第461話 愚痴3
俺と斎宮さんが柊と七菜の集団を見つけてから――俺と斎宮さんの紹介などがあったが――。ざっと。という感じだったので時間的にはそこまで経過していない。
ってか既に再度移動開始というか――。
柊は今日のところは海織の手作り弁当にありつけないと斎宮さんに断言されたというか――言われたからか。
一年生とともに食堂へと再度移動するらしく……というか。柊は今のところ交友関係を広げるという方が優先したらしく。
「楓。うるさい奴頼むわ。俺一年生らと今日は食堂行くから。新たな関係構築してくるわ」
「えっと――どうぞ――?」
と。俺が言うと――。
「ちょ、加茂先輩ー」
それを聞いていた七菜が俺の横でクレームを再度言ってきた。
いや七菜は柊を回収してほしいという感じだったのだがね――。
まあ現状を説明すると。七菜の同級生さんらは――柊と一緒がいいらしく。今も柊の周りを囲んでいる。いろいろ反しかけている感じなのでね。うん。
ここで柊を回収すると――多分その後柊がボコボコに斎宮さんにされる未来と――俺が一年生の人からなんか変な目で見られそうなので――うん、ここは何もしない。を選んだ俺だった。
「まあまあ七菜。他の人は柊の話というか。いろいろ聞きたいみたいだし」
と、俺が言うと同時くらいに――。
「七菜ちゃん行こう!」
「難波さん。食堂いっぱいになっちゃうかもよ?」
七菜にも同級生の男女から声がかけられた。
っかどうやら七菜がコソコソ俺に言っていた事は他の人には聞こえていなかったらしい。結局、他の人に声をかけられた七菜は―—。
「あっ――う。うん。行くから」
と、言っていたが――うん。俺になんかいろいろ言いたそうな顔をしていた。
後で俺は七菜にはなんかめっちゃ言われそう――と思っていると――。
「七菜ちゃん!七菜ちゃんも一緒に食べよう」
うん。柊は柊で七菜と仲良くなろうと頑張っていますが――。
「……」
俺の隣に居た七菜はめっちゃ微妙な顔をしていた。するとそれを見ていた斎宮さんが――。
「七菜ちゃん。別に蹴とばしてもいいよ?私が許すから」
とか七菜の横に来て言っていた。
「いや――蹴とばすのは――」
七菜が反応に困っていると――今の声は柊にも聞こえていたらしく。
「おい、沙夜、聞こえてるから?普通に聞こえてるからな?」
ちゃんと柊も反応していた。が――斎宮さんはどうやらわざと聞こえるように言ったらしく――
「—―何が?」
「蹴るとかだよ」
「いいじゃん。柊だもん」
うん。楽しんでますね。という感じだった。
「良くないからな?」
「なんで?」
「いやいやおかしいからな?」
「ってか、柊は早く行ったら?他の子待ってるんじゃない?」
「あっ――確かに。うん。ってか大学ラストは悔いの残らないようにだからな。っか楓そのうるさい奴頼むわー。疲れさせといてくれ」
と。なんやかんやと柊と斎宮さんが言い合った後――俺に柊がそんなことを言いつつ歩き出したが――うん。俺でもこの後起こることはなんとなくだが予想できた。
柊よ。いろいろ余計な事言ったぞ。と俺が思っていると――。
「—―楓くん!荷物お願い!」
と。斎宮さんは俺にトートバックをまた預けまして――ってそれを見ていた七菜が――。
「あっ、みんなどいた方がいいよ!」
と、柊の周りに居た一年生に言うと――たまたまか。さっと柊までの道が出来まして――うん。一年生の皆さん良く動けましたね。というのと七菜もわかっていたか――と俺が思っていると……斎宮さんが飛んだのだった。
斎宮さんの行動に気が付いた一年生はみなさんはさらに一歩下がり――。
「——――ぐへぇっ!?」
柊が斎宮さんからの飛び蹴りをくらい――って柊だけ七菜の声が聞こえなかったのか。全くこっちを見ていなかったので見事に背中を蹴られていた。
っか――俺達以外。うん。周りも何事!?という感じで見ていたな。
「—―ふー、すっきりした!」
蹴り終えた斎宮さんは柊の後ろに着地。のち――。
「いってぇぇぇ――!暴力お――ぐはっ!」
――一発飛び蹴りを披露した斎宮さん。
その後、たまたまだろうか……多分余計なことを柊が言いかけた――いや言った。でいいな。うん。ちゃんと最後までは聞けなかったが。斎宮さんもとっさに身体が反応したとか棟言う感じだろう――柊の顔に回し蹴りが決まったのだった。
現在柊は……地面と仲良くしている。である。
斎宮さん……強い。っか。怖いなー。と俺が思っていると――。
――パチ。
パチパチ。
パチパチ。
「あっ、どうもどうも。えへへー」
「……」
うん。何だろう。周りから拍手が起きていたのだった。
まあ確かに斎宮さんの飛び蹴りからの――回し蹴りフィニッシュ。流れるような攻撃だったが――あっ、ちなみに柊は既に起き上がってます。
って――もしかして柊は蹴られることに慣れてる?と俺が思っていると。
「楓くん。荷物ありがとう」
かなりスッキリした顔で斎宮さんがこちらへと戻って来た。
って――ホント気分良さそうですね。ニコニコですよ。あれかな?拍手されたのが――大変うれしかった?とか俺は思いつつ。とり会えず斎宮さんから預かっていた荷物を渡したのだった。
その後――俺の横で今の光景を見ていた七菜が――。
「あれ――いつもですか?」
とか聞いてきたが――うん、俺はなんと答えたら――だったな。
まあそんな感じで時は過ぎていき――その後はすぐに俺と斎宮さんはいつものベンチへ。ちなみに俺は――なんかこの場からはとっとと消えた方がいいかな?と思っていたので――移動できて安心。だったりする。うん。
ちなみに柊は――まあ一年生に囲まれているというか――今は心配されているというか――まあなんというか。とにかく周りに人は居る状況で――うん。まあ大丈夫かな?なんか普通に「気を取り直して食堂行くか」みたいなこと言ってるし。ということで柊は一年生を連れて食堂へと向かった。
七菜はというと――お友達から声をかけられたため。食堂へ。柊が居る方へと付いて行ったのだが――うん。
行く時に俺と斎宮さんが「あっ早くベンチ行かないと海織ちゃん待っているかもね」ということを言ったので――「ベンチ?」という感じでこっちも気にはなっていたみたいだが――まあ今日は食堂へと向かって行ったのだった。みんなに声をかけられていたからね。うん。その判断は正しいよ。と思っていた俺だった。
まあ俺はというと斎宮さんが「お昼お昼ー」という感じで歩き出してくれたので――斎宮さんに付いてく行く。ということで、その場から移動することに成功したのだった。
ちなみに翌日七菜をいつものベンチに案内することになるとは――この時は思ってもなかったな。あと――藤井寺先生と関わるともね。うん。
とまあこれが愚痴一つ目。
……一つ目ということは――まだあるんだよ。うん。その日のうちにね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます