第3話 入学式

 しばらく歩いてると学園に到着したようだ。


 「ああ……到着~♪」

と結月が言った。


 「ああお疲れさま」


 「フフフ。」


「さてと、とっとと教室にいこーぜ」


 「うん」


 「ええ」


 この国立白銀学園のクラス分けは試験によって決められる。試験は全部で三つ。

まず一つめは学力で、テストを受ける。

テストは6教科で、国語、数学、理解、英語、社会、異能知識学というものだ。異能知識学というのは、自分の能力や相手の能力を知ることなどなのことを学ぶんだ。能力の種類は、武器や道具型のtypeアームズ、モンスター型のtypeガードナー、乗り物型のtypeチャリオッツ、家や要塞型のtypeキャッスル、結界型のtypeテリトリーなどがさ存在する。

なかには人型のメイデンなどのレアカテゴリーや、進化したらなれる上位カテゴリーとかも存在するんだ。

 二つめは、能力の強度を測るんだ。

能力強度というのは、文字どおり能力がどれほど強力かということだ。能力には段階が存在する。第一から第五までが通常能力、第六から第九までが上位能力、そして第十段階が超越能力と呼ばれ、その段階に至った『落とし者』を超越者と呼ぶ。超越者は他の『落とし者』とは格が違う。何しろ一撃で大都市を滅ぼしたり、一軍を退けたりなどを呼吸するかのごとくやってのける連中だ。世界にも50人いるかいないかだ。もし存在したらその国は核兵器を所持しているようなものだ。

この国には現在二人の超越者が存在している。

 そして最後は実戦だ。どんなに強くても使いこなせなかったり、恐怖しているようでは話しにならないからな。

 以上のテストでクラスが決定される。

学力テストは全教科600点満点、能力強度は通常能力で50点、上位能力で100点、超越能力で150点、実戦テストは教官が決めるんだ。もちろん不正はなしだ。最高点は100点だ、目安としては教官を倒すことだ。

 850から701点までがSクラス、700から601点がAクラス、600から501点がBクラス

500から401点がCクラス、400から301点がDクラスだ。それ以下の点数をとった者は入学を認められない。当然俺たちはSクラスだ。


 

 

 今体育館で入学式が始まりいよいよ終盤を迎えた。


 「生徒会長挨拶!生徒会長、星川月夜さんお願いします。」



 「新入生の皆さんご入学おめでとうございます。」

 おお!うちの生徒会長が出てきた!!

白銀学園生徒会長星川月夜は艶かな漆黒のロングヘアで琥珀色のカチューシャを付けている。そして、ぱっちりとしたアメジスト色の瞳にどこか妖艶な雰囲気を醸し出す絶世の美女だ。


 「以上を持ちまして挨拶とさせていただきます」


 おお!なんか考え事してたら終わってた!


 「新入生代表!アリスリーゼ・フォン・ノアズアークさんお願いします」


 うおおお!マジかよ!!神聖ノアズアーク帝国の第一王女じゃねーか!!!

 腰まで伸ばした艶かで、美しい銀髪!!

クリッとした蒼い瞳、艶やかなピンク色の唇!!さらには身長が170センチもあり

でるところはでてて、ひっこむところはひっこんでるスタイル抜群の美少女だ。


 「このうらやかな春の果実、名門白銀学園に入学できたことを心より感謝申し上げます」

うわぁ!周りの連中鼻の下伸ばしてやがる。

まあかくいう俺も伸ばしてるけど。

まあ仕方ないよな!健全な男子高校生だからな!それにしても本当に綺麗な声だな~


 「以上を持ちまして挨拶とさせていただきます」


んああ。またやっちまったよ~。


 「これにて入学式を終わりにします」


 

 

 

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