第590話 お寝惚け電車6

新年から長距離移動の電車旅をしている俺達。

少し前に宇治山田駅へと到着したのだが――俺達は初詣に来たわけではないため多くの人とは別の行動をしている。乗り旅というのか……まあ電車に乗るだけの予定で動いている俺と海織は一度改札を出て――。


あっ、ちなみに改札を出る前に俺と海織は再度写真撮影をしていた。

何を撮影していたかと言うと。俺達が乗って来た特急の後に大阪難波や京都からやって来る特急も宇治山田駅へと到着する予定だったので――01時39分にやって来た京都からの特急を撮影。さらに少し待って――01時54分大阪難波からやって来た特急を撮影。ということをしていたのだった。うんうん。俺達と同じようなことをしている人多数いました。はい。これ大切なことです。通常は見れないものですからね。それには普通に海織も参加していました。


まあそんなことをしてから――俺と海織は改札を出まして、少しだが駅前の新年の様子というのを見て、また宇治山田駅の構内へと戻ったのだった。

うん。駅構内へと戻って来るのが早い。ホント駅周りをチラッと見ただけだった。周りから見ると。この2人何をしているのだろうか――?だと思うが。俺はこれはこれで嫌いではない行動だった。うん。いいお出かけに入りますね。

ってか。俺達の事なんか気にしている人は居ないだろう。うん。皆さん初詣へと向かわれている雰囲気でしたからね。

そんなこんなで、宇治山田駅到着から数十分後。早々と名古屋。大阪。京都方面の乗り場へと移動した俺と海織だった。

ってか、いつの間にか海織の手には何かおつまみ?お菓子?らしきものが増えているが――いつの間にゲットしてきたのだろうか。あっ。俺がトイレに行っている間か。海織はちゃんと時間を有効活用し必要なものを確保していたのだった。

とまあいろいろありますが。また移動しようとしている俺達です。ホント滞在時間が短い。


ちなみに今俺と海織の手にはまた特急券が握られている。これは先ほど窓口で購入したものである。


次の目的地は――家へと帰る。ではなく。うん。違います。また旅は途中です。

手に握られているのは――宇治山田駅02時45分発京都行き特急の特急券である。行き先はもちろん終点までである。また長距離移動です。はい。なお、発車時間まではまだ時間があり――現在はホームで待機となっている。


「いやー、電車乗ってばかりだね」


ホットの紅茶を飲みつつ海織が言う。うん。これも先ほど購入しておいたものらしい。ちなみに俺の分もちゃんとありました。

感謝感謝ですね。


「さっき普通に窓口で京都までの特急券を買う海織に一番びっくりというか――俺に情報が来ていない気がするんですがね」

「そうだっけ?」

「あれ?聞いてた?」

「うーん。今日の楓君は楓君寝惚けてたからね」

「いやいや、海織だよね?うとうとしていたの」

「あーそうそう。楓君の肩枕ちょっと高いかな?」

「まさかのそんなクレーム来るのか……」

「嘘嘘。ちょうどいいよ。うんうん。まあ高くても低くても。その場合は私が楓君の調整をするから」

「ちょっと待とうか。それって調整できるものかな?俺の高さだよね?」

「楓君に伸びてもらったり。縮んでもらったらいいだけだからね」

「いやいや、なんか俺――頑張る未来予想図?」


新年から無茶ぶり祭りが起こりそうな海織さんだった。うん。今年も大変そうですよ。


ホームで海織と話していると。まずやって来たのは宇治山田駅02時38分発大阪難波行きの特急。どうやら五十鈴川駅?かな。うん。この駅始発ではないらしく。少しお客さんが乗って来ていた。そしてこの駅でそこそこの席が埋まるという感じだった。

はい、俺と海織はこの特急は見送りです。

俺と海織はこの後来る京都行きを選択しているのでね。ってか。眠くなってきました。これは――乗ったら寝るなという感じだった。


難波行きの特急が出て行ってから少し。宇治山田駅02時48分発の京都行きの特急が駅へと到着。この電車もこの駅が始発ではなかったらしく。既にお客さんが乗っていて――俺と海織も特急券の指定番号の席へと向かって座ると――そこそこ周りの座席も埋まっていったのだった。俺達の周りの人は――お参りを済ませてきたのかな?ちなみに俺たちは電車しか乗ってません。はい。なんかすみません。ちょっと駅前だけぶらりと見ましたが――初詣はまだしていません。

まあとりあえず京都行の特急へと乗車した俺と海織だった。


ちなみに外が寒かったので――って、そうそう。触れてなかった気がするが。外寒かったんだよ。まあ冬ですからね。当たり前か。いくら南に移動して来たとはいえ風が冷たかったんだよ。なので、先ほども電車を待ってる時結構寒かったのだが――車内は快適。つまり――眠い。寝る。寝ただった。


「あー、あったかい」


座席に座った海織もそんなことを言いながら――くつろいでいました。そして、俺の記憶があるのは――宇治山田駅を出て……伊勢市駅くらいかな?まあ途中の名張駅と――大和八木駅の記憶はちょっとあるかな?うん。時間ははっきり覚えてないが――とりあえずうとうととしつつ長時間の電車移動となりまして――大和西大寺駅だったかな?そのくらいになると俺と海織は起きていて――話しつつ終点へと向かったのだった。

うん。この移動は8割寝てましたね。


04時55分俺たちは京都駅へと到着したのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る