第607話 忙しく移動中2
近鉄四日市駅10時28分発の近鉄名古屋行きの急行に乗っている俺達3人。飛び乗った車両がクロスシートの車両で、運よく座席が空いていたため。斎宮さん七菜は現在座席に座っています。俺は――2人の後ろドアのところでもたれつつ移動です。2人がけなのでね。はい。俺は立ち席移動を選びました。
「で、加茂先輩」
俺がぼーっと窓の外を見ていると、七菜が声をかけてきた。
「はい?」
「この後は名鉄?に乗り換えなんですよね」
「そう。名古屋からは名鉄」
「そしたら宮町先輩が駅で待っていると」
「その予定ですね。居なかったら――歩き?」
「歩きはちょっと――ってか。先輩先輩。今の流れからして、お呼ばれしたので何か買うなら名古屋でしか買うチャンスはないという事ですかね?」
「あー」
「そういえば。普通に海織ちゃんところに遊びに行く。だけで、お土産とか何も考えてなかった」
「同じくですね」
七菜の言葉に俺と斎宮さんが反応した。
「何か買っていった方が良くないですかね?」
「楓くんここは私たちも食べれるってことで何か買っていこう」
「斎宮さんは自分が食べるがメインな気がしますが――でも確かに。何かお菓子くらい買っていってもいいかも」
「宮町先輩は宮町先輩でいろいろ準備してくれている感じですからね」
はい。ここの3人の中で一番しっかりしているのは七菜ですかね。俺と斎宮さん。海織にお土産――という考えなかったですね。はい。ということで、ちょっと名古屋駅での寄り道が増えました。まあそんなに遅くなることはないと思うが――一応俺は移動中に海織へとメッセージを入れておいた。ちなみに海織からの返事は名鉄に乗ったら連絡お願い。とのことだった。
それから俺達3人が乗っていた急行は近鉄名古屋駅に11時04分に到着し。俺達3人は近鉄の改札を出た。
「さて、何を買っていくか」
改札を出て少し人が少なくなった場所で俺は2人に話しかけた。
「どうしましょうか?」
「はいはーい。ケーキ」
「それは斎宮さんが食べたいと」
「見たいですね」
「なんか2人の私に対する態度が冷たくなっている気がするのは気のせい?」
「気のせいですね」
「気のせいですよ」
やらやらという感じで俺と七菜は返事をしていたが――うん。さすがに斎宮さんにもバレバレだったらしく――。
「絶対冷たくなってる!ごめんなさい。真面目に考えます!えっと――でもやっぱりお菓子じゃない?デパ地下とか見たら何かあると思うけど――」
すぐに真面目なお考えも出してきた斎宮さんでした。
「まあ確かに、斎宮さんの言う形になるかな」
「いろいろあると思いますしね」
その後斎宮さんの考えに俺と七菜も乗り――俺達3人は人混みに紛れつつ地下街などを進み――ちょっとお買い物へ。だったのだが――地味にここで時間がかかったのだった。休日ということもあり。人が多かったというのもあるのだが――。
「あっ。これ美味しそう」
「あっ。斎宮先輩、あっちにも美味しそうなのあります」
「これ海織ちゃんのお土産プラスで買ってもいいかも」
「賛成です!」
「……元気だな。この2人」
斎宮さんと七菜が普通にショッピングを楽しみだしましたので――はい。はじめは海織への――ということで洋菓子を見ていたと思ったら――和菓子もいいかも――という感じで和菓子の方へ。そしたらその途中にチョコとかのお店を見つけたのか。2人がその場所へと吸い寄せられまして――さらにほかの店にも吸い寄せられて。ということがありましてね。はい。そこそこ普通にお買い物タイムとなりました。
ちなみに俺はパン屋に吸い寄せられました……えっ?お前もふらふら買っているじゃないかって?まあ――はい。買いました。美味しそうなのに負けたというのと――海織へ。という名目があるとですね。買っちゃいました。って感じですね。
結局デパ地下内などをうろうろした結果。
俺はパンを持っており。斎宮さんはチョコレートなどの洋菓子系の袋を複数持っており。七菜は――和菓子屋?かなの袋を持っていたのだった。うん。綺麗にバラバラというか。特に打ち合わせとかしてないのだが――。
「いろいろ買いましたねー」
七菜が俺や斎宮さんの持っているものを見つつ言う。
「買ったな」
「楓くんも美味しそうなパン買ってる!」
斎宮さんはつまみ食いしそうな勢いで俺の袋の中身を見てますが――はい、今はまだです。俺は袋を取られないようにしつつ……。
「いや、2人を待っている時にふと見つけまして――」
「お昼はパンになるかもですね」
「あっ。そういえば海織が何か準備してくれているとは思うけど――まあ何かあったらそれはそれでいいか」
「夜はバーベキューだよね?楓くん?」
「俺に聞かれてもですが――まあそんな話を聞いたような……」
「ってことは。加茂先輩、買い物も終わりましたし。早く向かった方がいいのでは?もしかしたら準備とかあるかもしれませんから手伝わないとですよ」
「ですね。じゃあ名鉄の駅へと行きますか」
「またあの人混みかーあそこ人多いからなー」
「名古屋駅だけと信じましょう。斎宮さん」
買い物を終えた俺たちは名鉄名古屋駅へと移動した。ちなみに斎宮さんが歩き出す時につぶやいていたが――今日も名鉄名古屋駅は改札を抜けたらホーム上すごい人でした。ホントなんでこんなに人が――って、ホームが1つだからこうなるのか。うん。とにかくすごい人でした。
ってことで――。
「斎宮さん七菜。とりあえず次来た空港方面の電車乗ろう」
「了解」
「潰され――ます」
俺達3人はホームへと着いてすぐに入って来た空港方面。海織の実家方面へと行く電車に飛び乗ったのだった。
七菜の悲鳴が聞こえていた気がするが――うん。一応斎宮さんに付いてきていたので大丈夫そうだった。うん。迷子0今のところ問題なく移動できています。はい。名鉄名古屋駅出発です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます