第21話 いつもの仕返しだ!
忙しくて放置していた間に100pvからいきなり500pv突破しました。お読み頂いた皆様!!本当にありがとうございます。現在は学校生活もあり忙しいため投稿の頻度が少ないですがなるべく投稿はしたいと思いますので今後ともよろしくお願いします。
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キーンコーン…お昼のチャイムが学校に響いた。
そして、俺が毎回楽しみにしている放送部によるお昼の放送が始まった。
『おっ!この曲知ってるなぁ~♪』
放送部による放送は日によって色々で音楽が流れる日もあれば生徒会からの連絡など様々だ。
『ふん~ふんふん~♪』
最近流行ってる??歌を口ずさんでいると太陽がやってきた。
『お昼だから屋上に行こう?』
『うん!準備するから待って』
授業が終わると太陽は弁当を持っていつも俺の席までやっくる。
俺は自分の鞄を持って席から立ち上がった。
『鞄ごと持っていくの?』
『お菓子とか色々入っているからな!!弁当を食べたら食べるんだ~💕』
休んだことによって心配した皆から貰った物や服班長と友達から謝罪として貰ったポッキーが鞄に入っている。
特に楽しみなのがポッキーなのだ~💕ご飯を食べる前に食べたいが我慢だ。
『ふーん』
『なんだ?皆にやきもちか??』
俺は太陽をからかってやろうと軽い気持ちで言った。
『そうだよ…』
『ふっ!』
素直な太陽の反応に俺はついふきだしてしまった。
『あの…太陽が?ふふふ…』
普段はからかわれている俺が太陽にギャフンと言わせる事が出来たと喜んでいると…太陽の顔が近づいてきて耳元でささやいた。
『やきもち焼かせ過ぎると餅みたいに大きく膨らんで爆発しちゃうよ?』
『餅なら俺が食べてやるよ~♪』
『ふ~ん…じゃあ監禁しちゃうよ?腕の中か膝の上だけの生活にしてあげようか??』
いつもはキラキラオーラを出している太陽がヤンデレになってしまった。
『いや…お昼食べようぜーー!』
こういう時は誤魔化すのが1番だ。
『誤魔化したね?』
太陽は耳に息を吹き掛けるようにささやいて耳の縁をなぞるように舐めた。
『ふゃん…』
俺は咄嗟に口を押さえたが変な声が出てしまった。
『ご飯食べるんでしょ?その前に燐を食べてもいいかな~??』
『ふぇっ???駄目ですーー!』
俺は耳を押さえてしゃがみこんだ。
少しからかっただけなのにーー!それなのに何倍返しもされた。
俺的には10倍返し?いやもっとだ!100倍返しだと思う。
『太陽ーー!』
俺が睨んでいるのに太陽は全く気にしていないのかニコニコとしていた。
『ほら?お昼を食べに行くよ~♪』
『うん…』
手を差し出されたからその手をとって俺は立ち上がった。
『ふふ…可愛い💕』
『可愛くないし』
俺の頭をナデナデする手をペシペシと軽く叩いた。
『お昼食べに行こうか~』
『あぁ…』
もうこれ以上何もされないように太陽とは30cm?ぐらいの距離を開けて屋上に向かって教室を出た。
『何もしないよ…それとも何かして欲しいのかな?』
また耳に息を吹き掛けるようにして囁いてきた。
『何でもないでひゅ…』
俺は逃げるように屋上の階段をかけ上がった。
『ふふ…燐は本当に可愛いなぁ』
取り残された太陽はぽつりと呟き燐を追いかけて行くのであった。
『待ってよ~!燐ーー!』
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