第7話 クウロ(17)vs教頭(53)
教頭の体から霧が吹き出し、広がり始めた。
教頭「ふははは!私の体中の毛穴から吹き出す霧だ!防げまい!」
ホノミ「その表現は気持ち悪い…。」
教頭「うるさい!教師の言う事に従わないからだ!」
クウロ「だから何?そのマテリアルが無敵だとでも言いたいんですか?」
教頭「防ぎようがなかろう!間もなくオマエ達は眠る。」
クウロ「狭い閉ざされた場所ならまだしも…。こんな広い場所じゃ効果は薄い。」
そう言うとクウロは跳躍し、教頭の背後に回り込む。
クウロ「まだ…やりますか?」
クウロは燃えさかる右手を教頭の首筋に近づけた。
教頭「なっ…何故効かない!私にソコまで近づいているのに!」
クウロ「僕のマテリアルタイプ・フレイムは、あらゆるものを焼く。こうする事で、アナタのスモッグは無効化される。」
そしてクウロは全身を炎で包んだ。
クウロ「炎は酸素を使って燃える。その際に、上昇気流が生まれるんで、そんな薄い霧が僕に届く事はないんですよ。」
他の生徒達は何が何だか分かっていない。
教頭「ク…どうなっても知らんからな。」
そう言って教頭はスモッグを解除した。
クウロもフレイムを解く。
クウロ「さ、行こうか。」
エリィ「えぇ。」
ミユウ「やっぱ本気のクウロは怖いわぁ。」
ホノミ「またフレイムの威力が増したんじゃないの?」
そう言いながら4人は校舎に向かう。
ジクウとバウトを探すために。
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