侵略者を撃つな! 48

 片岡愛美は脚をどけました。そして高笑い。

「あははは!」

 山際怜子の顔面中央には、靴底がスタンプされてました。と、両鼻の穴から血が流れてきました。それを見て片岡愛美はさらに腹を抱えて笑いました。

「ぎゃは~ キモ~!」

 金目ひなたは山際怜子のきわでしゃがみ込み、

「金が払えないって言うのなら、今日は身体で払ってもらおうかな? 服脱げよ!」

 山際怜子の顔はピクンと反応しました。金目ひなたは追い打ちをかけます。

「服を脱げと言ってんだよ! それとも何か? また顔面を踏まれたいのかよ、ええ!?」

 けど、山際怜子は反応しません。片岡愛美は片脚を大きくあげました。

「じゃ、また踏んでやるよ! ほらーっ!」

 さすがに山際怜子は反応しました。

「や、やめて・・・」

 片岡愛美の脚は、動き出す寸前でストップ。

「おおっとーっ! わかりゃいいんだよ、わかりやあ!」

 しゃがんだままの金目ひなた。

「さあ、起きな!」

 山際怜子はよろよろと起き上がりました。金目ひなた。

「ほら、脱げよ!」

 金目ひなたの眼はかなりの悪意に満ちてます。このままではもっとひどい目に遭う。そう判断すると、山際怜子はゆっくりとシャツを脱ぎ始めました。次にアンダーシャツを脱ぎます。露わになった山際怜子の乳房。まだほとんど膨らんでません。それを見て金目ひなたは大爆笑。

「あは、なんだよ、こいつ! まだブラしてないじゃん!」

 山際怜子は今度はGパンを脱ぎました。が、ここで恥ずかしいそぶりを見せ、動きを止めました。両手は両乳房を隠してます。金目ひなた。

「おい、まだパンツが残ってるぞ!」

 山際怜子の両目からたくさんの涙が再びあふれてきました。

「ご、ごめんなさい。これ以上はむりです・・・」

「はあ? あんた、ほんとうに痛い目に遭いたいらしいなーっ!?」

 そう言うと金目ひなたは、右手で荒々しく山際怜子に張り手を喰らわしました。再び尻もちをつく山際怜子。金目ひなたは片岡愛美と飯島莉桜りおの眼を見て、

片岡まなちゃん・飯島りおちゃん」

 と合図。

「OK!」

 と言うと、飯島莉桜りおは山際怜子の上半身を押さえつけます。片岡愛美は下半身へ廻り、山際怜子のパンツに手を掛けます。はっとする山際怜子。

「や、やめて・・・」

 山際怜子は身体をくねらせます。すると飯島莉桜りおは、

「うるさいんだよ!」

 と、山際怜子にスリーパーホールド。これが意外と強力。

「ああ・・・」

 山際怜子は半分白目を剥きます。力が入りません。かろうじて、

「や、やめて・・・」

 と言うだけ。

「ふ、わかりゃいいんだよ」

 と言うと、飯島莉桜りおは腕をほどきました。すると山際怜子はゴホッ、ゴホッと咳き込みました。

 片岡愛美は楽々と山際怜子のパンツを脱がし、ついに山際怜子は素っ裸になりました。

 広川雫は愕然としてます。あの優しい金目ひなたがこんな鬼畜な行為をするなんて・・・

 金目ひなたは横目でその広川雫を見ました。

広川ひろちゃん、スマホ!」

「え?」

 突然の呼びかけに広川雫はびっくり。金目ひなたは荒々しく言葉を続けます。

「スマホだよ!」

「あ、はい!」

 広川雫は言われた通り、自分のスマホを取り出しました。金目ひなたはそれを見て、

「それで撮影するんだよ!」

 撮影。金目ひなたはこの凄惨な光景を記録しろと言ってるのです。

「できないよ、そんなこと!」

 ついに広川雫は反抗しました。が、

「へ~ あなたもここで素っ裸まっぱになりたいんだ!」

 ああ、金目ひなたの牙が今度は自分に向かおうとしてる。私は裸になりたくないよ・・・

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