第20話 平穏な日常??
教室に入ると色んな人から声をかけられお菓子や栄養剤?パンやおにぎりを貰った。
『昨日は休んだから心配したよ!!』
『そうだぞ!これを食べて元気になれよ』
『これもたべてね?』
『もう体調は平気なの?』
いつも餌付け?してくる人やクラスのお母さん、お父さん的存在が心配したんだぞと声をかけてくれた!!昨日は暗い気持ちになったが俺にはこういう暖かな存在がいるんだと俺は実感し涙が出そうになった。
『心配してくれてありがとう!!』
俺は1人1人に感謝の気持ちを伝えて席に座った。
『昨日は休んだから勉強頑張らないとなぁ~』
教科書や筆記用具を出して貰ったお菓子などを鞄に入れていると急に声をかけられた。
『同じグループなのに無視してごめんなさい!!』
『ごめんなさい!!』
郊外学習で一緒のグループである副班長と友人が謝ってきた。
『えっ?なになに??』
『何かやったの??』
『俺らの猫ちゃんに何かしたのか?』
朝の賑やかな教室に大きな声の謝罪はよく響き皆の耳にも届いたらしい?猫ちゃんってなんだよって思いながらも俺は2人の話を聞いた。
『実はねあの後に太陽君にすごい怒られたんだ…なんで同じグループなのに無視するのって!!そんなつもりは無かったのに自分の事ばかり気にして本当にごめんなさい!!』
『私も太陽君と話せるのが嬉しくて無視するような真似をしてごめんなさい!!』
まぁ、太陽が人気なのは知ってるからしょうがないよね?それにこんなに謝ってくれているのに許さないとか男ではないと思った。
『別に気にしていないから平気だよ』
めっちゃ前は気にしたけど…今は許せる気がした!!恋をしていたら相手に見てほしいと思うし、友達だったらそれを応援したいって思うだろう。
『これ貰ってくれる?お詫びのお菓子なんだけど…』
服班長は鞄から有名なお菓子を取り出して俺に渡してきた。
『あっ!!これはポッキーの限定商品だよね??近くのコンビニ見たけどもう無くてさぁ~』
『そうなの!!私も食べたくてね駅のコンビニとかスーパーで探したんだ~♪』
最初はチャラチャラ系の女子だと思っていたが根は優しいのかな?てかそんな大事な物を貰ってもいいのかなと思った。
『これ貰ってもいいの?服班長も食べたかったじゃないの??』
『えっ??私はいいよ!!また買いに行くしお詫びなんだから食べてね』
『ありがとう』
そこまで言われたら貰うしかないよな俺は素直に受け取った。
『郊外学習楽しもうね?』
『そうだね』
その後は最初のギスギスした雰囲気も無くなり郊外学習の話をした。
『カレーに野菜ジュースなんて入れんるんだ…』
カレーの隠し味にヨーグルト、チョコレート、味噌などは聞いた事があったが野菜ジュースを入れるのは初めて聞いて俺は驚いた。
『これなら昨日は休まなきゃよかったのになぁ…』
自分を守るために逃げたことを俺は恥じた…しっかりと向き合っていたら最初からこんな会話が出来たんだろうかと俺は思った。
そんな事を考えていたら太陽が戻ってきた…朝は一緒に登校したが日直だからと日誌を取りに行っていた。
『仲直りは出来たかな?』
『えっ??うん…』
なんで教室にいなかったのに知っているんだ?まさか、わざと席を外していたのか??俺が2人と話すのに気を使ってくるたんだと思った。
『そうだ!2人からポッキー貰ったから後で食べような!!』
俺は2人からポッキーを貰った事を思い出して太陽に伝えると急に顔を近づけてきて耳元でささやいた。
『後でポッキーゲームでもする?』
『えっ?するわけないだろ!!』
太陽の体を離してポカポカと胸を叩いた!軽くだから痛くないだろうが笑っている太陽が気にくわなかった。
『燐には刺激が強かったかな?』
『別に…そんなことないもん!!』
太陽が俺の頭をナデナデしてくる…子供扱いをされているようで俺はほっぺをプクーと膨らませた。
『可愛い💕』
今度は頭ナデナデじゃなくて俺の膨らんだほっぺをツンツンし始めた。
『燐が元気になったらそれでいいよ』
『ふぁ…』
皆が見ていないからと頬にチュッと軽くキスをしてきた!!ふざけるなーー!叫ぼうとしたが驚きと混ざり変な声が出るのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます