第220話 ナローゲージ7 ~近鉄四日市駅17時06分発~
たい焼きを食べた後は――。
うん、ちゃんと真っすぐ近鉄四日市駅まで戻ってきました。寄り道とかなく真っすぐ戻ってきました。というか……寄る場所が特になかったからか。お店とかがあまりない方を歩いていたのでね。
で、駅まで戻ってきて……この後はホント特に予定なしなので帰るになるのかなー。とか思っていたのだが……。
「楓君楓君。まだ時間早いしこのあたりでぶらぶらお店見ようよー」
はい。ということになりました。海織さんはまだまだ元気です。結局近鉄四日市駅周辺に帰ってきてから……海織が服を見たいとまず服屋に消えていき。
その後雑貨店に消えていき……。
あっ、そしてその途中に俺もちょっと本屋を――とか思っていたら。
「あっ、楓君楓君。物産展してるよー」
「ちょちょ、海織。本屋も見たいんだけど――」
「デートで別行動禁止です!」
はい、海織に腕を掴まれて連行されました。
ちなみに、結局俺が見たかった本屋にたどり着いたのは約1時間30分後くらい後の事です。はい。
物産展ではちょっと人混みにのまれつつ。うん。結構な人でした。あと美味しそうな匂いであふれていました。まあだからか。ここだけめっちゃ人が居たというね。密ってました。はい。
そしてあの雰囲気に負けたというか。ちょっと覗いてみたお店とかでスイーツ買ってみたり――と、うん。なんかちょっと出費が増えましたね。うん。ちょ、海織さん。なんか0が多いものとにらめっこしていませんか?買いませんよ?わかってますか?
「楓君どうこれ?」
「またにしましょう」
「えー。美味しそうだよー」
ちなみに海織が見ていたのフルーツをふんだんに使ったケーキ。
の、ホールです。はい。2人では食べれませんね。ってなんでそんなに欲しそうにしているのでしょうか。カットされたものがあったら……なのですが。パッと見た感じお店にはホールしかないという。うん。なので 海織さん。またにしましょう。はい。って先ほどお菓子買いませんでしたかね?俺が今手に持っている袋見えてますか?海織さん。
「海織。他見に行くよ」
「あー、ケーキが。美味しそうなケーキがー」
「子供みたいだね」
「むー」
はい。子供の腕を引っ張る感じとか言うのでしょうか。とりあえず海織の腕を掴んで別の場所へと移動しました。お店の人は買ってほしそうな顔をしていましたが――すみません。現在お金がね……という事です。はい。
まあその後もしばらく物産展を見ていて俺が行きたかった本屋にも行って。さて、そろそろ帰るか。という時。
「むー」
「なぜに拗ねているか」
俺のお隣を歩いている。正確には腕をちょっとつまんでいるお方が拗ねています。
「ケーキ」
「ホールはね」
海織さんケーキが食べたかったのかちょっと拗ねているようです。どうしたことか――。
「じゃあ……ちゃんと切ってあるケーキ1つくらい買ってく?」
「うん!」
はい、海織さんのご機嫌が直りました。
ということで、駅近くのお店でカットされているケーキを買って帰ることになりました。はい。今日は出費がまた多いですね。って俺甘すぎですね。はい。自覚はあります。が……相手が海織だからね。仕方ない。
「楓君を操るのは簡単だね」
「—―うん?」
途中なんか聞いちゃいけないことを聞いた気がするが――うん。気のせいかな?
「ふふっー」
まあなんやかんやとありましたが。ご機嫌に戻った海織と一緒に湯の山線ホームまでやってきました。はい。でわ帰ります。
次の電車は――17時06分発ですね。結構普通にぶらぶらと駅周辺を回っていたようです。
「夜御飯はどうしようか?ケーキはあるからー。パスタとかいいかな?ソースとかあった?」
「えっと――カルボナーラ?とかバジル?はソースを見たような……」
「なら大丈夫だね」
「って海織。普通に。ホント普通に俺の家に帰ろうとしてるよね?」
「うん?」
「なんで俺がおかしなこと言っているの?って目で見られているのでしょうか……」
「だって楓君おかしなこと言わなかった?」
「……」
うーん。海織と話していると常識?が通用しないようです。はい。
そんな感じで話しつつ。ちょっとホームで待っていると電車が入ってきて――。
17時06分近鉄四日市駅発車。はい。いつもの電車です。そういえば今日はあすなろう鉄道に乗りに行っていたんですよね。なんかその後もいろいろあって忘れかけていましたが。うん。改めて近鉄の電車と比べると――あすなろう鉄道の車両はホント小さかったんですね。うんうん。
なんか今日はいつも大学などに行くときに利用しているいつもの電車。乗り慣れた電車がとっても広く感じました。
そしてしばらく電車に揺られていると……電車は伊勢川島駅に到着。
うん。なんやかんやでいろいろまわって帰ってきました。
――そして当たり前の事。でいいのかな?うん。今日も海織は一緒に居ます。
「楓君行くよー。ケーキ食べれないじゃん」
「ごめんごめん」
「帰ったらちょっと休憩してからご飯食べてー、ケーキ!」
「ホント今日の海織テンション高いね」
「そう?普通だよ普通」
「なんか帰ったら寝てそう」
「そんなことないでーす。また楓君の背中で遊びまーす」
「……それはしなくていいかと」
「します!」
「えー」
うん。海織は最後まで元気でした。
……まあこの後の事をちょっとだけバラすと――。
家に到着。俺はちょっと片付けとかしていたら……部屋に居た海織は静かになり。ウトウトしていました。はい。あまりバラすと海織に何されるかわからないのでね。ちょっとだけ。やっぱりお子ちゃまですかね?
ちょっと口を開けてかなり油断しているというか。幸せそうに寝ていました。はい。あっ、バラしちゃったけど……大丈夫かな?うん。今のところ晩御飯の後のケーキを美味しそうに食べてますから。大丈夫でしょう。はい。
そんな感じで今日は終わっていきましたとさ。
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