あと5分で恋すべきアイドルに会える!
その想いだけで、テレビの前に正座して待つ、この物語のヒロインがかわいらしいのです。階下のお母さんとの間に繰り広げられる、関西弁の会話もコミカルでかわいらしい。
そんなヒロインの脳内で、出会いまでのカウントダウンが始まった矢先、さらに良く知る声が聞こえてきた。幼馴染みが訪ねてきたのだ。
タイミングの悪い登場に、舌打ちをするヒロイン。
刻々と近づいてくる、アイドルの登場。そこまでの合間を縫っての、ふたりの絶妙の会話は、なかなか爽快感に溢れている。軽快なテンポ、軽妙なやりとりは、関西弁ならではのものだろう。
一頻り話して、幼馴染みがその場を離脱。登場1分前からは、そのアイドルに思いを馳せるヒロイン。
そして、待ちに待った。その時刻……。
ヒロインは、無事に恋することができるのだろうか……。そこは、この物語を読んで、あなた自身で確かめてほしい。
でも……、ヒロインは、最後までかわいらしかった。