襲撃準備

キターゾファミリーのアジトの一つに呼び集められたキターゾファミリーの兵隊達

幹部も大勢居る、 キターゾファミリーナンバー2。

"バディ"サウスが葉巻を曇らせながら言う。


「一時間前の事だ、 "グラン"が四天王の生き残りと会談して殺されかけた

今は"ドクター"が治療している」

「何だと!? キターゾは無事なのか!?」


"プリンセス"ベスが前に出てサウスに詰め寄る。


「落ち着け"プリンセス"、 "グラン"は無事だ

それから呼び捨てにするな、 "グラン"かボスがドンと呼べ」

「それはすまなかったな・・・」

「それで俺達は誰を殺せば良いんだ?」


"ウォードッグ"ジャクソンが鋼鉄の歯をぎらつかせて尋ねる。


「四天王が今現在身を寄せている

宗教団体『ダーク・ファミリー』を襲撃する、 皆殺しだ

全員一匹残らず女子供関係無くやっちまえ」

「四天王、 つまりボスをやったのは四天王と言う事か?」


"スナイパー"パトリックが尋ねる。


「ふん俺一人でも充分だ、 アジトに火を点けちまえば片は付く」


"ウィザード"リックが不適に笑う。


「四天王も出来れば殺せ」

「この面子で殺せないとは思えないけどねぇ・・・」


"バスター"ロミオが訝し気に口にする。


「四天王は強い、 侮るな」


"ストレンジア"マコトが諫める。


「"ドライバー"、 全員をダークファミリーのアジトに運んでやりな」

「了解っす」


"ドライバー"ミリアンが自身の馬車を開く。

ミリアンは後ろから馬車が飛び込んで馬車と融合してしまった男で

後ろ半身が馬車で下半身が馬になっている

その為、 高給でキターゾに雇われ兵員移送を行っている。


「全員ぶっ殺せ、 なるべく残酷にな

馬鹿な四天王にファミリーのドンに喧嘩売ったらどうなるか教えてやれ」


おおおおおおおおおおおおおおお!! と声を上げる兵隊達。


「しかし"バディ"も人が悪いわね」


キターゾファミリーのナンバー3"マザー"カイが鉄扇を片手に微笑む。


「何が?」

「こんなメンバーで行ったら灰も残らないわよ」

「構やしねぇ、 "グラン"が死にそうになってるんだ

これ位はやっておくのが常套だろう、 "ドクター"はちゃんと診てるだろうな」

「心配御無用、 これ位で死んでたらキターゾファミリーは背負えない」

「それならば良い、 失敗したら"ドクター"の首は飛ぶからな」

「それは勿論よ」

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