなんてしない。
彼女のあそこに手を詰める。
持っていた小さな物を2つほど埋め込み、指でかき混ぜる。
「ひゃあ!?!?ひゃめ、ひゃめぇぇ~~♡♡♡♡」
彼女は今まで以上に絶頂した。
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