第14話 勉強会

『うー…う~ん?』


 俺は数学の宿題を唸りながら解いてる。


『どこがわからないの?』


 横から声がかけられた!!相手はもちろん太陽だ。


 数学の宿題を出されてわからない俺に太陽が数学を教えてくれている。


 さすが、学年トップ10に毎回入ってる優秀な太陽だと思う!ちなみに俺は中間よりは上ぐらいの成績だ…太陽に教えて貰っているからこの成績がとれていると感謝している。


『ここ…』


『これはね教科書のP.◯◯ページ方程式を入れると解けるよ』


『これに当てはめればいいのか~!!』


 先生が教えてくれるよりもわかりやすくて本当に助かっている!!それに、太陽は勉強をする時にメガネをしていてとてもカッコいいのだ。


 メガネは今どきの黒縁メガネじゃなくてシルバーのシンプルな物をつけてる。


 メガネをしている太陽は大人な感じにセクシーさが追加されて見てるとドキドキしてくる。


『ふんふん~♪おっ!!問題が解けた』


 さっきまで難しくて出来なかった問題が解けて俺は満足だ~♪まだ解き終わってない問題があるがこのペースなら宿題も終わりそうだ。


『どれどれ…』


 太陽が合っているか確認してくれる。


『うん!合ってるよ』


 俺の頭をポンポンと撫でてくれた。


『えっへへ~♪俺だってやれば出来るもん』


 俺は褒められてのびるタイプなんだ~♪残りの問題も頑張るぞ!!と気合いを入れて次の問題を解くのであった。


 次の問題はうーん?さっきとは違う方程式を入れるのかな??さっき教えて貰ったページを見るがどれを使ったらいいんだ。


『うー…う~ん?これか??』


 俺は考えている時によく声が出てるみたいだ…それに、集中すると周りの声が聞こえなくなる欠点がある。


『考えている姿も可愛いなぁ💕』


『えっ?何か言った??』


 太陽が何か言ったみたいだが俺は集中してて聞き取ることが出来なかった…何を言ってたんだろうなぁ?気になるけどこの問題を解かないとまだまだ問題はある。


『何でもないよ…わからないところある?』


『ここがさ~!どの方程式使ったらいいんだ??』


『これは、応用問題だからこれとこれを合わせる感じでやるんだよ』


『応用問題…』


 応用問題って1番苦手だーー!急に何かを合わせたりするからわからなくなる!!それに、とにかく計算することが多いからやりたくない。


『一緒に解くから頑張ろうね!』


『うん…』


 やりたくないけど…太陽と一緒なら頑張ろうと思う。


『うん!合ってるよ』


『それで…こうすればいいのか!!』


 そんな感じで太陽に褒められたり、頭をポンポンされながら時間をかけて数学の宿題をやることが出来た。


 そして…あの時間が始まる。


『終わったからご褒美の時間だよ?』


 太陽はシルバーのメガネを外すとテーブルの上に置いた。


『別にご褒美なんていらない…』


『本当にいらないの?』


『ぅ……いる』


『素直でいいこだね💕』


 俺を褒めるように頭をポンポンした。


 恋人になってからは勉強が終ると甘々タイムに入ることが多くなった気がする…恥ずかしいがだいぶ慣れてきた。


『よっと!』


 俺は太陽の膝に乗せられた!しかも、離れないように腰には手が回ってる。


『今日も頑張ったね?』


 太陽の色気たっぷりのスマイルにクラクラしてしまう…なんどその笑顔は卑怯だ。


『ぅ…ん』


 髪の毛…おでこ…頬と順番に軽くキスをされた。


 残るは唇だと目を閉じて唇へのキスを待っていても一向にキスがされない!どうしたんだと目を開けると太陽が俺を見つめていた。


『なんだよ…唇にキスしないのか?』


 俺は太陽の制服を掴んで引っ張った。


『おねだりするとか可愛い💕』


『別におねだりなんてしてない!!』


『じゃあキスしなくていいの?』


『それは!!する…』


 今日の太陽は意地悪だ…いつもだったらすぐにするのに俺に言わせるとか恥ずかしだろと太陽を睨んだ。


『睨んでも目がうるうるしてるから可愛いだけだよ』


『可愛くないもん…』


『ふふ…素直じゃない口はふさいじゃうよ』


『う…ん』


 こうして俺がおねだり?したキスはされるのであった。


『別におねだりしたわけじゃないんだからな!!』

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