第06回 「正しさ」ってなんですか?
第3回の日本語(?)の回でお分かりかと思いますが、私は「言葉の正しさ」にこだわりがちなところがあります。
でも、その「正しさ」ってなんなんでしょうね。
誰にとっての、なんのための、正しさなんでしょうか?
そもそもソレは「本当に正しい」のでしょうか?
「己の正しさ」を主張する人は世の中に多くいます。
SNSなんかをやってると見かけたり――運が悪いと凸されたり――しますね。凸する、っていう言葉も「言葉の正しさ」から遠い場所にあるものですが、とりあえず今は無視します。無視します。
私は「己の正しさ」を信じて疑わない人が苦手です。
往々にしてそういう「正しさ」は「正しくない」と思うからです。
だからといって、私が正しいかというと全くそんなことはありません。
「自分が正しいとは思っていないけれど、正しくありたいと思っている」
文字にするとなんて立派な(笑
誠に残念ですが、私はそんなに御大層な人格者ではありません。過去を振り返ってみても何度も人を傷つけたり裏切ったり助けられなかったりした、どこにでもいる小市民に過ぎません。
それでも「正しさ」に幻想を抱いているのは、多分、そうしないといけないとどこかで思っているからでしょうか。過去の自分を塗りつぶすには正しくあらねばいけない、みたいな脅迫観念みたいなものがあるのかもしれません。
文章書いている最中になんかそんな気がしました。
――あなたは自分を正しいと思っていますか?
――自身の正しさを疑ったことはありますか?
――他人の正しさに振り回されていませんか?
――他人の正しさを鵜呑みにしていませんか?
返事は要りません。
「正義の味方」にぶん殴られた時に、誰かに「正しさ」を押し付けそうになった時に、一旦手を止めて考えてみてください。
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