第348話 御朱印巡り3 ~津新町駅16時27分発~

津新町駅の中に入ったところで七菜からの電話があった。ということもあり。

駅に着いた時に確認した16時11分の普通電車と、16時14分の急行電車両方に乗れなかったという現状。


まあそれから俺と海織は現在ホームの方に移動した……というか。移動はしてないか。そのまま居るが正しいな。


実はこの津新町駅ホームは3番線まである。

1番線が伊勢志摩・大阪方面2番線が名古屋方面で改札からだと地下道を通ってなのだが。3番線がこの駅にはあり。この駅始発の名古屋方面の電車はこの3番線から出ることがある。まあ折り返し専用って言うのか。伊勢志摩大阪方面には車止めがある。

そしてこの3番線は地下道を通らず改札抜けたらそのまま行ける。という場所にある。

そしてなんで移動してないかというと――。


「俺行く必要なくない?」

「あるよ。昨日は楓くんと一緒に居なかったからね。それにやっぱり楓君にカピバラを着せる方が楽しそうだから」

「意味が分からないです」

「暇でしょ?」

「いや、ゆっくりしたいですね。かなり歩いたから。ホントたくさん歩いたから」

「ってことは私のマッサージが必要でしょ?じゃ、次来る普通電車に乗ろうねー」

「えっ?」


とまあそんな変なやりとりが少し前にありまして……。

海織と話していると。次の電車は津新町駅16時27分発の名古屋行き普通電車だったので。そのまま3番線へとちょっと移動したところで俺たちは止まっています。


ちなみに俺がその後の急行で逃走しないようになのか……海織が俺の腕を掴んでいたりしまう。完全に確保ですね。っか今日はほとんど午後の移動は捕まっていたようにも思うが……。

とまあそういうことで普通に乗ることとなりました。はい。


「あっ、電車入ってきたよ」


それから少しして津新町駅に名古屋方面から電車が入って来て――。

電車はそのまま折り返しらしく。俺と海織は降りる人が降りたら車内へと乗り込んだ。

あっ、あと始発駅なのでね。普通に座れました。


津新町駅から楠駅までは……40分くらい。

この後の急行に乗っても……結局はこの電車に途中で乗り換えることとなるの……帰りはのんびり普通電車の旅となりました。


ちなみに津新町を16時27分に電車は出発して――。


「即寝るという」

「……」


俺の横では乗って5分もしないうちに海織が寝ていた。

うん。まるでこの後動くためというのか。ホントちょっと話していたら海織は寝た。

まあ寝たが。俺が逃走しないようになのか。ちゃんともたれてきているため――うん。俺……動けないですね。


とりあえず話し相手も居なくなったため。

俺はスマホをポチポチしつつ……電車に揺られていました。


そして17時11分楠駅に到着。

海織は伊勢若松くらいでむくりと起きていました。

そして今は――。


「楓君今日の夜ご飯どうしようかー。ってちょっと買い物して行こう」

「……了解です」


うん、海織体力回復ですね。もう元気です。

楠駅に着いた俺たちはスーパーで買い物をしてから……。

18時前くらいに海織の家に戻ってきたというのが正解だな。うん。戻ってきました。ちなみに家に入った時に。


「あっ。楓君こういう時は……ご飯にする?お風呂に――」


とかなんか言い出したのでスルーを選択しておきました。


「はいはい、進みましょうねー」

「最後まで言わせてくれなかったー。楓君がいじめてくるー」


と、後ろから抗議がありましたが……まあいいでしょう。


「いやいや、荷物もあるんだから」

「もう。まあとりあえずご飯にしようか?パパっと作るから」

「ゆっくりでもいいけど――まあありがとう」

「さあさあ、楓君はくつろいでいていいよ」


部屋に入ると俺はソファで待機。まあ歩いたから座れるのは嬉しい。

ちなみに海織はもう元気というか。普通に台所へと向かって行った。


そうそう本日の晩御飯はてこね寿司です。ちょうどスーパーで2つ売ってましてね。今から何か作ると大変だからということで、てこね寿司を買って今は海織が簡単にすまし汁だけ作ってくれているので……ってまあすぐ呼ばれました。


「できたよー」


さすが海織。手際が良い。それから俺と海織はご飯を食べて――。

その後は今日海織がもらった御朱印を少し見せてもらっていたら。


「さあさあ楓君。お風呂どうぞー」


と全く帰らせてくれる雰囲気の無い海織に強制的に洗面所に押し込まれまして……って何故か着替えにもうカピバラが居るんですが。っかこの子昨日誰か着てましたよね?うん。


「楓君ー。早く入らないと私が突入することになるよ?」

「やめましょうね。って突入してこないように。今もドアの前に居るよね?」

「早く入ってくれないと洗濯できないでしょー」

「なんかさ。昨日の事が予想できたんだけど。こんな感じに七菜も風呂に入れたでしょ?」

「えっ?うーん。まあ七菜ちゃんにはお風呂どうぞー。で入ってもらってる時に。着替え置いておくね。あっ洗濯しとくよー。って感じだよ」

「うん。ほとんど一緒というか。海織。普通の着替えは……ここにはない――よね。男子住んでないし」

「だね。あっ女装する?」

「……」

「にひひ。ほら早く早く。あっ着替えは洗濯機ね」

「はぁ……」


とまあ結局海織の言うとおりに行動した俺でした。

っか海織。いつの間にかお湯張っといてくれたみたいです。そこには感謝である。

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