デートの誘いはスピーディーに
「明日から夏休みだ!問題起こすなよ!俺が面倒だからな」
担任はそう言って夏季休業についてのプリントを配った。
「さ、HRも終わったし…解散!!」
先生が手を叩いて言うと皆一斉に帰り支度を始める。
「さ、俺も帰ろうかな」
そう呟いて帰ろうとしたその時。
「三井くーん!」
話しかけてきたのは
「どうした?」
「明日から夏休みだよね?」
この子は話聞いていたのか?随分当たり前な事訊いてくる。
「それでね…」
何か言うのを
「私と連絡先交換してくれませんか?」
連絡先…。なんだそんな事か。
「うん、いいよ」
メッセージアプリを起動し、追加画面に移る。
「私のIDはこれね」
そう言い鴫谷は笑顔でスマホを差し出す。
「よし追加完了」
IDを打ち込み鴫谷のアカウントを追加する。
「私も追加しとくね!」
ウキウキで作業する鴫谷。
「えへへ。嬉しいな」
彼女はそう言うと、持っていたスマホで口元を隠した。
「それは良かった」
ここまで喜ばれるとこっちまで嬉しい気持ちになる。
「ね!今度どこか遊びに行かない?」
何だと?これはデートなのか?俺はデートに誘われているのか?
「そうだね!行こうか」
初めてのデートかなり楽しみだ。
「…くぅ」
彼女は赤面して俯いた。
「それじゃ、また明日」
強引に話を終わらして彼女は帰ってしまった。
「俺も帰るか…」
家に着いたときスマホが鳴った。
鴫谷『今日はありがとう!!これからもよろしくね』
それと女の子が使うような可愛い系のスタンプが送られていた。
三井『うん!こちらこそありがとー』
それから数分後に可愛い猫のスタンプが送られてきた。
なにこれ?めっちゃ楽しい。
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