第405話 今後の事?2

近鉄四日市07時40分の賢島行き特急に乗り南下中の俺。

現在のところ定刻通り電車は伊勢市駅を発車したところ。そしてすぐに宇治山田へと止まろうとしているところだ。

早い時間だが。すでにお伊勢参りに行く人だろうか。何人もの人が伊勢市で降りて……宇治山田駅でも降りて行った。


白子しろこ駅のあたりではかなりの乗車率だった特急も今は半分以下くらいになっていた。

なお俺の記憶は白子駅を出た後くらいから松阪駅を出たあたりまでないがね。

うん。夢の世界というやつだな。なのでその間にどのようなことがあったか人の乗り降りに関しては不明である。まあ伊勢中川駅での大阪方面への乗り換えの人が多かったのではないだろうか……と勝手に思っていたのだがね。


とか思っていると。電車は鳥羽駅にいつの間にか到着していた。おおなんか久しぶりの景色。とか俺が思っていると発車ベルが鳴り電車は発車した。

まあここからまだあるんだけどね。と俺は久しぶりの海の景色を見つつのんびり……ってかこっち来るのホント久しぶり?とかも思ったりしていた。


まあそんなことを思いつつ。懐かしい景色を見ていると電車はさらに進んで行き――。


09時17分鵜方駅へと電車は定刻通り到着した。

うん。途中はなかなかの乗車率だったが……ここまで来るとかなり乗客は少なめであった。でもまあそこそこの人が降りて……改札を通過して行った。


俺もその人の波の最後の方に乗り……改札を出てロータリーの方へと向かった。

多分いつもならこのあたりにお迎えが……と思っていたのだが。

うん。居ない。


親居なかった。である。


もしかして道が混んでいた?それとも出発が遅くてまだ向かっている途中?と思いつつ俺は一度スマホを確認すると……かなり前に返事が親から来ていた。


「朝早いからバスで帰って来て」


とかいうお返事が1時間くらい前に来ていた。うん。俺が夢の中の間に来たらしい……って前に海織が居る時は……飛んで来てなかったか?扱いがおかしくないか?と思いつつも。このままではここから動けないことが確定したため……俺はバス乗り場へと移動した。


幸いバスが少し待ったらあったので……俺はバスに乗り……また長時間揺られた。

うん。バスはね。車の倍以上かかるんでね。また夢の世界だったよ。はじめこそは久しぶりの車窓とか思ったけどね。朝が早かったからか。夢の世界へと行くまでは早かったかと思う。


それからしばらくして気が付いたら太平洋!とでも言うのか。うん。太平洋だな。まあ海が綺麗に見えていて……って見えているということはかなりバスに乗ったという事。俺は慌てて次のバス停を確認。うん。ナイスタイミング次が俺の降りるところだ。ということで――即ピンポン。

あれなんて言うんだろう?降車ボタン?普通に降りますボタン?とりあえずボタンを押した俺だった。

それから本当に数十秒後。バス停に到着してバスから降りた俺だったとさ。

いや結構ギリギリだったな。まあ次のバス停まで行っても……200メートルくらいしか実は変わらないんだけどね。でも降りれたから良しである。


っかバスを降りるとすぐに良い海の匂いだった。

今の生活では普段海とは全く関係ないところに居るからか。すごく敏感にとでも言うのか。こっちに居る時はあまり感じなかったであろう海の香りが今まで以上にわかるというか。なんか不思議。とか思っている俺だった。


それから実家の最寄りのバス停に着いた俺は今度は徒歩で実家へと。うん。ここにもお迎えはなしですね。ってか。わざわざ車を出すような距離でもないのでね。

でも……やっぱり子に対する扱いがおかしいよな……と思いつつ。実家へと帰ると……。


今日は休みと言っていたので普通に2人とも居たのだった。

ホント……まあ……であるよ。

余談として2人とも海織が居ないことにブーブー言う親でありましたとさ。

なんかいろいろとおかしいことになっている加茂家であった。ホントおかしいよである。


そんなことがあった後俺は久しぶりに自分の部屋に入り……まあ掃除してもらっているのか。綺麗な状態の部屋に荷物を置いて……今回帰って来た用事を済ませるために動いた。まあ卒業後は帰って来る予定なんでね。


まだ1年あるとはいえ。まだ講義もあるし……ってか卒論ね。うん。卒論終わらないとやばいよな……うん。藤井寺先生元気かなー。最近見てないな。と余計なことを考えつつ。

まあ来年に向けてのことをというか。まああいさつ的な?うん、まあとりあえずいろいろとしていたんだよ。親のつながりは大切言うやつですよ。はい。

っか。そもそも親の戻ってこいよ。アピールが強かったというか。

まあこのことは置いておいて……。


ってか昼過ぎに帰って来た俺。お昼を食べてからいろいろとまあしていたのだが……ちょっと出かけたりしてね。ご挨拶とかさ。そんなことをしていたら……まあ実質こっちで動いているのは半日だからか。あっという間に夕方になって……。


「あー、なんかいろいろ疲れた」


俺は言いつつ。部屋へと帰って来て着替えて……うん。ちゃんとした服を着ていたのでね。とりあえず終わったので即着替えて……普段着に。楽だ。とか思いつつ。


「今日はこっちで泊まって……明日帰るかな」


とか思いつつ。ちょっと久しぶりにスマホを見ると……。


「楓君。今日何時ごろ帰るの?」


という海織からのメッセージが3時間ほど前に来ていたのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る