第3話

1ヶ月程、秋月さんと夜に一緒に星を見て、話したりしたのはとても楽しかった。正直星を見に行ってるのか秋月さんを見に行っているのかわからなくなっていたけれども。


「私、影山くんみたいと知り合えて良かったわ。」

「あ、ありがとう。けどどうして?」

「今まで病院から出れなかったから、同級生とこんなに喋るのは初めての経験なの。」

「僕も秋月さんと友達になれて良かった。」

「私達は友達?」

そう言うと秋月さんは体を寄せてきた。

いい匂いがする。

「じゃないの?」

「ふーん...そうなんだ。友達か。」

僕はなんとなく答えてしまった。

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