第406話 今後の事?3
一仕事終えたというのか。
まあ実家に帰って来て午後はなんやかんやと活動していた俺が自室に帰って来て、ふとスマホを確認してみると……。
「楓君。今日何時ごろ帰るの?」
海織からのそんなメッセージがかなり前に来ていたのだった。
俺はそのメッセージを確認のち。
「ごめん。今日は帰らないかと。実家に泊まろうかと思っているから」
海織に返事をすると……うん。海織るからすぐには返事はなかった。
っか今日海織って自分の家に居たよな……ってことは……まあ暇でそんなメッセージを送って来たのだろう。と俺が思いつつ。ベッドに寝転がり。
ちょっとスマホをいじりつつ。ニュースを見ていたりすると……。
「ちょっと、あんた」
「うん?」
母親の声が聞こえたな……と思い起き上がると。部屋に母親登場。どうしたんだ?と思っていると。
「あんた今日何時に帰るの?」
「—―えっ?」
「さっき海織ちゃんからあんたが何時の電車乗るかって連絡が来てね。待ってくれているみたいだったから。この後すぐ帰らすからって送っといたから」
「……はい?」
うん。俺の母親は…。何を言ってるのかな?確か海織と連絡しているのは知っていたというか。繋がっているのは知っていたが……俺は今くつろぐ宣言をしようとしていた。いやした瞬間くらいなんだが……と思っていると。
「挨拶とか行くの終わったんでしょ?あの人がさっき終わったって言ってたから」
「いや、まあ終わったけど。俺今日は泊まる……」
「海織ちゃんに言っちゃったから帰りなさいよ。部屋で待っててくれてるんでしょ?」
「はい?いや……今日はえっ?」
「とりあえず。急だったからお土産とか何もないから。とりあえず前に海織ちゃんあおさ。たくさん持って行ったでしょ。ちょうどこの前もらったから持って行ってあげなさい」
そう言いながらそこそこ大きな紙袋が置かれた。
「……」
「ほら。ぼさっとしない。車出してあげるから」
「—―マジか」
うん。俺帰ることになったみたいです。
それから親がとっとと帰る準備しなさい。的な事をしばらく言っておりまして……。
ってなんで実家でくつろげないのよ。である。うん。とか思いつつ。くつろごうとしていた俺は急遽帰る準備。まあそんなに荷物はないから詰めたら終わりなのだが…。
っか親が置いていった紙袋だな。なんかあおさや……うん。なんかもらったものだろう。紙袋?も入っていて……ちらっと中身を見てみるとあれか佃煮系らしい。真空パック?に入っているみたいだから……うん。何かでもらったと見た。と思いつつ。
俺は荷物を持ち。外に出て……ってもう暗いし。
まあそうだよな。いろいろやって家に帰って来た時にすでに夕方で。そこからなんやかんやでパパっと準備しても今は19時過ぎてるもんな。腹減ったが……とりあえず海織のおかげで親もうるさいというか。海織に操られているような俺の親たちよ。
ってそういえば父親は……どこ行ったんだろうね。家に帰ってきてから姿が見えないな……まあいいか。とか思いつつ。母親が車を出してくれるとか言っていたので……車、車……と俺が思っていると。
何故か母親普通に歩いて登場。とか思っていたら。
「あんた。バスで帰り。あの人さっき車で出かけたみたいで。車ないわ」
「……バスってあった?」
「最終があるでしょ?ほら、早く海織ちゃん待ってるんでしょ。帰っておやり。嫌われたらどうするの。あんたにはもったいない子なんだから。ちゃんと捕まえておきなさい」
「……子への扱いがおかしい気がする……」
「ほらほら。早く行く。今度帰って来るときは海織ちゃん連れてくるのよ」
うん。結局車送迎というのは……無くなりました。父親よ。どこへ行った。であった。
まあこれは後から聞いたのだが。父親はあの時普通にお仲間たちと食事に行ったらしい。なお食事でお酒も飲むのに行きに車で行くというお馬鹿なことをしたため……あとで母親が迎えに行くことになり。ひと悶着あったとか。まあ結局のところ俺は居なくて正解だったらしい。揉めている時に居てもなのでね。
でだ。車ないからバスで帰れ。ということになった俺はまたバス停へと歩いて行き……時刻確認。いやダイヤ改正とかしていると最終の時間変わってるかもしれないからね。無かったら強制的に今日はこっちで泊まるになるのだが……。
こういう時に限って……というのか。
「15分後にあるよ……」
だった。
暗いバス停でスマホの明かりで時刻表を確認すると……ラッキーというのか……アンラッキーなのか。最終のバスがまだあった。
ちなみに土日祝日ダイヤだと無かったのだが……今日は平日。最終のバスありました。だった。
ってことでバスが来るまで少し時間があるので……。
俺はスマホ操作して。
「海織。何をしてくれたのかな?泊まる予定が帰ることになったんだけど?」
と、一応クレーム。まあちょっとした文句?を送ってみると……先ほどは反応なしだったが。今回はすぐに……。
♪♪
「七菜ちゃんも待ってるよ」
「……はい?」
うん。なんかおかしなメッセージが来たな――と思っていると。
♪♪
「こんばんはです。すみません、先輩が留守なのに先輩の部屋に宮町先輩と居ます。というか強制連行されました。夕方に宮町先輩が着て……そのまま拉致されました」
というメッセージが続けて……ってこれは七菜本人からだった。
「何やってるんだよ。あの2人—―」
俺がスマホを見つつ思っている最終のバスが俺の前へとやって来たのだった。
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