case7

 「あれ!?いない・・」


私が小屋の中を見たときに、帽子を被って座ってる男の人がいなかったんです。


 「運転手さん?どうしたんですか??いないて?誰がいないんですか??」


若者達がそう言ってきたんで私は正直に言ったんですよ。


 「お客様らをここに運んでから今さっきまで、その小屋の中のベンチに帽子を被って下をずーっと向いている中年の男性がいたんですよ。今いないけど、おかしいな。小屋から出たのかな?出たならすぐ視界に入るんだけどな・・」


「運転手さん・・マジでやめてくれます?こんな時にそんな事言うなんてどうかしてるんじゃないすか・・」


その若者達を逆に怖がらせてしまったみたいなんで、私はアクセルを踏み車を動かしたんです。

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