第606話 忙しく移動中
本日の予定。
海織の実家に斎宮さんと七菜とともに行く。
現在は俺の部屋で簡単に朝ご飯のち。斎宮さんと七菜が準備のため七菜の部屋に籠っているところである。
ちなみにこの後俺達が乗る予定と決めていた電車は伊勢川島駅10時17分発の近鉄四日市行きの普通電車なのだが――2人が出てきませんね。はい。時間はちゃんと確認してあるのですが――今のところまだ出て来ていません。
現在の俺はお出かけ用の荷物を持ってアパートの前で待機しているところなのですが――うん。確か朝ご飯の時に10分には出る準備OKにしょう的なことを話していたはずなのだが――既に10時15分。うん。あの2人――何してるんですかね?まあ朝ご飯の時もバタバタというか――いや、あれはバタバタというか。言い合い?うん。七菜が大変昨日の晩は斎宮さんのお相手が大変だったらしく――その話をずっとしていたのですが。もしかしてまた何か2人でしている?などなど思いつつ。
俺は少し前に海織にはお昼前にそっちの駅に着くように出るという連絡をして「OK」という返事をもらっていたのだが――これは乗る電車が少し遅れる――と再度連絡を知れた方がいいだろうか?あっ、でも名鉄に乗ったら連絡といってあるから――まあ名古屋で連絡でいいか。などと思いつつ待っていると。
「斎宮先輩が暴れているから遅くなりましたよ」
七菜の声がまず聞こえてきたのだった。
「七菜ちゃんがお相手してくれないからー」
「何で出かける前で相手を――って、そんなことになるんですか。あっ。加茂先輩。お待たせしました」
「——朝から大変そうなことで」
やっと2人が部屋から出て来てこちらへとやって来た。お出かけモードの2人ですね。朝ご飯の時はザ、部屋着だったが――変身してました。荷物を持って、いつもと雰囲気も少し違いますね。遠出用というのだろうか――ちなみに俺はほとんどいつも通りである。うん。おしゃれとかない子だな。なんか普通ですみませんだが――などと思いつつ。まあ2人は準備するのに時間がかかったのだろうと。いろいろ聞こえていたことに関して、俺は聞こえないふりをして――
「じゃあ揃ったところで行きますか?」
「時間大丈夫ですかね?結構時間かかっちゃいましたが……」
「まだ大丈夫かと」
はい。普通に歩いて行っても――まあまだ間に合う時間でしょう。俺が七菜と話しつつ時間を確認していると。
「じゃ、海織ちゃんところ目指して出発!」
斎宮さんは歩き出していたのだった。
「——今日も斎宮さん元気だな」
「昨日からあのテンションです。子どもですよ」
「七菜。いろいろ言うとあとで大変かと」
「大丈夫です。今の雰囲気からして聞こえてません」
「2人ともー。行くよ。遅れると海織ちゃん拗ねちゃうよー」
「ほら」
「ははは、行きますか」
3人揃ったところで俺たちは伊勢川島駅へと歩き出した。ちなみにちょっと予定より出発が遅かったため――。
「あっ、踏切鳴ってます」
「やっぱりギリギリか」
「ダッシュダッシュ」
「荷物あるのにー」
伊勢川島駅で改札を通過中という時に電車が近づいてきましてね。ちょっとバタバタがありましたが――でも何とか俺達3人は当初の予定通りの電車。伊勢川島駅10時17分発の近鉄四日市行きの普通電車に乗ることが出来たのだった。
ちなみに乗る車両は選ぶとか言う時間はなく。一番近かったドアから俺達は乗ったため。今日は2両目。真ん中の車両に乗ることになりました。本当は最後尾の車両の方がこの後楽だったのだが――まあこの時間なら満員電車にはならないのでね。多分大丈夫でしょう。
その後はいつものように電車に少しの間揺られて――近鉄四日市には10時26分に到着し。ここではゆっくり――ということはなく。ってか、昨日の予定では、ここは多分ダッシュになるって言っていたところで――その通りとなりまして――。
「急行もう来てますね」
七菜の声を聞きつつ現在急ぎ目で移動中。
「なんか忙しい乗り換えばかり」
「楓くんの設定はホントぴったりだからねー。さっきも走ってここでも走るとは」
「斎宮さん。川島駅でのダッシュは俺関係ない気がしますが―—」
近鉄四日市駅の湯の山線ホームに電車が到着してすぐ。俺達3人は乗り換えのためにダッシュ。はい。まあ猛ダッシュではなかったが。そこそこ急いで名古屋方面のホームへと話しつつ行きまして。無事近鉄四日市駅10時28分発の名古屋行き急行に乗った俺達3人でしたとさ。ここでも車両を選ぶ余裕というのはなく。一番近いドアから電車に乗り込みました。
どうもスタートからバタバタが続いている移動ですが――まあ今のところ予定通りの電車に乗り進んでいるので――問題はなしでしょう。はい。
俺達3人の乗った近鉄名古屋行きの急行は定刻通り近鉄四日市駅を発車したのだった。
もうすぐ愛知県突入です。まあまだしばらくは三重県ですがね。
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