第480話 続・ボウリング

休みの日に海織が俺の部屋に――とか思っていたら。

何か今日はおでかけの日みたいです。はい。

海織の話の内容から――柊と斎宮さん。そして――既に俺の部屋に先ほど来たが七菜。うん。このメンバーのようです。って俺は現在バタバタ準備中です。はい。忙しい忙しいですよ。ホント。


ちなみに少し前に部屋の中へとやって来た七菜には――。


「あれ?加茂先輩寝坊ですか?」


そんなことを言われたが――。


そうそう、七菜も今日はおでかけバージョンというか――うん、ここで誉め言葉を間違えるとなんでね――って間違えるとかそんなことなく。

今日の七菜普通にかわいかった。うん。大学とかではパンツ。ズボン姿を良く見る気がしたが――うん。スカートも似合うというね。はい、そのロングスカート似合ってますよ。うん。それに合わせた上着もなかなか――ってなんで俺の周りはレベルが高いのか。うん。俺そんな知識何もないから――褒める言葉が出てこなかったのとバタバタしていたので――まあ俺はいろいろ思いつつ。


「数分前に聞いたんです」


準備をしながらそれだけ俺が七菜に答えると――。


「あー、相変わらず。宮町先輩に遊ばれているんですね」

「ははは……ホント急ですから」

「まあ急なのはわかりますが――私は誘ってもらえたのラッキーと言いますか。ちょっと大学大学。ばかりになりつつだったので。よい息抜きというか――まあ白塚先輩が居るのでどうなのかなー。は、あるんですがね」

「七菜の柊嫌いがどんどんきつくなっている気がする」

「えっへん!」

「いやいや。褒めてない褒めてない」


俺が準備をしながら七菜と話していると……。


「楓君。七菜ちゃんと仲良く話しているのはいいんだけどー。電車の時間あるからね?」

「あの……海織さん。時間がギリギリなら事前にというか。決まった段階でご連絡いただけますとですね」

「えー、それだと面白くないじゃん」

「なんで面白さを求めたか――」

「遅刻する楓君とか見て見たくてね」

「……加茂先輩。ホント大変ですね」


近くから七菜の声が聞こえたが――うん。俺はささっと準備を終わらせたのだった。


ちなみに時間を言っておくとまだ朝の10時過ぎである。

さてさて、海織は何時に俺の部屋に乗り込んできたんでしょうねー。うん。皆さんお考えください……ってマジで時間がないらしく――。


「楓君。川島駅17分だからね」


うん。海織に背中を押されています。七菜は先ほど部屋へと入って来たが――。


「えっ、もうすぐじゃないですか」


そんなことを言いながら玄関へと向かって行った。って――海織。七菜にも時間言ってなかったのか。と俺は思いつつ。


さすがに4年くらいこの土地に居るので――。


「あー、川島17分で名古屋方面に行くと言っているということは……四日市方面の電車で――柊たちは08分頃だから――既に乗ってるのか。うん。乗り遅れるとだから急がないとだな」


ということを1人で考えながら――先に外へと出ていた七菜を追いかけるように俺と海織も外へと出て――はい、戸締りのち。俺達3人は伊勢川島駅へと向かい歩き出したのだった。

うん、まだ歩いて間に合う感じだったのでね。


それから伊勢川島駅へとやって来た俺達3人。

四日市方面の駅のホームへと降りるとすぐに踏切の音が聞こえてきて――。


「えっと、沙夜ちゃんたちはねー。最後尾だって」

「混んでるところを選んだか」


海織が自分のスマホを見つつ言ったことに返事をすると――。


「混んでるんですか?」


七菜が俺に聞いてきた。


「あー、うん。四日市方面はね。乗り換えの都合というか。まあ出口がそっち――ってのもあると思うけど。最後尾の車両が混むんだよね。って名古屋に行くとか言っていたから――多分海織、斎宮さんの計画的には近鉄四日市に付いてすぐにある急行に乗ろう。みたいな事じゃないのかなー」


七菜の問いに答えていると電車が見えてきて――それと同時に。


「さすが楓君。四日市28分の電車だからね」


海織が答えを言ってきた。それを聞いた七菜は――。


「さすが加茂先輩ですね。電車の時間が頭に入っている――」

「いやいや、まあここはさ。4年ほど乗ってるから」

「いやー、私には無理ですね」

「だよねー。私もちゃんとは覚えてないよー」

「海織は覚えてそうだけどね」


そんなことを話していると。朝の通勤、通学時間よりは空いているが、他の車両から見ると少し混んでいる車両に柊と斎宮さんの姿があったのだった。


「海織ちゃん七菜ちゃんおはよー」


俺達3人が乗るとまず女の子3人の会話が始まりまして――って柊は眠そうにしているな。と俺が思いつつ近寄ると……。


「ういっす。眠い」


うん。眠そうにしているは、当たりだったらしい。


「起こされた?」

「イエス。いきなりだったな。名古屋行くから起きるか。財布出せって沙夜に言われた」

「……なかなかで」

「だろ?はじめ。宮町さんの高級ランチか!?ついに来たのか?ヤバいぞ。俺。とか思ってたけど――どうやらそれではないみたいだがな」

「買い物とか聞いたかな?」

「っかなら俺いらない気がしたんだが――まあ七菜ちゃん居るから良しだな。七菜ちゃんだけ食事会居なかったからまだ仲良くなれてないからな」

「嫌われてなかったっけ?」

「他の子はすぐに先輩!なんだがなー難しい。難波先輩みたいにフレンドリーってか。誰にでもー。だとよかったんだが」

「—―まあ人気があるようで何よりです」

「なんで楓は懐かれているのか」

「いやー、懐かれては――単に海織が居るからとか。お隣からだからかと――」


今日も柊は七菜と仲良くなろうと頑張るみたいです。はい。

それからしばらく柊と車内で話していると――本当に七菜以外の1年生とは連絡先交換やらやらも終了し。先ほども連絡が来ているという――うん。柊はすごいというか。うん。そのうち斎宮さんがなんかしそうな――とか思っている俺でした。はい。


なお、俺の予想では――多分今日も柊と七菜は揉める気がします。はい、この2人――なんでね。

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