第6話 義理の姉と幼なじみが出会ってしまった
金曜日
授業が終わり放課後になるとまだ学校に残っている人やすぐ帰宅する人がいる。
僕はいつもすぐ帰るのだが今日はこの前の小テストで赤点をとってしまい補習を受けている。
補習の人数は六人くらい。
一時間後
「はい、やめ。プリントを後ろから前に出して」
先生の指示にしたがい渡す。
「これで補習終了です。次は赤点取るなよ」
そう言って教室を出て行く。
終わってのですぐ帰宅をする準備をして学校を出る。
今日は僕が夜ご飯の当番なのです帰りに買い物による。
今日は半額が多いな。
かなり多めに買ってしまった。
半額が多いとついつい買ってしまう。
買い物も終えてすぐに家に帰る。
玄関のドアを開いて「ただいま~」
「お帰り~!!!。蓮君~!」
そう言いながら抱き着いてきたのはもちろん俺の姉だ。
「おいおい!あぶねぇって!荷物重いし」
重い荷物をもってその上姉さんが抱き着てくるので倒れそうになる。
「大丈夫~!」
「そうは言うけどって。おい!」
「きゃぁ!」
何かに滑って俺はこけてしまった。
「いてて。だ、大丈夫?姉さん?」
「うん、大丈夫」
姉さんの顔は後数センチでキスしそうな距離。
この状況は俺が押し倒した状態になっている。
「れ、蓮くん」
「う、うん?」
「恥ずかしいからどいて」
恥ずかしそうに言ってくる姉さんに思わずドキっとしたがすぐに立ち上がる。
「ごめん。姉さん」
「だ、大丈夫」
「そ、そうか」
「それじゃあ、私はご飯できるまで部屋にいるね」
「う、うん」
姉さんは階段を上り部屋に戻って行った。
僕は荷物を持ち台所に向かう。
「ど、どうしよ!!。蓮君の顔があ、あんなに近くて心臓が飛び出そうになったよ!!」
バタバタと足を振るのは柚香。
その時の瞬間を思い出してまた顔を赤くなる。
「姉さん~。ご飯できたよ~!」
下から蓮の声が聞こえてくる。
「わ、わかった」
お互い座り「いただきます」
食事を勧めるが会話がない。
それは先ほどのハプニングが原因だろう。
この気まずさは久しぶりだなと僕は思ってしまう。
「姉さん今日は早かっただね」
「う、うん。生徒会の仕事もなかったし」
「そ、そうか」
「う、うん」
会話が終了してしまう。
「れ、蓮君は遅かったね」
「補習で」
「あれ、蓮君が?珍しいね」
「ま、まあね」
会話がまたもや終了する。
まずい、なんなんだ。この気まずさは。
その時インターホンがなる。
「誰だろう。こんな時間に珍しいな。僕が行ってくるよ」
「うん」
僕はドアを開けるとそこには由香ちゃんがいた。
「蓮!遊びに来ましたよ!」
「ゆ、由香ちゃん?!」
僕は思わず声を大きく叫んだ。
「どうかしたの?!蓮君!」
そう言いながら玄関の方をのぞき込む柚香。
「あ、あなたは...」
柚香はその顔を見て一瞬で思い出す。
「蓮、この方は?」
そう、由香は蓮が義理の姉がいたことをまだ知らない。
「ぼ、僕の義理の姉です」
「蓮。お姉さんできたのですか」
「ま、まぁね」
「ふ~ん」
由香は柚香をまじまじと見た。
「そうなんですね!とても綺麗なお姉さんではないですか!」
「どうも、とても綺麗なお姉さんです」
姉さんは何故か対抗心を燃やして由香に言い出す。
これは修羅場になりそうな気がするんだが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます