第10話 ガーディアン

エアーを使う奴が居なくなったので、空間の歪みは消えている。



そして4人はジクウとバウトのもとへ着いた。



クウロ「ジクウ!バウト!大丈夫か!?」



しかしジクウもバウトも気がつく様子はない。



エリィ「オカシイわ。さっきのエアー使いにココまでやられるとは思えない。」



クウロ「やはり、学校が揺れたのは、マテリアルか…。」



ミユウ「しかし、あれだけの揺れを起こすとなると…。学校全体を揺らしたのよ?」



ホノミ「それに、目的は何なのか…。」



エリィ「ハイ・マテリアルだっけ?そのチームが、この学校に恨みを?」



クウロ「さあね。いずれにしろ、ココは危険だ。下に降りよう。」



一同がジクウとバウトを抱えて、屋上の入り口に目をやると、いつの間にか一人の女が立っていた。



クウロ「!何者だ!ココの生徒じゃないな。」



女「私の名はレイド。ハイ・マテリアルのナンバー3よ。」



ホノミ「何の目的があってこんな事を…。」



レイド「こっちが聞きたいわよ。ナンバー1の命令だから仕方ないわ。この学校と、生徒と職員全てを消せ…とね。」



クウロ「な…。」



レイド「そういう事だから、てっとり早くいくわよ。」



そう言ってレイドは床に手をついた。



クウロ「ヤバい!」



レイド「シェイク・ショック!」



とたんに再び学校全体が激しく揺れ始めた。



そして数秒後には学校は倒壊していた。



その学校のガレキの上にレイドは立っていた。



レイド「6匹あがりっと。グラウンドに避難してる奴らはハリヤが片づけてる頃ね。」



と言ってレイドもグラウンドへ向かって歩き出す。



レイドが去った後、ガレキの中から立方体の壁に囲まれた6人が出てくる。



ホノミ「ガーディアン…解除。」



ホノミがそう言うと、立方体の壁は消える。

どうやら防護壁のようだ。



クウロ「ホノミのマテリアル…初めて見た。」



ホノミ「使えるようになったのはつい最近だからね。」



エリィ「おかげで助かったわ。」



ミユウ「イイなあ…私のマテリアルタイプは分からないしなあ…。」



エリィ「とにかく、止めないと!」



気絶しているジクウとバウトは安全な場所に置いて、4人はグラウンドへ向かった。

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