第589話 お寝惚け電車5

いい年になりそうです……いい年に。あれ?

何か引っかかっていることがある気がするのだが――わからない。うん。気のせいだとは思うのだが――なんか違和感がね。ずっとあるような……。


海織と話しつつ今年は電車内での新年を迎える。まあこれはこれでなかなかない事。初めての事なので良かったのだが――なんだろうね。何かおかしい気がする。事がうまく行き過ぎているというのだろうか――順調すぎる?いや――うーん。考えたところでやっぱりわからない。

でもまあ問題なく海織とともにお出かけ中ということで――いいか。うん。いいよな。


ということで、00時00分。真っ暗の中近鉄名古屋駅を発車した俺達。乗車中の宇治山田行き特急は定刻通り走って行く。ちなみに真っ暗と言ったが。もちろん車内は明るい。うん。いつも通りですね。ってか。深夜帯に走るから車内も暗いです。ということはないか。うん。そういえば乗ったことがないのでわからないのだが。寝台列車って夜間はどうなっているのだろうか?まあ通路とかは普通に電気が付いているかと思うが――うん。まあ消えないよね。誰か知っている人居たら教えてほしい。って――乗りに行きたいね。うん。でも今って寝台列車――何が走っているのだろうか?うーん。わからん。まあこの話はちょっと置いておいて――あとは何だろうか。そうそう、通過していく際の駅も普通に電気が付いている。って、そうか。付いていないとダメだよな。

ちなみにだが。今乗っている特急は臨時列車扱いになるとは思うのだが。この電車の真後ろには普通電車が付いてきているはずだ。近鉄名古屋駅を出る際に次発案内というか。電光掲示板には00時01分に富吉行の普通電車の表示があったので。多分あの電車が本来の最終電車かと思う。なので最終電車がこの後来るのに駅の電気が消えていたら――だよね。うん。って、考えたことなかったが――夜間って駅の電気消えてる?消えてない?うーん。夜間は保線というのか。点検作業をしているかと思うので――もしかして電気はずっと付いている?うーん。って、俺は新年一発目の電車で何を考えているのだろうか。せっかくだから車窓を――って真っ暗だったか。


「楓君なんかいろいろ考え中?」


さすがに俺が1人でいろいろ考えていたからか。新年からニヤニヤ海織さんがこちらを見て――ニヤニヤしてました。はい。ニヤニヤです。


「——大したことでないですね」

「えー。絶対楓君何か考えていたと思うけどなー」

「気にしなくて大丈夫です。はい、ホントに大したことではないので」

「うーん。私的には――遅い時間の駅って普段どうなってる?ってことか――あっ。寝台列車?の事と考えている雰囲気に見えたんだけど――」

「——エスパー?」


今日の海織怖いですね。完璧に言い当ててきたよ。まあ勘だろうが――って勘で完璧に当ててくるの怖いから。うん。新年だから変な力でも働いているのだろうか?

じゃなくても普段から勘のよろしいお方なので――はい。神様。変なことはしないでくださいである。


「おっ、これはあたり?」

「ノーコメント」

「えー」


新年から海織さん絶好調。そんな感じでしばらくは車内で俺と海織は話しつつ移動となり。00時17分に桑名駅。00時29分に近鉄四日市駅。はい、同じところを移動してますね。贅沢なことをしています。

ちなみに途中下車ということはないので、その後も電車は普段は特急など電車が走らない時間を走り続ける。あっ。大都会。東京とかだとまだ最終前かな?でもこのあたりでは、そろそろ全部どの路線も最終を迎えているのでね。はい。


00時40分に白子しろこ駅。00時51分には津駅。00時58分に久居駅って。普段久居駅は一部特急しか止まらないため。ちょっとレア。と思いつつ特急に乗っている俺だった。

その後も順調に電車は進み――01時03分に伊勢中川駅。01時10分松阪駅。そして、01時23分伊勢市駅。からの01時25分宇治山田駅へと到着したのだった。


はい、眠いです。伊勢中川あたりからお隣さんはコクコクしてましたが――。


「着いた!」

「……復活した」


宇治山田駅に到着すると元気でした。

ちなみに車内は満員というほどではなかったが――どうだろうか?普通のレベルというのかな?まあ伊勢市とかで降りる人も居たから――うん。でもこの時間にしてはそこそこ人がいる宇治山田駅だった。さすが新年である。

まあ俺の予想ではギュウギュウという予想もしていたのだが――うん。今回はそこまでではなかったです。それはそれでよかったですね。はい。

あと、駅にはカメラマンさん多めでした。皆さん写真を撮りまくっています。中には小さな子も交じり――うんうん。新年から皆さん忙しそうです。

まあ普段は走らない珍しい電車。うんうん。ちゃんと俺も乗ってきた電車は写真撮っておきました。

あっ、あと車内でのことを言っておくと。途中で特急券を撮影していた俺でした。

いや、新年の1番列車の特急券。レアでしょ。ってことです。

まあ乗車券と別なので特急券は記念として持ち帰れるのだが――うん。なんとなく撮影もしておいた俺だった。

はい。しっかりと楽しんでいる俺です。まあお隣の海織から――ニヤニヤ視線が来ていたが。気にしない気にしないです。はい。

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