#999 著者からの反省文

 まず、懺悔ざんげする。


 思っていたよりも第1章が重い雰囲気になってしまった。やや想定外だった。申し訳ない。


 どちらかというと、このあとの「ちょっと軽めのノリ」の第2章が、当初の構想だった。


 百合ヶ丘ランというキャラクターとアイル・イクリプスというキャラクターは特殊だ。

 そして、彼女たちの魔法も強力なものだ。


 ——そんな彼女たちを、形作るもの。


 それの全体像を、話の流れを妨げないように、少しずつ明らかにしていくという手も、あるにはあった。


 しかし、小説をはじめて執筆する私にとっては、おそらくそれは難しい。

 そう思ったので、結局、彼女たちの生々しい描写を第2章の前に入れなければならない。そう結論づけた。



 結果として、第1章は、ひとつはイントロダクション、そしてもうひとつは自分たちのジレンマに向き合うということが主題テーマのストーリーとなった。


 それは、「仲間同士の絆による戦い」や「恋愛譚」といったストーリーでは無かった。

 では、第2章は——


 肩の力を抜いて、気軽に楽しんでいただけると幸いである。

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