08 お説教



 無事、戻った僕達は、その勉強の教師に叱られた。

 だが、特に叱られたのはやっぱり、お嬢様と馬鹿だった。


「テメェ等は叱られねぇと分かんねぇのか、調子こいてんじゃねーよ。このクソガキどもが。勉強の教師に魔物が住みつくような場所赴かせんな!」

「いたたたたた、頭いたい。ヨルンたすけて」

「ちょっ、何で私は叩かれるのがお尻なの! いたいってば。ヨルン!」


 頭ぐりぐりとお尻ペンペンの罰を受けてる馬鹿とお嬢様を眺める僕は思った。


 いいぞ、もっとやれ。


 僕は温かい目で、二人を見捨てる事にした。


 でも、この教師一体何者だったんだ?


 ある程度鍛えていた馬鹿やお嬢様でも太刀打ちできなかった特異型の魔物を、睨んだだけで追い返してしまったし。


 ともかく、いつも振り回されている僕としては、馬鹿とお嬢様がこの一件で、自分達の軽はずみな行動を少しは改めてくれる事を願った。


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調子こいてた僕の幼馴染達が痛い目にあった 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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