第12話 過去編 覇王との出会い 前編

 ■side千夜


 俺がアルダース王国を滅ぼしてから約半年がすぎた。


 俺はその間におよそ四つの国を滅ぼし、

八人の女どもを奴隷にした


 そして今俺はバレル帝国にいた


 「フハハハ!!どうした!!!!そんなものなのか!!!!【破壊王】!!!!!!

そんなんじゃ俺を殺すことなど不可能だぞ!!!!!!」


 「ッッ!!化け物が……!!!!!!

貴様のような者にこの国を滅ぼされてたまるかあぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


 「ッッ!!フハハハ!!いいぞ!!!!!やればできるじゃないか!!!!!!」


 フハハハ!!さすがは【破壊王】俺にダメージを与えるとわ


 「フハハハ!!行くぞ!!!!!!!

〈覇光の滅び〉!!!!!!!」


 〈覇光の滅び〉というスキルは、光に触れたものを分子レベルまで分解するスキルだ


 「ッッ!!ナメルナアァァァ!!!!!!

〈破壊の波動〉!!!!!!」


【破壊王】のスキルが発動すると、俺のスキルを相殺した


 「フハハハ!!!!やるじゃないか!!!!!!そうでなくては面白くない!!!!!!〈殲滅の覇光〉!!!!!」


 「ッッ!!これは!?〈壊滅の波動〉!!

ハアァァァァ!!!!!!」


 「フハハハ!!またも相殺するとは!!!!!!フハハハ!!さすがだ!!

この国に来てよかったぞ!!!!!!

〈終滅の覇光〉!!!!!!」


 〈殲滅の覇光〉は触れたものを原子レベルまで分解するものだが、〈終滅の覇光〉は原子さえも残らず消滅させるスキルだ


 「ッッ!!!!!!!!申し訳ございません陛下……姫様……!!!!!!」


 そう言い残して【破壊王】は消滅した


 「フハハハ!!!!!!!!やはり俺が強かったようだな!!!」


 「ッッ!!そんな……ゼーロス……!!!

い、いやあぁぁ……!!!!!!」


 「ッッ!!ゼーロス……!!!!!!

すまない……!!!!!!」

二人の男女がうずくまっている


 「フハハハ!!どうした?ご自慢の側近が

消滅した気分は?フハハハ!!」


男の方は皇帝のレアル・フォン・バレル。

灰色の髪に右目が赤く左目が金色のオッドアイで髭は綺麗に剃ってあり身長が185センチの年齢はおよそ40くらいだろう


 女の方は第二王女のリアス・フォン・バレル。

父親であるレアルと同じ色のロングヘアに瞳

身長は164センチ、スタイル抜群の美少女で年齢は18くらいだろう


 「ッッ!!悪魔めぇ……!!!!!!」


 「おいおい、悪魔ごときと一緒にすんなよなあ。」


 「ッッ!!あ、貴方は何のためにこの国に来たのですか?」


王女がそう俺に聞いてきた

 

 「強者との戦い」


「へ?強者……との戦い……?」


 「ああ。」


 「そ、それだけのために?」


 「それだけじゃないけどな」


 「じ、じゃあ他の理由は?」


 「女だ!!」


 「女?」


 「ああ。そうだ」


 「そんな理由で……?」


 王女は呆然としていた


 「ッッ!!キサマァ……!!!」


 「ん?どうした?」


 「ゆるさんぞ……!!!キサマをここで殺す……!!!!!!」


 「フハハハ!!俺に向かってくるというのか!!!フハハハ!!いいぞ来るがいい!!

貴様の力を俺に見せてみよ!!!」


 「ッッ!!だ、だめです父上!!!!!」


 突如としてそんな声が聞こえた


 「リ、リリアーナ!!!どうしてここに!

お前は公国にいるはずでは!!!」


  「この国に【魔王】が襲来したと聞いて急いできたのです!!!」


 そう言って来たのはこの国の第一王女の

リリアーナ・フォン・バレルだった。

歳は20くらいか


 「おそれながら【魔王】様にお願いがございます!!!」


 「ほう?何だ、言ってみろ」


 「どうかこの国を家族をお許し下さい!!

そのかわり私のことを好きにしてもらってもかまいません!!ですからどうかご慈悲を」


 そう言ってリリアーナは俺に土下座をしてきた


 「ッッ!!リリアーナお前は何を言っているのかわかっているのか!!!」


 「そ、そうよ姉様!!」


 「もちろんわかっています」


 「フハハハ!!祖国と家族のために自分を捧げるというのか!!!フハハハ!!面白いぞ!!!いいだろう、一度だけ見逃してやろうじゃないか!!!!」


 「ッッ!!ほ、ほんとうですか!?」


 「フハハハ!!ああ、一度だけな?」


 「あ、ありがとうございます!!!」


 「そ、そんな姉様!!」


 「リ、リリアーナ……!!!!!!」


 「大丈夫だから、この国をよろしくね」


 「フハハハ!!では行くぞ!!!」


 「さようなら。もう会うことはできないでしょうけど、それでも貴方の幸せを願っているわリアス。」


 「ね、姉様!!!!」


 「フン!行くぞ」


 こうしてバレル帝国を去った




 

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