私が愛した男《ひと》 16
テレストリアルガード基地外観。3階建てのビルのすぐ横で巨大な地割れが発生。その場所が一気に盛り上がり、そこからさきほどの女エイリアンが巨大化して出現しました。
女エイリアンの服装ですが、巨大化する前とまったく同じくすんだ銀のスーツ、銀のヘルメットです。地下室から現れたせいか、足はひざより深く入ってます。
ゲート前にたむろってたパパラッチたちはこの異変を見てびっくり。
「な、なんだ、こいつは?」
女エイリアンは片足を思いっきりあげ、1歩前に進もうとしてます。どうやらそこに女神隊員と海老名隊員がいるようです。女エイリアンは2人を踏み潰す気なのです。
「このーっ!」
次の瞬間土の中から巨大化した女神隊員が沸き上がるように登場。女エイリアンはその圧力を足の裏に思いっきり浴びてしまいました。
「うぐっ?」
女エイリアンの身体は大きく仰け反りました。
「ととと・・・」
女エイリアンは後ろに片足でピョンピョンピョンと下がっていき、ついに後方に倒れ込みました。女エイリアンの身体は3つ並んだ格納庫の1番手前に落下。その格納庫は思いっきり破壊されてしまいました。なお、この格納庫は空っぽだったようです。
巨大化した女神隊員を見て、門の前にたむろってたパパラッチたちは大喜び。一斉にカメラを構えました。
「おお、ヘルメットレディだっ!」
「こいつはすげースクープになるぞーっ!」
女神隊員は両手で何かを大事にくるむように持ってましたが、それを今地面に置きました。それは海老名隊員でした。海老名隊員の顔はぽっと朱くなってます。
「ああ、女神さんの手に抱かれちゃった・・・」
海老名隊員は意外とかわいいところがあるようですね。
格納庫の瓦礫の中に埋もれてしまった女エイリアンは、最初のうちはもがいてましたが、右手でまだ残ってた外壁を掴むと、立ち上がり始めした。
「くっそーっ・・・」
その女エイリアンに向かって女神隊員が突進。足の裏で女エイリアンの顔面(ヘルメットのシールド)を蹴飛ばしました。
「うぎゃーっ!」
女エイリアンの身体は宙を舞い、2番目の格納庫に落下。この格納庫も激しく壊れてしまいました。ちなみに、ここも空っぽだったようです。
女神隊員は両手をL字に曲げ、両ひじを両脇に付けました。その両手に違う色の光のエネルギーが集まってきます。それを見てパパラッチたちは大興奮。道行くクルマも全部停車し、この対決を観戦しています。
「いいぞ! やれやれーっ! やっちまえーっ!」
女神隊員は光に包まれた両手を高く挙げました。パパラッチたちはカメラのシャッターを押しっぱなし。連写です。
「こいつは光線技だ!」
「これを撮影したら、社長賞もんだぜ!」
が、ここで背後から巨大な光弾が飛んできて、女神隊員の背中を直撃。
「うぎゃ!」
女神隊員の身体はうつ伏せに倒れました。パパラッチたちや道行く人たちはびっくり。海老名隊員もびっくりしてます。
「な、何、今の?」
どうやら認識ステルス機能を作動させたエイリアンの飛行物体が襲ったようです。その透明な飛行物体が瓦礫の中に倒れている女エイリアンの真上で光を照射。それはストーク号がエレベーターシャフト代わりに使ってる光と同じ性質でした。倒れている女エイリアンの身体は縮小し、透明な飛行物体に吸い上げられていきます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます