第317話 そうだ旅行へ行こう!18 ~朝~
「……なんか……動けない」
俺はふと変な感じを身体に受けて……目が覚めた。そして確か枕元にスマホを置いていたはず……で手を伸ばす。そしてお目当ての物が手に触れると……。
「——06時……20分」
うん。時間的にはまだ早い。確か昨日の話で起きるのは08時前だったもんな。ってか……なんか動きにくいのは……。
「……海織何してるの」
「……」
いつの間にか俺の横で寝ている海織に掴まっていたからだった。ってか……なんか……もう1つ丸いのがあるような……。
と、俺がちょっと起き上がってみると……。
「……斎宮さんマジで風邪ひくから」
と、俺の寝ていたところに転がってきている斎宮さんが居た。器用に自分の布団とセットで俺の布団の上に居たらしく。芋虫というのか。布団に丸まりこちらにのしかかってきていた。
ってかもう少し俺が強く起き上がっていたら……ベッドとベッドの間に斎宮さん落下。ということになっていたかもしれない。
まあ斎宮さんは転がって来たがわかるが……夜にね。ベッド横断をすでに見ているので……でも海織は……間違いなく忍び込んだと思われるので……俺はまず――。
「—―起きてるでしょ」
「……」
と、お隣さんに声をかけてみたが……まあ反応なし。でもな……あきらかに……怪しんだよね。うん。
ってか4つベッドがあって……なんで1つのところに3人も居て……柊は……まだ床かな?姿が見えないし。夜中に起きたら戻っているかと思ったんだが……ずっと夢の中らしい。
っかまずは――俺の横に侵入しているお方を……と、布団をめくるとちょっと身体が動いた。まあ……ちょっと部屋の中涼しくなっているからね。が、まだ寝たふりをするみたいなので……。
――ツンツン。
「—―ひゃあ!?びっくりした」
「起きた」
無防備だった脇あたりを……というかちょうど突っつきやすいところにあったので……って、うん。突っついてから思いました。何してるんだ俺?と。うん。でもお隣に侵入してきた人はやはり起きていたことが確定した。
「楓君が生意気に攻撃してきた」
……ちょっと不貞腐れて?いや驚いた顔して?か……うん。部屋が薄暗いからはっきりはわからないが――。
「とっとと起こすのがいいかと思いましてね。あと、突っつきやすかったので」
「もう……沙夜ちゃんたちが居なかったらお返ししたんだけど――」
「お返しとかいいです。ってか斎宮さんの寝相が素晴らしすぎるわ」
「あっ、そういえば沙夜ちゃんも反対側にいたね。落としちゃだめだよ?」
「俺が大人しく元のベッドに戻るのでこのまま女の子2人でお休みください」
「あっ。そのドッキリもいいね」
「……まあ……ご自由に」
と、いうことで……俺起き上がる。そして移動。
一番初めに俺の使うベッドとなったところに戻り……海織もはじめ使っていたベッドへと戻った。いや海織はすでに戻っていたから。そのまま寝ただけか。うん。これが正しい姿。
そして海織は上手に斎宮さんを自分の布団に巻き込んで……2人で布団にもぐっていた。
ってか……海織さっきまでまだこっちに居たんだな。ベッドがなんか……まだ暖かい。うん。人のぬくもりがあった。とか思っていたら――。
「楓君が私の使ったベッドで寝たいというとはねー」
「……」
と、こちらをチラッと見つつ言うお方が居ましたとさ。ホントまあ朝から元気で……もちろん聞こえないふりをしました。
ってまあ人のぬくもりがあるところは……快適と言いますか――その後すぐ俺は再度寝たというね。うん。もしかしたら海織が何んかその後も言っていたかもしれないが……俺の記憶にはない。本当にない。
俺の記憶があるのはそれから1時間……もう少し先か。
「……楓君朝だよー」
海織の声で目が覚めた。
俺は再度時間の確認—―今度は07時56分だった。うん。朝です。起きようと昨日決めていた正しい時間。すると近くから――。
「柊……なんで床で寝てるの?バカなの?」
「—―ぐへっ」
と俺が時間を確認したと同時くらいに斎宮さんの声と――なんか悲鳴が聞こえたが。気にしないでおこう。
「……何で俺……床に居るんだ?」
と、その後床で結局寝ていたお方が言っていたが……まあ身体が痛いとか。風邪引いたとか言ってなかったので……まあ寝心地はよかったのだろう。うんうん。
ちなみに俺が起きた時には海織はすでに着替えも終えたいた。
そして今は斎宮さんが洗面所を使っている。そして海織がまた洗面所へと向かったタイミングで俺も着替えを終えた。
そうそう。柊は大浴場へと先ほど向かって行った。なんか身体が痛いとかではないらしいが……。
「朝から沙夜に顔踏まれたから洗ってくるわー」
とか言っていた。
まあなんか床で寝ている柊に……斎宮さんが攻撃したような感じがあり――してたな。うん。まあ朝から柊も大変だ。
とまあ。
なんかいろいろ各自がしていますが。それから30分40分くらいで全員準備が出来て……。
「ねえねえ。せっかくだからここのホテルで朝ごはん食べて行こうよ」
と、斎宮さんが言いだしまして――。
ちなみに宿泊プランに朝食は付いていません。でも1500円?。確かそれくらい。それくらい出すとホテルの下にあるレストラン?で朝食が食べられると部屋に置かれていたチラシに書かれていてそれを斎宮さんが今見つけたという事。
「あっ、もちろん柊のおごりね」
「なんでだよ!!」
と、柊が言ったが……。
まあ朝食に関しては近くにあれば、とか言っていたから。ホテルで済ませてしまった方が楽かということになり。ちょっと地味に出費はデカかったが――旅行中だしまあこういうのはありかということで。結局男性陣が払いましたよ。うん。柊がこの後高額請求?を払うので……まあここでは俺も半分手伝った。
で、俺達4人はホテルで朝食を食べて……うん。バイキング形式でいろいろあったため……かなり満足です。
あー、そうそう。俺がちょっと気になったことと言えば――。
「海織。今日は何かめっちゃ朝から食べてるね」
と、俺はまあそこまで大盛ではないが……なんか今日は栄養補給と言いますか。海織がいつもより食べてるな……と思い。そんなことを聞いてみると――。
「うん?せっかくだからね。おいしいし。それに……ヒミツ」
「—―うん?」
結局わからなかったのだが……なんか海織はこの先の事を見ているというか……そこまで多いとかではないが。
なんかいつもより食べている気がした俺だった。ってまあなんやかんや言っていた柊が科の中では一番食べていたか。
「マジか。めっちゃ種類あるじゃん」
と、言う感じで……まあたくさん取ってきていましたとさ。そして最後まで食っていたからな。うん。
はい。京都旅行2日目始まりました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます