五章 反乱軍と共に

1話 遅れた援軍

 遅れた援軍




急げ急げ! ウエアはまだ生きているかもしれない! 戦闘機3機に別れて乗って、よし、やっと陸地が見えてきた。海上には戦闘している艦が、2隻と3隻ある。それのうち1隻からは艦載機が大量に飛び立っているのも分かる。その中に、一機だけ人が乗っているみたい。アレは、


「礼華かしら?」


そう礼華が、乗っているわ。かなり不利な状況みたいなのに、それなりに奮戦しているわ。そして、地上には、女の子と男が戦っているのも見えるわね。


「れ、礼華は、あ、あたしが助けに行く、よ」


「僕も、海上なら任せてよ」


「あ、僕も行くよ。助けてあげたいしね」


雛と皐月、寸前の戦いで手伝ってくれていた、奈波が言う。


「有難いわ。では、私と光は、あそこの戦いの様子を見に行くわ。あれはおそらく、皐文だと思うのよ」


「では行こうか。こっちは、式と光、後自分で行けるだろう」


飯野の言葉を信じて、私たちだけで行こう! よし接近するぞ、奈波は飛び降りてそのままペガサスに掴まって降りて行ったわね。っと、え、地上で戦っていた男が、消えた? 私は、光に背負ってもらいながら、地上に降りた。というか、戦闘機そのままで大丈夫かしら?


「皐文、大丈夫か?」


「誰か分からないけど、助けて! 僕の仲間が、動けないんだ」


「皐文は良いの? 今にも死にそうよ」


「僕は、大丈夫。だから、頼むよ。アミを助けてあげて!」


「見返りは?」


今、それ聞くのという顔を、二人がしている。けどさ、こういうのは、ちゃんとしておかないと、後々、見返りの話とかでこじれるのは嫌だからね。だから、聞いておかないと。


「何が、欲し、い?」


「情報よ。私たちは、紀光の居場所」


「あたしたちは、珠樹さんに会いたい~!」


「分かった、よ。なら、体力、回復、したいから、休憩、させて、この戦いを、終わらせて、からね。あそこの、ショート、カット、から、アミの、近くに、行ける、よ」


あ、倒れた。だ、大丈夫かな? 飯野が、調べてくれているわね。


「うん、大丈夫だ。生きている、だが、血を流しすぎている。ヒールアイテムが欲しいな。誰か持っていないか?」


「あ、ヒール魔術なら、あたし使えるよ~」


「でかした」


光の手が光って、皐文を撫でる。すると、そこから傷は癒えていく。良かったぁ、顔色も良くなっているわ。


「ありがとう、光。おかげで皐文が助かった」


「いいよ~、と言うか、皐文さんの助けになれてすごく嬉しいよ~」


「それより、早く助けに行かないと!」


「そうだね~」


「自分は皐文の面倒を見ておく。悪いが二人で行ってきてくれ」


「ええ」


「わかったよ~」

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