六章 火の機械世界
1話 研究室にて
研究室にて
「じゃあ、これを読み込ませるだけでいいんだね。これで、転移先強制変更されることはないんだね?」
皐月が、もらった物を見つめて、機工の中に入れる。私も、雛も、それに倣い、機工に読み込ませて、
「ありがとう、文。助かったわ。あの世界だけでなく、次の機械世界でもそうなるかもしれないから、作ってもらいたかったのよ」
「それはよかったよ。まあこれぐらい御茶の子さいさいだよね。と言いたいけど、またこれを回避する術式の転移先変更術式を作られたら、また改良しなきゃいけないけどね」
「けど、今回の敵には今回しか使わないから、大丈夫だと思うわよ」
「ま、それもそうだけどね、此方としては、転移先変更術式の解析ができたのと、あのキツネ、いや、精神のサモンエッグの解析もできたからね。楽しかったよ」
「へー、あのキツネ、精神のサモンエッグっていうのね、でもなんでその精神のサモンエッグは私たちに付いて来ていたのかしら?」
卵になっているキツネを見つめる、それより卵になるキツネって何?
「あ、いや、精神のサモンエッグは、この卵の名称だね。そのキツネはキツネって呼べばいいんじゃない? 又は管狐とか? で、この管狐の能力は、精神攻撃おこなう事なんだけど、逆に精神攻撃を緩和することもできるんだよ。で、君たちは、自力で少しは精神攻撃を緩和していたみたいだけど、この管狐がいなかったら、君たちも操られていたんだよ」
「え、私は、体外からの魔力による、干渉は効かないのに?」
「魔力以外にも、科学による洗脳もあるからね。ただ、君たちが助かったのは、自力で防衛していたっていうのもあるからね。自力で防衛していたから、管狐の洗脳を防御する能力が使えたんだよ」
「じゃあ、自衛とこのキツネがいたからって事? でもこのキツネは何処から、そしてなんで私たちを助けてくれたのかしら? 後解除するじゃなくて、防御するなのね。だから、皐月は防衛できなかったのかしら?」
「そう、それこそ簡単だよ。このサモンエッグで召喚された動物は、召喚者のいう事を聞くんだ。でその指令が、君たちを守る事だったってことだよ」
「何故そう思うんだい?」
「簡単だよ。あたしは、サモンエッグの持ち主を知っているからね」
「と、いう事はこのサモンエッグの持ち主が助けてくれたって事?」
「うん、サモンエッグは奈波と、光が持っているはずだから、間違いなくその二人が何処かからかそこ世界に召喚して、君たちを助けるように願ったんだよ」
「あ、心当たりある、よ。ふ、二人と別れたのが、あの世界に行く直前だから、もしかすると、そ、その時に投げ込んだのかも?」
「そういう事ね。なら2人に感謝にないと。けど、作戦開始まで、あと5日あるけど、どうしようかしら?」
暇だから模擬戦でもしておいた方がいいかしら? そんなことを考えていたけど、
「じゃあ、弥生に会ってあげて、なんか作ったらしいから」
「ありがとう! そういえば、前から気になっていたんだけど、会話しているときに、間があったのに、最近無いわね。どうしてかしら?」
「ああ、ブレイン機体と連絡を取ってから会話していたんだけど、もう、そのブレインがいなくなったから、もう通信ができないんだよね。だから、自分で考えて会話しているから、間がないんだよ」
「え?」
どういう事? つまり、そのブレインにアクセスすると、私と睦との会話ログが残っているってことかな?
「まあいいや、とりあえず、弥生のもとに行こうかしら」
「うん、行ってらっしゃい」
研究所の中にある、弥生の部屋に行くと、
「おひさー、3日ぶりl」
「前とキャラ違うことない?」
「あの時は死にかけていたからねー。それはそうとこれ、アゲル」
「これは?」
「周りの魔力を、集めておいて、魔力を回復させる道具だよー。まあ、クールタイムに、7時間かかるから気を付けてねー。後、ストックは5枚までだよ」
腕に付けれそうな、黄色の花のような機械を、貰った。とりあえず、魔集機とでも、
「名前はsgmと名付けたよー。ほら二人もあげるから持って行ってー」
名前あった。でも私は、魔集機と名付けよう。そんなことを考えているうちに、雛と皐月は、赤の花のような機械と、青の花のような機会を受け取っていた。
「ありがとうね。じゃあ、私たちはこの後少し街に出てみようかしら。ここの所、修行続きで少し疲れたわ」
「うん、そうだね。 僕もそうしたい」
「あ、あたしも」
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