第09回 できない理由を探すのはやめにしよう、というハナシ

 私も一応社会人として会社勤めをしているわけですが、「できない理由」を並べて新しいことをやりたがらない人が一定数います。

 よく言われるのが「前例がないから」というフレーズ。

 そりゃ新規提案なんだから前例なんかないわな。


 「KPI(キーパフォーマンスインディケイター。直訳すると重要業績評価指標。要するに目標数値)の根拠は?」


 ――思い付きを数字で語れるものかよ!!!(fromシンフォギア)


 って言ってやりたいところですが、ええ、まあ、一応社会人なもんで、「アッハイ、こちらの資料をご覧ください」ってやりますけどね……。


 事程左様に「やりたくないからできないよ、って言う」人たちの中にいると、自分が何かすることに対して不安や忌避感を覚えてしまいがちです。


 ま、会社なんてところは給料をもらうために自分の時間を切り売りしているのだ、と割り切れる方はあまり気にならないかもしれません。逆に「弊社はこうあるべき!」とか考えている人は大層気疲れすることでしょう。




 とまあ、ここまでが前段でここからが本題です。


 じゃあ、プライベートでは?

 創作をしている人は、できない理由、探してないですか?


「今日は疲れたから書かない」

「休みの日に書くから」

「まだ小説賞の締め切りは先だから」

「プロット詰め切れてないから」

「そんな気分じゃないから」


 私は探していました。

 そしてずっと長いこと文章を書く、という行為から遠ざかっていました(ひょんなことから再び書くようになりましたが)。

 だから誰かを責めるためにこれを書いているわけではないです。


 できない理由を探すより、やりたい気持ちを優先した方がきっと楽しいですよ、っていう話です。


 仕事で仕方なくやっているわけじゃなくて、書きたくて書いているなら、毎日一行でも一文字でも書いてみることをお勧めします。一行書いてみたら気が付いたらつらつらと書き続けられるものです。


 前の回で書いたルーティーンじゃないですけど、書くことを日常化するのはやってみれば意外となんとかなったりします(それどころじゃないくらい厳しい日々を送っている人がいることも重々承知していますが)。



 私はこれからも毎日ちょっとでも書きますよ。

 ちなみに直近1週間で一番書いた量の少ない日が先週の金曜で15文字ですね。



 少なっ。

 でも書いた俺えらい。



 ほんの少しでも毎日積み重ねたら言葉は文になって、文は文章になって、文章は物語になります。その繰り返しをやりたくてやっているなら、やることはひとつしかない、と私は思います。


 あくまで私見ですので、異なる意見や見解を持つ人もいらっしゃるでしょう。

 それでいいとも思っています。

 それも多様性です。


 では、身体と心を大切にしつつ、お互い頑張りましょう。

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