番外編 お正月

 700pvになりました(*’ω’ノノ゙たくさんの作品の中から見つけて頂きありがとうございます。番外編でクリスマスを書こうと考えてたのにお正月になってしまいました…せめてお正月は書こうと急いで書きました。2021年もどうぞよろしくお願い致します。

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 騒がしかった年越しのカウントダウンも終わり新たな1年が始まった。


 俺の家では毎年お節を食べている。


 特に好きなのが伊達巻と栗きんとんだ!!伊達巻は華やかな見た目と書物に似ている事から知恵を得るって言われている縁起物で栗きんとんは金塊や小判に見立てている事から金運上昇などお節にはたくさんの願い事?思いがつまっている。


 美味しいお節を食べて、お年玉を貰い!さぁ、ゆっくりしようと思っていたらピンポーンとチャイムが鳴った。


 嫌な予感がするーー!しかし、俺は母親に出てと言われて行くしかないのだった。


 玄関を開けるとニコニコとキラキラオーラを放つ太陽が立っていた。


『明けましておめでとう!今年もよろしく💕』


『今年もよろしく…』


 年明けから元気だなぁ…俺的には家のこたつでぬくぬくと暖まりながら蜜柑を食べてゴロゴロとすごしたい。


『なに考えているの?』


『別に家でゴロゴロしたいなぁって考えてただけだし…てか近いから!!』


 さっきからほっぺにスリスリ、髪の毛にチュッチュッと愛情表現が激しい…てか、俺達がいるのは玄関だし親に見られたらどうするだ。


『そんなにほっぺた膨らませて可愛い💕』


 ツンツンと俺のほっぺた突っつく。


『やめろよ…はずぃ』


『ふふ…』


 チュッ…?えっ??俺が照れてる一瞬で唇にキスされた。


『燐は油断しすぎだね…そんな所も可愛いけどね!気を付けないと俺に食べられちゃうよ?』


『なっ!太陽ーー!!』


 俺が玄関で騒いでいると母親が手を拭きながら出てきた。


『あら~!太陽君じゃないの~!!今年も燐の事をよろしくね』


『はい!まかせて下さい!!』


 太陽と母親はその後も話で盛り上がった。


 燐も太陽君も大きくなったわよねぇ~!昔と変わらず燐は苦いものが苦手なのよ~とか昔の話から俺の話をし始めた。


『母さん!別に苦いの別にもう食えるし…太陽は何できたんだ?』


『あら、そうなの?じゃあ今度の弁当はピーマンだらけの弁当にするわね~♪』


『げっ!それはちょっと…』


 なんだよ!!ピーマン弁当とか地獄だろ…せめて、肉詰めピーマンとかがいいなぁーー!おかずはピーマン炒めで白ご飯はきつい。


『ふふ…初詣いかない?』


『いく!着替えてくるから待ってて!!』


 なんだよ初詣に誘いにきたのか~♪俺はルンルン気分で着替えて階段を下りた。


『お待たせ~!じゃあ行こうぜ』


 階段を下りると母さんと太陽はまだ話をしていた。


 いったい何を話していたんだ?まぁ、気になるけどそれより太陽と初詣💕これはデートだよなぁ~♪それに、屋台とかもあるだろうしチョコバナナとりんご飴食べたい。


『うん!』


『気を付けるのよ~!』


 母さんに見送られて俺らは初詣に向かった。






 初詣に来るとたくさんの人がいた。


『人が多いね…』


『そうだな…』


 チョコバナナとりんご飴食べたいと思っていたけど先にお参りした方が良さそうかな?これから人が増えそうだしと俺たちはお参りする列に並んだ。


 並んでいると回りがガヤガヤと騒がしかった。


『見て!!あの茶髪のイケメンカッコよくない?しかも、めっちゃ私のタイプ~♪』


『付き合いたいけど高嶺の花って感じようね~』


『やば!てか隣にいる彼女も可愛い💕』


『あのカップルお似合いよね!まさしく美男美女?美少女かな??』


 そうだろ~♪太陽はめっちゃカッコいいだよ!てか、彼女って俺の事?俺は男なんだけど!!

 まぁ、お似合いって言われると嬉しい。


『おっ!もうすぐ一番前だなぁ~』


 俺は財布の中から1円を出してお参りに準備をする。


 何で1円とか思うだろう?それはいいことがありますようにって意味!もう、ご縁は結ばれてるしなぁ…自分で言ってるけど何か照れる。


 お賽銭にも色々意味があるらしい…25円で二重にご縁がありますよう、45円で始終ご縁がありますよう、485円で四方八方からご縁がありますようにとか意味はたくさんだ。


 まぁ、金額より込める気持ちが大事だと思う。


『燐は何をお願いするの?』


『それは…秘密だ』


『そっかぁー…』


 お願いは話したらいけないんじゃなかったかな?だから秘密だ。


 もちろん、願い事は決まっている!太陽と今年も一緒にいられますって願うんだ。


 そんな事を考えていたら一番前になって俺たちは参拝した。


『おみくじ引く?』


『うん!もちろん、引くにきまっている!』


 おみくじは昔ながらのふって棒が出てくるやつだ。


 その番号を巫女さん?に伝えると紙が貰えた。


『俺は大吉だったけど燐はどうだった?』


『……』


『燐?』


 まさかの凶だった…太陽が大吉で俺が凶とかありえない!そこはカップルで大吉だぁって喜んで終わりじゃないのかよって俺は1人突っ込む。


『凶だった…』


『こんなに幸せなのに凶って事はもっといいことがたくさん起きるね?それに凶だとしても俺が燐の事を幸せにするから気にしないで』


 そういうと太陽は俺の事を優しく抱き締めてくれた。


『うん!』


『おみくじを結びに行こう!あと、チョコバナナとりんご飴も買おうね?』


 太陽は俺の手を自然に掴むと恋人繋ぎにしておみくじを結ぶ場所へとつれていってくれるのであった。


 てか、凶を引いてさらにいいことがあるってめっちゃ太陽はポジティブ思考なんじゃない?俺だったらネガティブになってよくない事が起きるんだなぁっ思う。

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