ボーナス要求
「"マザー"ボーナスを頂きたいですが」
"アサシン"ミラーがカイの元にやって来た。
黒づくめで文字通りの暗殺者である。
「ボーナス? 何の?」
「我々に探りを入れて来た勇者の始末代ですね」
「あぁ、 メッセージを刻んでやった奴か・・・良いわ」
「ちょっと待ってくれよぉ」
スキンヘッドに入れ墨を入れた"ヴィクティム"ブラッドが割り込んで来る。
「俺にもそのボーナスの一部を貰う権利は有るだろぉ?」
「どういう事?」
「彼が囮になって注意を引きつけたので楽に暗殺出来ました」
「そう言う事、 じゃあそれぞれにボーナス支給ね」
「あざーっす」
「どうもです」
金貨の袋を貰う二人。
「"アサシン"の方が袋大きくね?」
「気のせいでしょ」
「"アサシン"貴方に仕事よ、 四天王の居場所を探って来て頂戴、 まだ街中に居る筈よ」
「"マザー"待ってくれよ」
ブラッドがカイを制止する。
「何よ」
「俺の手下が囚人共が集まって行動しているって言うのを察知したんだ
何人かそこに送って貰えないか?」
「ならば私もそこに向かいましょう、 囚人共の動きを見て分かる事も有るでしょうし」
「そうね・・・なら兵隊達と"ウォードック"と"バスター"を送りましょう
貴方達二人も一緒に行くのよ」
「あの二人かぁ・・・嫌だなぁ・・・」
嫌そうな顔をするブラッド。
「陽動にはピッタリですね、 それが良いと思います」
対照的にミラーは気分良く了承した。
「この街の警備共は今は如何してます?」
「連中の大暴れの後始末に追われてるわ」
「警備共には馬鹿の後始末が丁度良い・・・さてとじゃあ準備するか・・・」
ブラッドが立ち去った。
「"アサシン"一つ良いかしら」
「何ですか?」
「"ヴィクティム"って強いの?」
「強いですよ、 彼は元Sランクパーティ"龍の血"の副リーダーでしたからね」
「それは知って居るけど、 龍の血は壊滅したでしょ?
一夜にして何者かの襲撃を受けて・・・」
「証拠は無いけどもアァアァがやったらしいですね」
「あぁ・・・奴ならば簡単に出来るわね・・・」
「加えて奴は戦闘に関してはかなりやる男ですよ
"ウォードック"や"バスター"には引けを取りません」
「なら貴方の活躍共々期待させて貰うわ」
「えぇ、 任せて下さい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます