ライバル出現

「おはよ三井君!」

 ん?なんだか威圧感を感じる…。

「お、おはよ」

「昨日さどこにいた?」

「昨日は薫とカラオケに行ったよ」

 何故そんなこと聞いてくるんだ?鴫谷しぎやは誘ったけど来ないって薫が…。

「へーそれは良かったね!」

 鴫谷は笑顔だ、だが目が笑っていない。

「やっぱり鴫谷も来れる日にすればよかった」

「は?」

 鴫谷は怒りの表情を浮かべた。やっべ地雷だったか。

「薫が誘ったんだけど来ないって言ってたから、用事があったのかな?って」

「嘘…私、薫ちゃんに誘われてない」

 え?

「それってどうゆうこと?」

 そのままの意味だと思うけど、俺はかなり混乱していた。

「私だけでいいんだよ…圭君を好きなのは」

 どこからともなく現れた薫は、そんな台詞を吐きながら鴫谷に近づく。

「は、っは、は?」

 赤面した鴫谷は俺と薫を交互に見た。

「な、なに言ってるの?」

「だから圭君を好きなのは一人で良いの…」

 小さいながらもかなりの圧力を感じる。

「誰が私が三井君を好きって言ったのよ!!」

「見てれば分かる…」

 なんてこった女の戦い怖い…。

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