第2打:平日の行動

 平日の朝は早い。5時起床が原則。早起きは辛い。特に冬場は布団から出るのに相当な精神力を要する。一旦出てしまえば、それなりに(体が)動くのだが、そこに至るまでが大変なのである。早朝出勤を始めた理由は、満員電車を避けるためだ。世の中で最も嫌いなもののひとつである。


 洗顔後、身支度を整える。施錠後、自室を離れる。地元駅到着。歩数計の付属時計が「6時5分」を示している。改札を抜けて、階段を下り、歩廊に足を進める。滑り込んできた始発電車に乗り、座る場所を確保する。


 出入り口の扉が閉まり、電車が動き出す。発車と同時に本を開く。通勤時間の使い方は各人様々だが、俺は読書に充てている。不思議なことに、静謐な場所よりも、適度に(?)騒々しい車内の方が集中して読めるのである。その日は小松左京の傑作短篇『ゴルディアスの結び目』を再読した。


 終点下車。駅から職場まで、徒歩で移動する。到着後、敷地内にある休憩広場に行き、その一画で営業している売店に入る。朝食購入後、店を出て、空いている卓席に陣取る。この時間帯は(広場の)利用者が少ない。好きな席に座れる。

 食後、コーヒーを飲みながら、ラジオの情報番組を聴く。森本毅郎と遠藤泰子がパーソナリティを務める『スタンバイ!』である。森本さんも遠藤さんも矍鑠とされていて、聴いているこちらも元気になる。無論、番組の質も高い。


 午前業務終了。職員食堂に行き、日替わりランチを食べる。肉料理と魚料理が用意されているが、なるべく後者を選ぶようにしている。夕食の内容が前者になることが多いからである。三食に変化をつけたいのだ。食後、休憩室に行き、本の続きを読む。眠気を感じた場合は、本を閉じ、十分ほど仮眠する。


 午後業務終了。ロッカールームに行き、仕事着から私服に着替える。職場を出て、駅に向かう。帰りの車内でも本を読む。迂闊に座ると、睡魔が襲ってくるので、注意する。もっとも、これまでに寝過ごしたことは一度もないが。


 帰宅後、ロフトに行き、腕立て伏せをやる。浴室で温水を浴びる。体を拭き、清潔な衣類を身に着ける。居室に行き、愛機を起動させる。メクるに飛び、ブログの更新に没頭する。

 シャットダウン確認後、軽く呑む。ウイスキーの水割りがほとんどだが、たまにソーダ割りを作る。二、三杯が限度。洗面所に行き、歯を磨く。居室に戻り、映画を観る。〔3月17日〕

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