第56話 露天風呂付 ~シャトルバス乗車~
鳥羽駅に、戻った後は、鳥羽駅前から出ているホテルへの、シャトルバス乗り場へ。
結構な数のホテル旅館の送迎車が来ていた。まあ、駅から周りをぐるっと見るだけでも何軒かのホテルとかが見えるので、結構な数がこのあたりにはあると思う。ちょっと送迎車の場所を、探すの大変なレベル。さすが観光地。
その中で、斎宮さんとともに、予約したホテルの車を探す。
「あ、楓くんあれじゃない?」
「あ、そうだ。あれだね」
無事送迎車を発見。4人乗車。って、ホント、無料送迎は助かる。斎宮さんの希望したホテル。駅からは、結構良い距離があったので、歩きでは無理だったので、タクシーかな。とか思っていたが。ちゃんと駅から送迎があった。
それから、4人ホテルの送迎車で、ホテルへ。ちなみに、ホテルを知らない残り2人は、ホテル到着後部屋に付いてから、驚くこととなる。
「部屋に露天風呂あるし」
「広い……ベットもあって、畳の部屋もある」
柊と、宮町さん。いい反応してくれた。隣で、斎宮さんがピースしていました。というか――。
本当に露天風呂付で、部屋は5人?まで使えるらしく。ベット2つと、後は、畳のところに布団らしい。にしても、広いし。なかなかいい部屋。あと、テレビ大きい。
それから4名はしばらく部屋の探索となった。
ちなみに、外は、ある程度の広さがあり、その一部に、露天風呂があった。
大きさは、そこまで大きくないが、そこからは、海が見える。という。あっ、ちなみに、ちゃんと部屋から、露天風呂は見えないようにカーテンがありました。はい。まあ、ホテルには、大浴場もあるらしく、部屋にお風呂。大浴場までの道のりが書かれた地図も置いてあった。
――もう少し部屋を探検したい、というのもあったが、今回は夕食付。この夕食かなり大切。多分結構良い料金しているはずと期待していた。
すぐに、指定された時間が来たので、4人で会場に移動した。そして、また、何も知らなかった。2人がいい反応をしてくれた。
夕食は、前菜から始まり。造りや、焼物。煮物。揚物。まだ終わらず。ご飯も出てきて、最後には、スイーツ。デザートまで、ちなみに、途中、伊勢エビがいました。出てくるスピードはゆっくりというのか。こういう料理をあまり知らなかったので、何とも言えないのだが、とにかく。リッチで、満腹になりました。っか、なぜ、ご飯は最後の方に出てきたのでしょうか……あれは……何かある?そういうものなのだろうか?でも、いいや。大変、大変夕食も満足しました。
「伊勢エビ食えたー」
と、隣で柊が言ってる。
「結構食べちゃったけど、どれも美味しかった」
と、宮町さんも満足していて、また、斎宮さんがこちらを見て、ピースしてました。斎宮さんの予定通り進んでいるようでよかったです。
それからは、部屋に、戻ってきて、4人くつろぐ。めっちゃ快適。
「沙夜ちゃんこれ、本当に、5000円しか私たち払わなくていいの?」
「うんうん。おばあちゃんの力だから」
「いいのかな――私たち結構贅沢してない?」
「大丈夫だよ。おばあちゃんが使ってこい言ってたんだから」
「本当にお礼行かないとね」
ホント、斎宮さんところのおばあちゃんに感謝です。うん。
それから、少しして――。
「男子!大浴場」
斎宮さんに言われました。
「海織ちゃんと、2人で、露天風呂満喫するから、1時間は留守でいいよ?」
「そこは一緒……ぐはっ」
「ばっかじゃない?楓くん柊連れてってね」
「はい。かしこまりました――」
斎宮さんに一発食らった柊とともに、大浴場へ。まあ避難ですね。はい。っか斎宮さん真面目にフルパワーで攻撃していたのだった。うん。いい音していました。
「ちょ、沙夜ちゃん1人ずつでも……」
ちなみにちょっと宮町さんの困った?声も聞こえていたが――まあ気にしないですね。はい。移動します。
「いいのいいのー」
「ちょっと……恥ずかしくない?」
「ほら準備準備」
ちなみに、柊は当たりどころが悪かったのか――うん、しばらく痛そうでした。
まあなんかありましたが――それから俺と柊は大浴場へ。
まあ予想できるかもしれませんが――大浴場にも露天風呂はあり。いい感じの広さ。ゆっくりできました。はい。
「あー。温泉とか久しぶりだわ」
「足伸ばせるのがいいよな」
空いていたので、男2人露天風呂でくつろいでいる。
「っか、楓なんやかんやで、良い身体してる?」
「柊が良すぎるからノーコメント」
「いや、俺、何もしてないけどな」
「サークルで動いてるからだろ?」
「かなー。っかさ。楓」
「うん?」
「うちの沙夜、何とかしてくんない?最近元気すぎて」
「いつも通りでしょ?」
「いやいや、元気すぎて、大変。とくに……監視がね」
「それは――柊の行動でしょ」
「いやいや、サークルの人らと、動くのはよくあることだって」
「まあ、それだけ、斎宮さん、気にしてるんだよ」
「気にしているなら、暴力反対だわ」
「さっきも一発食らってたな」
「あいつ子供みたいに、力加減知らないからな」
「……まあ、頼むから、こっちには飛び火しないことを祈ります」
「前、連れ去られてたな」
「ほんとだよ、びっくりだから」
「今、それあったら、宮町さんキレそー」
「……大丈夫じゃない……かな?あの2人仲いいから――多分。って、斎宮さんも2回目……というか柊が何もしなければ、起こらないかと――」
すると「ふー」とか言いつつ、柊が立ち上がり。
「あっ、サウナもあったよな?サウナ行ってくるわーじゃ」
「なんか逃げたよ……サウナは。入り口のところにあったかと」
「楓も来るか?」
「俺、露天風呂満喫するわ。ここ眺めもいいし。今人少ないし」
「じゃ、早く帰ってもまた、殴られそうだから。俺は、サウナも満喫してくるわ」
「了解」
男2人のなんかわからない会話はここで一度終了。
しばらく1人でのんびり。
風呂から出る際に、サウナ覗くと、柊は、すでにいなかった。
「……ゆっくりしすぎたかな?」
と思いつつ脱衣所に行くと――。
「おー。楓、サウナすごいわ、汗だく」
「だろうね。フルーツ牛乳一気飲みしてるし」
「うまいぞ?」
多分自販機で買ったのだろう。瓶のフルーツ牛乳を飲んでいる柊が居た。
「うん。こっちも後で考えようかな」
それからホテルの浴衣に着替えて――脱衣所を出る。
時間的には、1時間くらい経っていた。
「楓、この売店でアイスでも見てかないか?沙夜らも食べるんじゃないか?」
「あー、そうだね。せっかくだから」
と柊の提案によりちょっと売店寄って……アイスを4つ購入してから部屋に戻った。
「おかえりー。2人とも」
部屋に入ると――お出迎え?ではないがくつろいでいる光景があった。
「うん、って――これはどういう状況?」
「沙夜……なんでもう、ベットで潰れてるんだ?」
うん。俺と柊の視線の先にはベッドにぶっ倒れている?斎宮さんが居た。
「……煮えたー」
「……つまり斎宮さん露天風呂に長く入りすぎたと」
「楓君正解。何度か言ったんだけどね。ずっとはのぼせるよ?って」
「さすが、沙夜だな」
「柊、それ、馬鹿にしてる?」
こちらに顔だけ向けて柊を睨む斎宮さん。
「いやいや、子供みたいで元気だなーって」
「……あとで、蹴る」
――う、うん。まあ雰囲気的に大丈夫そうだからいいか――というか。斎宮さんあまり足バタバタは。浴衣めくれます。ご注意ください。だった。
まあ俺は声には出してないが――ね。うん。危険ですと思っていたのだった。
って何か忘れている――ってそうか。と俺は自分の手を見つつ――。
「……あっ、えっと、アイス食べる?」
忘れかけていたが、手に持っている袋を見せつつ言う。
「食べる!」
すると最速で起き上がったのは――斎宮さんだった……うん。何か柊の意見もわかる気がした。
「なっ、楓だろ?」
と柊も隣で言っていたし。
「うん。ちょっとわかった気がする」
それから、4人でアイスタイム。結構カチコチになっているアイスで、食べるのには時間がかかったが、ちょうどよかった。
「ちょ、なんで、俺のアイスまで食べようとする」
「いいじゃん。味違うじゃん」
「この子供—―ぐはっ」
「……またしてるね。あの2人」
「仲いいんだよ。多分」
「……楓君、楓君のバニラ一口ダメ?」
「さらっと、来たね」
「設定中。だからね。今なら2人気が付いてないよ?」
「……そういう問題かね」
と、思いつつ俺がアイスをとって食べようとしたら。
「—―はむ」
という効果音とともに、隣から、アイス食べられました。はい。盗まれました。
「うん、バニラも美味しい」
「……宮町さんの行動が大胆になってきました」
「嫌?」
「嫌—―というわけでは……」
「うんうん。あっ、楓君も食べる?」
「大丈夫です、はい。食べすぎは、冷えるから」
「そう?」
そんな感じでこちらでもなんかしていると。
「楓ー。マジこいつあげる」
柊の声が聞こえてきたが――嫌な予感しかないので。
「……いいです」
すぐにお断りしておいた。
「いや、マジ。ガキだわ」
「もう、聞いてよー。海織ちゃん。一口もくれないんだよ?柊」
すると宮町さんの方には同じように斎宮さんがそんなことを言っていた。すると――。
「楓君はくれたよ?」
「宮町さん!?」
……う、うん。まあ、なんかそこからは……ちょっと大変でした。はい。斎宮さんが楽しそうな。興味津々で見てくるし。はい。宮町さんが暴走している気がします……はい。
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