第5話 決闘

 決闘とは闘技場などで行うルールありの真剣勝負。特殊な結界に覆われ、その中なら例え死んだとしても決闘が終われば元どおりになるため安心して全力で闘えるんだ。

 決闘には種類がありその数も豊富だ。

純粋に真っ正面から闘う覇戦決闘デスペラード、障害物を乗り越えゴールのタイムを競う神速決闘アキレス複数の相手をいかに早く倒すかを競うRTA神戦決闘スパイラル相手チームの旗を奪い合う旗戦決闘

《フレースヴェルグ》相手チームの石柱を制限時間までに多く倒したチームが勝つ 石戦決闘ゴルゴンなど他にもたくさんの種類が存在し、国が大規模な決闘大会を主催することもあるほどのメジャーかつ人気の催しなんだ。


 「んで。今回 どんな決闘なんだ?」

そうやって千夜が聞くと


 「ああ今回は一対一の覇戦決闘デスペラードだ!!」


  「うん悪く思わないでね」


 「別にかまわねーよ。どうせ勝つのは俺だからな。」


 「何だと!!絶対負けねーかんな!!」


 「あとで吠え面かかないようにきおつけてね」


 「大丈夫だ。それにしても観客が思ったより多くないか?」

 そう学園の第一決闘場にはおよそ500人くらいは決闘を見に来ていた


 「まあ口コミでひろまったみたいでな。」


 「それに千夜はこの学園でも有名人で人気だからね。」


 「そうなのか。」

そう実は千夜は有名人なのだ。

艶かな漆黒の髪にややつり目の蒼とアメジスト色のオッドアイ、180センチもある身長に手足が長いまさにモデル体型の超絶イケメン

 そして学内序列一位の【魔王】その人なのだ。


 「「「「「「「「キャー!!!千夜様ー!!!、」」」」」」」


 しかもファンクラブまであるのだ。

まあ千夜はファンクラブのことは知らないんだけど。


 「くっそぉぉぉ!やっぱお前だけモテやがってぇぇぇぇ!!!!!ゆるさんぞぉぉぉぉぉぉぉぉー!!!!!!!!」


 「僕たちが君を必ず這いつくばせてみせるよ!!!」


  「そうかよ。じぁ合図を」

 そう言ってコインを弾いた。


 チャリン!と地面に当たったとき


 「行くぞぉぉぉぉ!!!!」

 闘いの火蓋が切って落とされた

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