第6話 マテリアルタイプ

そして少し時が流れた。



エリィも学校に馴染んできたようだ。

そしてエリィは例の5人と一緒に居るようになっていた。



昼休み、ホノミとミユウとクウロとエリィは弁当を食べていた。



ホノミ「ジクウとバウトはまた体育館裏でチョコ食べてるのかねぇ。」



クウロ「ワルぶってるけど、全然ワルになりきれてないのが面白いよね。」



エリィ「まあ可愛いじゃん。子供でさ。」



と、話していると、突然大きな揺れが学校を襲った。



その揺れは次第に大きくなっていった。



このままでは学校が倒壊してしまう…そう判断し、全生徒はグラウンドに避難した。



教頭「全員いるかぁ!?各クラスの委員長は点呼して報告してくれ!」



クウロ「ジクウとバウトが居ない。」



ミユウ「まさかあの揺れでケガしたかも。」



ホノミ「世話が焼ける。探しにいくわよ。」



エリィ「オッケー。」



そして再び校内に入ろうとする4人を見た教頭は…。



教頭「おいそこの4人!何をしている!校舎に近寄るんじゃない!倒壊するかもしれん!」



クウロ「あぁ、サル二人を探して来ます。」



教頭「それはこっちでやる!離れなさい!」



クウロ「うっさいなぁ…。倒壊の恐れがあるなら尚更だよ。アンタらに任せてたら日が暮れる。」



教頭「なんだその口のききかたは!」



ホノミ「あ~あ…クウロが本気で怒っちゃったよ。」



クウロ「これ以上ゴチャゴチャ言うなら…焼くよ?」



と言うと、クウロの右手が炎に包まれる。



エリィ「クウロのマテリアルタイプはフレイムね。」



解説しよう。この世界には『マテリアル』という力が存在する。

生けるもの全てに何らかのマテリアルがある。


以上。



教頭「…。教師を脅すツモリか?」



クウロ「一刻を争うんだ。ジクウとバウトが心配なんで。言葉使いなんかに気を配ってる余裕ないんだ。」



教頭「よかろう。」



教頭の体から霧が吹き出した。



ミユウ「何?教頭から何か出た!」



教頭「私のマテリアルタイプはスモッグ。色んな霧が出せるが、今回は眠ってもらう。」



何故か教頭との戦いが始まった…。

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