第8話 空間の歪(ゆが)み

体育館裏に向かう4人。



人は居ないため、静かだ。

時折、パラパラと何かが落ちる音がする。



クウロ「体育館裏に居るかな。」



エリィ「さぁ。でも、行くしかないわね。」



ホノミ「っとに…世話が焼けるんだから。」



エリィ「でも、クウロのマテリアルなんだけど、あれだけ使いこなせてる人は初めて見たわ。」



ミユウ「でしょ。ほとんどの人が自分のマテリアルすら分からないのに。分かっても使いこなせる人も少ないのにね。」



エリィ「敵にまわしたら大変ね。」



クウロ「僕なんてまだまだだよ。」



エリィ「いや、十分よ。」



ホノミ「もう見えてくるわ。」



体育館裏に到着したが、2人の姿は無かった。



ミユウ「あれ?ドコ行ったんだろ。まさか避難したかな?」



ホノミ「屋上かもね。何とかと煙は高い所が好きって言うでしょ?テンパって上へ上へと逃げたのかも。」



クウロ「急ごう。崩れるかも知れない。」



そして一同は屋上へと上がってきた。



そこで目にしたものは、グルグルに縛られて気絶しているジクウとバウトの姿だった。



クウロ「ジクウ!バウト!」



慌てて駆け寄ろうとするが…。



エリィ「動かないで!」



ホノミ「!」



エリィ「足下を見て。」



エリィの言うように足下を見ると、クウロ達が立っている場所から1歩ほど進んだ場所からジクウ達が居るとこにかけて微妙に空間が違っている。



ミユウ「何か空間に歪みがあるわね。」



エリィ「これはマテリアル…?しかし空間をユガめてしまうマテリアルなんて…。」



『あるのさ。』



ドコからか声が聞こえてくる。



ホノミ「誰!?」



『アンタらもコイツらの仲間かい。邪魔するんなら消すよ?』



エリィ「姿を見せなさいよ!」



『それは次回にしよう。』



また新たな敵が現れた。



コイツが学校を揺らした犯人なのか…?



そしてジクウとバウトの運命や如何に!?

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