第7話 幼なじみと姉さんは修羅場だ

「とりあえず玄関で話すのもあれだし中に入ったら?」

「そうですね!ではお邪魔します!」

そう言いながら由香はリビングに足を運ぶ。

その姿を見て姉さんは僕に耳打ちをしてくる。

「なに、あの図々し女!」

文句を僕に言ってくるが僕は何も言えないので苦笑いをしてごまかす。

そして三人ともがリビングの椅子に座る。

しばらく間があったが姉さんから話を始める。

「それで、由香さんはどうして家に来たの?」

いつもの学校にいる時と同じ態度で話かける。

「だから~言ったじゃないですか~遊びに来たって」

「だとしても、時刻は夜の六時よ?」

たしかにこの時間に遊びに来るとは非常識かもしれないけど昔はよくこの時間に遊びに来てたので僕からしたら不思議ではない。

姉さんが言うと由香は煽るような口調で言う。

「でも~昔はよくこの時間だったりもう少し遅い時間にも来ましたよ~」

由香ちゃんやめてくれ!姉さんを煽る態度で言うのは。

それを言われ苦笑いをしながら俺の方を向く姉さん。

「蓮君の幼なじみはとてもビ〇チね~」

「姉さん~!落ち着いて!こ~ゆ性格なんだよ!由香ちゃんは!」

そして数分後姉さんは落ち着き冷静になった。

「これから蓮くんと一緒に夜ご飯なの。悪いけど今日は帰ってもらえる?」

「あ!よかった~!実は私もまだなんです!」

「え~とそれはど~ゆことかな?由香さん」

姉さんは苦笑いをしながら訊く。

「私もまだご飯まだなんですよね~」

「そ、そうなんだ~」

「はい、なので一人追加分のご飯ありますよね?蓮」

「ま、あるけど...」

僕は姉さんの顔を見るとかなり表情がお怒りのよう。

「ないわよね。蓮君?」

姉さんが僕に圧をかけてくる。こんな事は初めてだ。

「え?、そ、そうだね」

僕は凄まじい圧に負けてしまい納得をしてしまう。

「そ、そうなんですね~。なら今日は帰ります」

そう言って立ち上がり玄関に向かう。

「それでは、蓮!また明日!」

「う、うんまたね」

由香は家に出て行き、姉さんは思い切り声を出し僕に行ってくる。

「蓮くん!いますぐあの子から離れなさい!」

「え、えぇ~」

「あの子は危険な子よ!私が保証する!」

「そんな事言われても彼女は幼なじみだし、いいところもあるよ?」

「ど、どこよ」

「料理上手いところとか優しいところとか」

それを訊いた姉さんは驚いた表情を見せる。

「蓮君?!それ!私よりも?!料理も優しさもあの子の方が上って言っているの?!」

「え?い、いや姉さんも優しいし料理もうまいよ」

「そ~ゆこと訊いているんじゃないの!。どっちが優しい?」

かなり必死に訊いてくる姉。どうやら自分が一番と言わないとかなり悲しむだろう。

ここは姉さんが一番と言った方がよさそうだな。

「ま、まぁ、姉さんの方が優しいよ」

少し照れながら言う僕を見て嬉しそうな顔をしながら「そ、そう?」と言う姉さん。

姉さんも言わせるような態度をしながらも言われて照れている。

その後仲良く二人で夜ご飯を食べた。



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