第34話温泉満喫
「えー?!この部屋が予約取れたの?!」
客室を開けるなりジュンが驚いた様に大きな声を出した。
「あはは。取れたんだよ。」
部屋は和洋室と言う感じ。寛げる畳の部屋にテーブルと座椅子が有り奥に扉は無い続きで洋間のベッドルームがあった。
普段はビジネスホテルしか利用しないのでこう言ったリゾート感のあるホテルは学生の頃以来かもしれない。
「めっちゃ広いし、綺麗だし!」
畳の部屋に荷物を置いて窓際に駆け寄るジュンについて行くと海が見えた。これは予想外。かなりラッキーな部屋だった様だ。
「わぁ!海良いね。」
「ちなみに。このホテルの屋上露天風呂は海を眺めながら入れるらしいよ?」
2人で見詰めあって・・・多分、考えは同じ。
「先ずは風呂かな?」
「うん。行ってみたい!」
備えの浴衣に着替えた。
「ジュン、可愛いなあ。」
思っていた事が思わず口からポロり。
「アキラさんは・・かっこいいよ。」
照れた顔が更に可愛い。
テーブルの上にはホテルの館内案内があったので見てみると屋上露天風呂は別館上か。
「アキラさん。ボーリング場まであるんだね。」
「あるねぇ。」
本当に1日遊べそう。
次に何するかは風呂後に決めるかと楽しみにしていた露天風呂へ向かった。
平日の昼間と言う事もあり脱衣場は人気は疎らだった。
ゆっくり出来そうだな。
「うわぁ。凄い!」
「海が見えるね!」
一瞬、息を飲むくらい美しい光景が露天風呂から広がっていた。
湯船に浸かると俺もジュンも思わず露天風呂の端まで泳ぐ様に移動した。
「こんなに綺麗だとは思わなかったよ。」
ジュンも大きく頷いた。
空と海と温泉が繋がっている様に見える。
一気に癒されていくなあ・・・。
「アキラさん。連れて来てくれてありがとう。俺、こんな温泉初めて!」
「実を言うと俺も初めて。」
評判は聞いてたけど。
良かった。ジュンと来られて。
堪能し過ぎて少々、逆上せた。
「あっつー。入り過ぎたね。」
風呂上がりの炭酸が美味い。
「ついつい長湯しちゃったね。」
浴衣から覗く赤く火照ったジュンの身体を見ると・・・ムラムラするな。
流石に他の人もいたし露天風呂では何もしなかったけど。
ちょっと湯上りの無防備な姿を見ると触りたくなる。
脱衣場、誰も。うん居ないっと。
「ジュン・・。」
背後から抱き締めて火照った首筋にキスをした。
「ん・・ちょっとアキラさんったら。」
ビクッと感じた反応が可愛い。
「人が来ちゃうよ。」
「でも、したい。」
そのままキスをした。好きが溢れる。
脱衣場の扉が開く音とガヤガヤと人の声。
ここまでかぁ。
唇を離すとジュンの顔はトロンとしていた。
「もう・・アキラさん。」
「ごめん。可愛くて。」
いかんいかん。
旅でテンションが上がり過ぎてるな。
「館内見て回ろうか?」
「ふー。そうだね。」
ジュンはパンっと自分の頬を叩いて惚けた顔をシャキっとさせて笑顔になった。
「本当に広いね。」
「うん。かなり予想以上だ。」
リゾートホテルの経営って今の俺達の仕事より大変だろうなあ。
細心の気配り、従業員の教育。
老舗と違ってVIPなお客様は少ないだろうけど客数が倍?いや3倍?もっとか。
「どうしたの?」
そんな事を考えていると顔に出たのかジュンが不思議そうに聞いてくる。
「ホテル勤務も大変だろうなあって思ってね。」
「そうだね。今の仕事よりストレス溜まるかも。」
うんうん。そうだと思う。
「ねえ。風呂上がりだし。アイス食べない?」
「あっ。美味しそう。」
休憩所には売店の他に指図めフードコートの様に店舗があった。
凄い施設だな。その中にあったアイスクリーム屋さん。ちょっと体も冷やしたかった。
「チョコ下さい。」
「えーと。バニラ。」
お店のおばちゃんは気作な笑顔で迎えてくれた。
ジュン、アイス似合うなあ。
席でゆっくり寛ぎながら。
結構、濃厚で美味い。
その後は温泉と言えば!の卓球やってみたり。ボーリング場もあったので行ってみた。
遊びまくりでもう晩御飯の時間。
「休みの日って1日が早いね。」
ジュンが残念そうに苦笑した。
「本当だよね。仕事中の時間と経過の感覚が全然違う。」
特にジュンと一緒だから。だよね。
晩御飯はバイキング。
大分と言えば!の鶏天ぷらが特に美味しそう。
「つい食べ過ぎそう。」
ジュンはプレートに好きな物を綺麗に並べていく。
性格出るよなあ。
俺はちょっと大雑把だ。
「和食も洋食も美味いね。」
「無難なやつから九州らしい物まで沢山あるよね。」
福岡の明太子やラーメンもあるし。
長崎ちゃんぽんや熊本の馬刺しもあった。
魚も新鮮だ。
満足度100!!満腹。
そんな中でももう少し消化しないとエッチ出来ないかも。等と考えてしまう。
部屋に戻り畳の部屋に寝転んだ。
「満腹!」
「うん。暫く寛いでさ。」
ジュンも寝転んで俺の手をキュッと握った。
「うん。そうだね。」
これはエッチなお誘い。
嬉しいな。何時までもこんな時間を過ごしたい。
ゴロゴロしながらテレビを見ながらイチャイチャしていると自然と。
ムラムラしてきた。だいぶ消化されたな。
「ジュン。」
寝転んで寛ぐジュンの側に寄り抱き締めた。
「アキラさん。」
ジュンも嬉しそうに抱き締め返す。
したいな。
「ベッドに行こうか。」
「うん。」
ベッドは流石にダブルベッドの部屋にする勇気が無くて。ツイン。
でも、普段も一緒に寝てるし。
「一緒に寝よか。」
「勿論だよ。」
ジュンもハニカミながら頷いた。
「アキラさん。今日は俺に・・させて?」
「へ?ジュンが?」
そう言った途端、ジュンは迫る様に俺の浴衣に手を入れた。
ちょっと照れるな。
ジュンが少したどたどしい手つきで俺を脱がし、キスをしてきた。
何時も俺がする様に身体中にもキス。そして股間に顔を埋めた。
「んっ・・。」
ちょっと声出ちゃった。
わぁ。慣れない感じがまた良い!!
ジュンにフェラして貰えるなんて。
ヤバい、この光景。かなりくる。
ゾクゾクっと早く押し倒したい衝動に駆られる。
ジュンの髪を撫でて。
「めっちゃ気持ち良い。ありがと。」
「えへへ。」
照れた顔で俺を見上げた。
可愛い!!可愛い!可愛い!!!
「選手交代!」
ジュンを押し倒してキスをした。
「もう。今日は・・・俺がしようって・・。」
そうは言っていたが愛撫を始めるとジュンの身体は快楽に身を委ねるように素直になった。
「入れるよ。」
「う・・ん。早く。」
強請られるのが嬉しい。
入れた途端にジュンは軽くイッた。キュッと締まる。
持っていかれそ。
「おしりでイケたね?」
「それ・・言わな・・いでよ。」
顔を赤らめて逸らす。
「顔・・見たいよ。」
キスをしながらゆっくり奥まで俺で満たす様に。
ジュンの気持ち良い所を何度も突いた。
果てるまで・・・。
あー。3回はやり過ぎた。
「流石に腰に来た・・・。」
「ごめんね。」
「気持ち良かったから大丈夫。」
見つめ合うと未だに照れる。
大好きなジュンの顔。可愛くて仕方ない。
2人して蕩ける様にそのまま眠りについた。
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