私の居場所 23
と、ここで日向隊員の耳が何かを捉えました。日向隊員は窓の外を見ました。そこにはいくつかのヘリコプターが飛んでました。どうやら騒ぎを聞きつけて、マスコミのヘリコプターが集まってきたようです。
再びテレストリアルガード基地サブオペレーションルーム。全員大きなモニターを見てます。その中心にいる隊長。眼はモニターを捉えたままで、
「宮山隊員」
と発言。宮山隊員もぼーっとモニターを見てましたが、この声を聞いてはっとします。
「あ、はい!」
隊長は横目で宮山隊員を見て、
「公開しよう、この映像を!」
宮山隊員はびっくり。
「ええ~・・・」
「あ、映像はマズイか? 映像を流したら、
あ、それからク〇○ボにはピーを入れておこう。そんなもん公開したら、国際問題になっちまうからな」
宮山隊員の頭の中は疑問でいっぱい。
「い、いいんですか?」
と言うのがやっと。それに対して隊長はちょっと苦笑し、
「ふ、かまわないさ。悪い子はお仕置きしておかないと!」
残りの2つの校門は、
パトカーは最初のうちは玄関の前に集結してましたが、すぐに満杯になり、あふれたパトカーは、
なお、もう1つの
ちなみに、マスコミの車両も続々と集結してますが、
中学校の校舎の一室。窓ガラスの向こうを見ると、
どうやらこの部屋は生徒会室のようです。室内では1人の男子生徒が机に座ってディスクトップパソコンを操作してます。かなりイライラしてます。
「くそーっ、早くーっ! もっと早くーっ!」
別の机ではラップトップパソコンを操作してる女子生徒の姿が。女子生徒は顔を上げ、
「フォーマット終了!」
生徒会長はその女子生徒に振り返って、
「OK!」
生徒会長は今度はディスクトップパソコンを操作してる男子生徒をにらみます。
「そっちはまだなの!?」
男子生徒はまだ焦ってます。
「すみません。ふつーのフォーマットってどうしても旧データは残るんですよ。旧データを根こそぎ消すためのフォーマットって、時間がかかるんですよ。どうしても・・・」
実は生徒会では明石悠の恐喝の順番をこのディスクトップパソコンで管理、そのバックアップをラップトップパソコンでやってました。この2つのパソコンをフォーマットしてしまえば、つまり、すべてのデータを消去してしまえば、生徒会や教師が明石悠の恐喝に関与してた証拠をすべて消し去ることができるのです。
ついにフォーマット終了。男子生徒は歓喜の声をあげます。
「よーし、フォーマット完了!」
その声と同時に、廊下との間の引き戸がガラッと開きました。生徒会一同は一斉にその方向に顔を向けました。
開いた引き戸には2人の男性が立ってました。生徒会長はその2人をにらみました。
「誰?」
2人は警察バッチを生徒会面々に見せつけ、
「少年課のものです!」
こいつら、たった今中学校に来た刑事か?・・・ ふっ、
生徒会長は心の中でそうつぶやきました。
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